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【かつらのお話:襟の簑穴】

前回、間違い探しになりました。お分かりになった方はいらっしゃいましたでしょうか。

こんにちは。京都時代劇かつらです。

答えは、【襟の簑穴】でした。

襟の部分に穴があけてある

御家人の鬘は襟羽二重が付くので、簑穴が開いていませんでしたが、今回のこの中剃りの鬘には襟に簑穴が開いています。

穴は穴開けで等間隔に開けていきます。付ける簑の枚数によって簑穴の段数が変わります。

付ける簑の枚数は、鬘の種類によって変わります。映像の鬘は結いが小ぶりで鬢付け油も少なめなので、枚数は少なくなります。

舞台の鬘は結いが見映えよくなり鬢付け油でしっかり結いあげるので、枚数が多めになります。

今回は舞台の鬘ですので襟の簑は二枚と半、付けます。その為に、簑穴が二段と半開いています。

二段と半、簑穴のあいた襟の地金

さてさて、新しい鬘製作が始まりました。

どんな鬘が出来上がるでしょうか。

新シリーズもどうぞお楽しみに。

立ち役中剃りの地金。簑穴あり

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