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ドイツでコロナに罹患しました


この秋、コロナに罹患しました。

健康優良児と信じて疑わなかった自分が罹患した、という事実を認識するのに正直時間がかかりました。体調不良の日ですら、人と会うと「元気そうね!」
と言われる私が「たまたまちょっと疲れていた時に」「一気に気温が下がり」「薄着で外出してしまい」「さらには、その日に暖かくしないまま寝て」という様々な要因によって引き起こされたコロナ。

実際かかって、「へばりつくような史上最強のインフルエンザ」みたいだと思いました。なるほど、このへばりつく感じが他の風邪とは一線を画すのか、とも。コロナに限らず、それこそ体調に限らず「不調」を言語化して分析することは、未来に役に立つと思うので、備忘録も兼ねてここに記録します。


◆9月24日(土)

・朝から電車で一時間ほどかかる場所にあるバレエ教室に行く(レッスンは午前中)その時点で、前日からぐっと気温が下がっており、薄着で自宅から来たことを後悔

・午後には体が鉛のように重くなり、前日に十分に寝たのに眠気に襲われる。カフェでソファに座ってお茶していたら、本当に起き上がるのが辛くなってしまう。

・夜には住んでいる町に帰宅。本来であれば、温かい布団で寝なきゃいけないところ、たまたまその日の布団が劇的に薄く、眠りにつくまで数時間時間がかかった。

◆9月25日(日)

・午後、全身に倦怠感を感じて一気に眠くなる。

・そもそも前日のバレエ教室のレッスンが数カ月ぶりだったため、全身筋肉痛になり、この日の午後はたった3メートル先のトイレも行くのが辛い状態に。自分でも、この「気持ち悪さ」が倦怠感なのか、筋肉痛なのか分からなくなる。

◆9月26日(月)一番症状が出た日

①朝から熱

②激しい喉の痛み(唾液すら、痛くてどうしようかと思うほど)

③腹痛(一般的なおなかの調子が悪い、というより、筋肉痛)

④扁桃腺が全てやられたのでは、と思うほどのつらい咳(この時点では、痰すら出すことが出来ない、空咳)

⑤頭痛

上記の5つが同時に来る。

・会社は取り急ぎ休みにしたところ、心配した同僚のMさんが買い物代行してくれた。受け取り時の感謝の言葉も、声に出すのがやっと。(Mさんが「元気印」の私を見て驚くのも分かった。)

・家に常備しているか下記の梅肉。健康のために毎日なめていたけれど、その梅肉が、なめると喉が痛くて涙が出そうになる。自分の健康を作ってくれた梅肉すら、辛いという事に衝撃を受ける・・・。

https://www.amritara.com/c/food/ume/f584

・日頃トイレに近い私が、全くトイレに行きたいと思えず自分の身体に対して違和感と恐怖感を覚える。

・翌日の火曜日に掛けて、就寝中に咳で何度も目が覚める。(合計5回ぐらい)

◆9月27日(火)

②激しい喉の痛み

④扁桃腺が全てやられたのでは、と思うほどのつらい咳(この時点では、痰が出るようになる。)

熱はある程度下がり、体の軽さ自体は徐々に戻ってきたのがこの日。

・完全には無くならないものの、前日と比較すると、少しずつ確実に良くなり頭痛がましになっているのが分かり、気持ちが少し楽になる。

・声がおかしくなる。典型的な風邪の声という感じ。

※この時点ではたまたま風邪にかかったのだと思ってた。

◆9月28日(水)

・朝起きた時点で、気分がよく頭痛が完全に治ったように感じられたので、職場へ。

とはいえ、朝からガラガラ声で同僚のSさんよりコロナテストをするよう勧められる。

・どこかで「コロナには罹らない」だろう、と高を括り、ふらふらしながらも仕事を片付けてお昼ごろにコロナテスト(シュネルテスト)を実施。まさかの陽性。念のためもう一度行うものの、それでも陽性。

・会社の所長はその日一日外出中でいなかったため、(グループ会社で作業中だった)Mさんに事情を話し、所長に携帯で連絡し、帰宅。

16時頃に、町の中心部のPCRテストを受けにいく。(PCRテストセンターも、ほとんど閉まっており、唯一予約を取れたのがそこだった。)結果は翌日出るとのこと。

・フラフラの身体で、近所のオーガニックスーパーにて大量にネギを購入し、ネギとソーセージのスープを作る。また、喉をケアするための蜂蜜のどあめ、はちみつも購入する。更に、自宅にあった葛粉を溶かして、少しずつ飲み始める。(昔、風邪ひいた時に葛粉が効いたので購入しておいたもの。)

◆9月29日(木)

