雲の上からサッカー観戦記

観戦をあきらめていたのだが、北海道へ向かう飛行機の中、雲の上でWi-Fiを駆使し、後半20分からサッカー男子五輪代表の対ニュージーランド戦を観戦。
Wi-Fi悪環境の為、途切れ途切れになるし、画素はファミコンの初代サッカー並だったが、なんとか観戦できた。
PKの日本の3人目で着陸の為、Wi-Fi遮断され、結果は見れず。
0-0(PK4-2)

《所感》
いい試合でしたね。
感動しました。ニュージーランド代表に。
こんなに組織化されたサッカーは、代表戦ではなかなか見ることが出来ない。チームとしての決まり事がしっかりあって、選手がそれを愚直に遂行し続ける。
格下に見てすいませんでした。
0-0の結果ですが、引いて引いての0-0ではなく、互角にやりあっての0-0でした。
Jリーグの編成の皆さん、ニュージーランドのダニー・ヘイ監督にはオファー出した方が良いですよ。超有能だと思います。

ニュージーランド代表の、見ていて気付いた決まり事

攻撃編
ドリブルでは仕掛けない。基本はワンタッチプレイ。愚直な程にワンタッチプレイ。選手がボールを保持しないから、守備が間に合わない。
日本のDFは対人能力に長けた選手が多いので、ボール保持者へ寄せていく(奪いに行く)のだが、寄った時にはもうボールが無く、空いたスペースへ他の選手に飛び込まれるというシーンが多々見受けられた。

カウンター時の戦略は明確で、トップの選手が少しサイドに流れ、クサビのパスをもらう、パスを出した選手とワンタッチのワンツーを決めてサイドを突破する。この時にもうひとりフォローの選手が必ず内側に付いてきているので、ここで三角形ができる。この選手ともワンツーパスをするもんだから、日本のディフェンスラインが崩壊というシーンが何度も見受けられた。

守備編
日本のボランチに絶対に前を向かせない。
日本の攻撃の組み立ては奪ったボールをまずボランチに預け、そこでボランチ同士のパス交換や、ボランチとサイドハーフのパス交換からスイッチが入るのだが、その第一歩目を絶対に許さない。たぶん相手のトップ下がその役を担ってたのだと思うが、ここの徹底は凄かった。とにかく後ろからガツンと当たる。ファールも厭わない。
日本の前線(CFとSHとOH)って全員背が低いので、高さ勝負が出来ない。CFの林も上田も相手のDFは背負えるのだが、2人とも足元でもらうタイプ。大迫は背が大きいから空中戦でも相手を背負えるのだが、今回のFW選出の3人(あと前田大然)はこのプレーが出来ない。
吉田も富安も足元の技術が高いので、一発ロングフィードもあるのだが、これも基本サイドの選手へ足元に出してるパスで、CFに当てるパスはあまり無い。

ボランチが前を向いてボールを保持しないと、久保・堂安にもパスが供給出来ない。
日本は次戦以降、ここをどう改善してくるのか?
(SHが下がって来て、SB→SH→ボランチへ、そこから逆サイドへ振る、ぐらいか)
スペインはここをついてくるのか?(スペインのトップ下が、果たしてこの役をするのか)

《スペイン戦 勝負の分かれ目》

スペイン相手に1点差で負けてる状況で、残り5分。
ここで吉田麻也のワントップ起用が出来るのか?
この姿勢が勝負の分かれ目だと思う。
ヒディングならきっとするはず。

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