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「ぼんやりしていたイメージが明確に」イナカ会議・まちデザ2022で得た学びとは/まちづくりプレイヤーに聞くvol.1

こんにちは!勝山DMOの広報です。私たちのnoteでは、福井県勝山市を盛り上げようと頑張るまちづくりプレイヤーの声を紹介しています。今回ご紹介するのは、福井県立大学海洋生物資源学部に在学中の村上雄哉さんです。2022年に開催された「あたらしいイナカ会議」と「まちのデザインスクール」の両イベントに参加し、ご自身の取り組みが加速していったとう村上さん。イベントに参加して得た学びや今後のチャレンジについてお話をお伺いしました。

はじめに/イナカ会議とまちデザについて

勝山市の地域創生事業の一環として2021年からスタートしたイベントです。勝山の人々がまちづくりプレーヤーとして活躍するための学びの場の提供や繋がりを増やすことを目的としています。
あたらしいイナカ会議(略:イナカ会議)
・・・福井県内で活躍するプレイヤーを招き、「イナカの〇〇を面白くする」をテーマに勝山から地域の未来を考えるトークセッションイベント。
まちのデザインスクール(略:まちデザ)・・・多種多様な分野で活躍する人を講師に招き、まちづくりやビジネスに使えるデザイン思考「問題の本質を掘り下げ、解決のための設計を行う」が学べるワークショップイベント。

あたらしいイナカ会議 〜イナカの「〇〇」を面白くする〜
まちのデザインスクール2022
まちデザでは毎回様々なワークショップが実施される

ぼんやりとしていた”やりたいこと”が具体的に

ー 今回2つのイベントに参加しようと思ったきっかけは何ですか?
イナカ会議は、テーマにあった「イナカの〇〇を面白くする」というキーワードに興味を持ったのがきっかけで、まちデザは勝山DMOの本多さんからご紹介いただきました。イナカ会議は地域やまちづくりに関する全体スケールのお話が中心でしたが、まちデザでは各論に迫ったテーマで事例をたくさん紹介してくださったので、イベント開催の順番(イナカ会議⇒まちデザ)としても充実感がありました。

イナカ会議の様子

ー 参加する前からまちづくりに興味を持っていましたか?
実は元からまちづくりに興味があった訳ではありませんでした(笑)イベントを通じて、以前からぼんやりとやりたいと思っていたことが実はまちづくりに繋がっているんだ、ということに気づいた感じです。
ー 大きな気付きですね(笑)ちなみに、やりたいことってどんなことですか?
僕がやりたいことは、自然に触れる機会がどんどん減ってきている今こそ、自然体験ができるキッカケや場所を作ること。例えば、恐竜博物館に来る子どもたちが魚にも興味を持てるようなキッカケとなるアクティビティを作って、好きになってもらったその先に、より深い体験が提供できる場所を持ちたいなと。具体的には、後継者不足で廃業されるかもしれない地元の釣り堀や養殖場を活用して後世に残すというところまでやれたらいいなと、講師の方々のお話を聞いたことで段々と具体的なイメージが湧きつつあります。

村上さんは鮎釣りの45歳以下の全国大会で準優勝の経験を持つ、大の釣り好き

ー 素敵ですね!具体的に参考になった登壇者さんやお話はありますか?
イナカ会議で登壇されていた酒井友季子さんのお話がとても印象に残っています。これまで主婦業をされていたけれど、ご自身のアクセサリーイベントを最大1万人が収容できるサンドームで開催されたという経験談を聞いて、ちゃんと一歩ずつ手順を踏んでいけば自分でも大きなことができるんじゃないかと、参考になりましたし、勇気をもらいました。