・一日、「医者からの正式な診断書(病欠扱いにするために必要な、労働不可証明書)」をもらうべく、自宅周辺の医者を片っ端から調べる。必死に電話などをするものの、なかなか見つからず、なんとか30日(金)の朝分の予約を取る。

・頭痛はほぼ完全に消えたものの、喉の痛みはまだ残り、食事も咳もつらい。ただ、喉の痛みも、咳も毎日「少しずつ確実に良くなっている」感覚はあり、少し救われた気持ちになる。

・PSRテストセンターから陽性との連絡が来る。

◆9月30日(金)

・朝一で、医者に行き「診断書」をもらう。その点は事務的で、PCRテストを受けた当日から5日安静ということらしいので、28日~30日の(平日の)三日間は正式に就労できないということが書面で証明される。

・喉の痛みと咳はまだ辛いものの、体はかなり軽くなり、罹患前の声にほとんど戻る。

・夜中に咳で目覚めることが、3,4回→1回に減る。

◆10月01日(土)

・体の軽さは、ほぼ罹患前に戻る。

・喉の痛みもほとんど消える。咳は完全になくなっていないものの、数日前と比較すると、一回の咳に使うエネルギーの量が激減。

・お昼寝した時に、ウイルスがもうほとんど体内から消えたのを感じる。それでも、お昼寝したら数時間が一瞬で過ぎてしまい、まだまだ自分が完全復帰の状態ではないことも同時に感じる。

・頭痛と腹痛はまだ続いていた。ただ、全てコロナが原因というよりは、低気圧などの別の要因もある可能性が高い。


◆10月02日(日)

・午後にコロナテストをやってみたら、陰性!

・咳は完全になくなっていないものの、数日前と比較すると、一回の咳に使うエネルギーの量が更に減り、ほぼゼロに近くなる。

・家でバレエの練習ができるようになる。それまでは、熱が引いて体が軽くなっても、バレエの動きをするには全身が重すぎて出来なかった。ポーズを取ったり、軽くジャンプしたりできる喜びを思い出せるようになる。


◆10月03日(月)

・朝一にコロナテストをやってみたら、陰性!

※この日はドイツの統一記念日なので、祝日。4日(火)から会社に行くことに決める。


①やってよかったこ・気が付いたこと 

・布団の量を増やし、南極探検隊と思われるくらい厚着になることで、ひたすら熱を下げる。これにより、熱がほぼ一日で大方下げられたのは精神的にも身体的にも大きかった。また、体からウイルスが抜けたな、と思えた時に布団が暑く感じられたので、ある程度体調のバロメーターになることも発見。

・咳が止まらない時、胸や鎖骨周辺の筋肉がぐっと疲れることを知り、その周辺をひたすらマッサージした。マッサージ用のオイルを使ったことで、少し痛みも和らいだので、毎日使っていた。

・ドイツ人の所も同僚(コロナ罹患時は育休中)も4月に2人とも罹患した時に十分に休んでいたこともあり、仕事の心配を一切せずに休めるのは良かった。本当に、仕事も全て捨てて「体を休ませる」ことに全集中しないと、これは治らない!と素直に思った。

・直接治療とは関係ないけど、大好きな本など「夢中になれるもの」を周りに置き、寝る時間以外は、バレエやKPOPの映像を見たり、好きな作家の米原万理の本を読んで時間を過ごした。熱やのどの痛み、咳、など痛い部分を考え始めると辛くなってしまうので、「現実を忘れる」ものこそ、精神安定剤になることを改めて発見。あとコメディー系のYouTubeを見て、頭を空っぽにしてひたすら笑う時間を持ったのも良かった。

・葛粉は、元々あまり残っておらず、あっという間に無くなってしまったので、コロナ完治後に今後風邪を引いた時用にいくつか購入した。

完治した後も、喉の痛みがなかなか消えなくて、人生で初めてのど飴が手放せなくなった。なんとなく体に良さそう、と思いノンシュガーのものを選んでいたけど、とあるインスタの投稿で「砂糖やはちみつ」こそ治療効果がある、ということを知る。ちょうど病み上がりの時に、知り合いから「風邪が流行っているから」とプレゼントされた、砂糖とはちみつがたっぷり入ったのど飴を舐め始めたら、本当に効果抜群。これから風邪でのどを痛めたら、必ずこちらを選ぶことを決意。

https://www.instagram.com/p/CjZcjstLEiH/?utm_source=ig_web_copy_link


「まさか自分が」と何度思ったか分からない、辛かったコロナ期間。だけど、唯一最大の収穫は、自分の身体を労わる「知恵」を増やすことが出来たこと。これからも、もっと知恵を増やして健やかな時間を過ごせますように・・・!



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