「手の届かない存在」と思っていた人たちと繋がる場

ー イベントに参加して得られたものはありますか?
日常生活を送っていると自分が見ている狭い世界しかないので、活躍している人たちの成功プロセスって全然イメージが湧かないんです。だから2つのイベントではそういったプロセスや実際の体験を細かく聞くことができたので、自分の活動に対するハードルが下がったように思います。
それに、イナカ会議に参加するまでは社会的な活動と関わる機会がなかったので、「手の届かない存在」と思っていた人たちと繋がれたというのが本当に大きいです。実は講師の方々とはまだ交流がありまして(笑)繋がりが増えたことで参加前と今とではいる環境が全然違いますし、考え方もガラッと変わったなぁと感じます。最近は、大きな目標のために一歩ずつ積み上げていくことの”価値”を実感しています。

ー 村上さんの急成長を感じずにはいられないお話ですね(笑)まちデザのワークショップはゲームなど積極的な参加が求められたと思いますがどうでしたか?
WEEK1の久保田啓介さんの会では、ゲーム形式でデザイン思考を学ぶワークショップでした。それを通じて普段では考えもしなかったことを考えるようになりましたね。
WEEK2の石尾怜子さんの会では、メディア目線を意識して企画することを教えてもらいました。メディアがどうしたら自分たちの活動に興味を持ってくれるのか、そんなことを考えたのは初めてだったので、かなり勉強になりました。
最後のWEEK3の中村和幸さんに至っては、レクチャーの翌週に出会って間もない中村さんの新年会にもお邪魔させていただきました(笑)そこでもまた新しい繋がりができましたね。経験豊富な釣り好きの人もいて、その方の紹介で料理と陶器をかけ合わせたイベントにも参加する予定になったりと、新しい世界が広がっています。
ー 繋がりが繋がりを呼んでいますね!講師だけでなく横のつながりも広がっていくのはいいですね。
普段関わらない年齢層、業種の参加者同士の学び合いもすごく良かったです。毎回研修後に交流会があったので、そこで仲良くなりました。一緒に頑張っている「仲間」という感じがして、一人じゃないんだという感覚になり、それが嬉しかったですね。

村上さんにとってたくさんの出会いがあったあたらしいイナカ会議

学びから行動へ。今後の村上さんのチャレンジ

ー たくさんの学びや繋がりを経て、今後やっていきたいことは何でしょうか?
具体的に考えていることは2つです。
1.釣り体験イベントの企画(勝山市)
2.シェアハウスの立ち上げ(小浜市)

1つは先ほど話した釣り体験アクティビティを勝山市で企画すること。
もう1つは、大学がある小浜市で使われなくなった家屋をシェアハウスにする話を進めています。これまでは「まちづくり」「空き家」「シェアハウス」などには特に興味がありませんでしたが、まちデザの守屋真一さんのフィールドワークがとても楽しくて興味を持ちました。地域住民の方から空き家を管理できないかという声もあって、やってみたいなという気持ちが高まりました。

フィールドワークでは実際の空き家を見て活用のポイントを視察

自分が何かやりたいな・・・と漠然と考えている時に、このようなイベントが身近にあるのはとても大きなサポートになると思います。一人で事業を考えるのではなく、色んな人と学び合いながら事業を考える環境が準備されていたのがすごくいい。2つのイベントどちらも、自分のやりたいことを真面目に考えられるキッカケになりました。参加してよかったなと思っています。

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村上さん、貴重なお話ありがとうございました!
村上さんのように、チャレンジしてみたいという想いやイメージを漠然と持っていながらも、実行に移せない、やり方が分からない、という方々のサポートとなるような取り組みをどんどん増やしていきたいと思っています。
多くの方と勝山市を盛り上げていきたいと構想していますので、引き続きよろしくお願いいたします!
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村上雄哉さんのプロフィール
2001年生まれ。高知県中村市生まれ、福井県勝山市育ち。2020年に勝山高校卒業、現在は福井県立大学の海洋生物資源学部に在学中。2022年の夏、鮎釣りの45歳以下の全国大会で準優勝。2022年秋から県が作った仮想大学エキセントリックカレッジ1期生として勉強中。現在は次世代の釣り人を増やす為に活動中。








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