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1993年9月 タイ・バンコクとアユタヤ小走り6(終)

【まとめ】ついに午後の便で帰国。帰りはまた専用バンとシムロさんがお迎えに。免税店、中華系レストランと立ち寄った後、空港でお別れ。
ツアー会社にあまりお金を落とせなくてごめんよー、と心の中で詫びつつ。
そんな中で、タイらしい『功徳』を見てちょっと感動。

9月14日(火)
ゆっくりと朝食。相変わらずボーイさんたちがなにかと話しかけてきてくれる。
テーブルの上に並ぶ食べ物や小物に関する簡単なタイ語講座を開いてくれる。
・小さなみかんみたいの→ソム
・パイナップル→サッパロッ
・マンゴー→マラコー
・スイカ→タンモー
・カップ→トゥエ
・ソーサー→チャーロン
・スプーン→チョン
ひとつひとつ指し示して発音してから「はい次キミ!」と指さされるのでいちいち発音すると、言い直されたり、グッド、と褒められたり。
かなり発音うまくなりました!今更( ´∀` )

ソムとサッパロッ
トゥエ、チャーロン、チョンのセット


お昼前に送迎バンとシムロさん、運転手さんがホテルに迎えにくる。
そのまま空港直行か? と思ったらまず、街なかの免税店に寄る。
入口で小さなカードを渡される。買う物を記載する感じ。どうやら、ツアー客が免税店で買物をすると、ツアー会社がいくらか儲かるらしい。

実は免税店に寄るのも知らず(言われていたかもだけど聞いてなくて)トラベラーズチェックはすでにスーツケースの奥底にしまっていたため、それと特にほしいものが無かったため、免税店内では単なる冷やかしと化していた。タイバーツすらほとんどなく、もちろん日本円も無し。
クレジットカード使うこともこれまでの人生経験で無かったしね。
免税店内は日本人多し。

出て来た時に、無記入のカードを見てちょっとだけ寂しげな表情のシムロさん。ほんと最後までごめんて。

途中、中華レストランにて昼食。代金は込みだったらしい。コース料理だったが何だか味がよく分からず、とりあえず胃に詰め込んだ感じだった。

空港までの道路もけっこう混んでいた。
そのさなか、シムロさんが急に運転手さんに車を脇に寄せるよう合図。
また別の場所に寄るのか?と思っていたら、シムロさん車から降りて、大きなホテル前の路上にゴザ敷で座っていた足の不自由な人に、何やら話しかけ、お札を握らせて拝んでいる。
これはもしかして、タイ式ほどこしの一種なのだろうか?
あまりにも自然な流れで車に戻ってくるシムロさん、妙にかっこよかった。

空港着。ついにシムロさんともお別れ。
ありがとうございます(そしてあまり貢献できなくてすみません)と握手してから、ふと、財布にまだ札が残っているのに気づき、引っぱり出す。
50バーツ札、それでバーツ札はおしまいだった。
それを「少しですが、コーヒーでも飲んでください」と手渡すと、思いの他喜んでくれて、何度も頭を下げて押し頂いてくれた。
本当にありがとうシムロさん。何度か心配してホテルにも電話くれたし。
あなたのような支えがあってこそ、成り立った旅だったんだね。

帰りの飛行機の中で、改めて最初にもらっていたパンフの注意書きを読む。

ホテルの空調、ぜんぜんコントロールできなくてずっとそのままだったし、飲み水やら食べ物やら、外で普通に?無防備に?頂いていた。
だからお腹くだったのかなー。

後からまとめたメモに、いただいた屋台飯の一覧が記されていた。

☆クィティオ・パッ(センヤイ)…太い(センヤイ)米粉(クィティオ クイティアオ?)の麺を炒め(パッ)たもの
☆バーミー・ナム…中華麺(バーミー)の汁もの(ナム)
☆クィティオ・ナム…クィティオを指さしてナム、と頼んだら作ってくれた。バーミーよりも口に合うさっぱり感だった。
☆ガイ・ヤーン…鶏(ガイ)の串焼き(ヤーン)、炭焼きだった。見た目表面赤くて辛かった
☆トートマン・プラー…魚(プラー)の揚げ(トート)つみれ(マン)が4つくらい刺さった串にたれをつけて焼いたもの。辛かった
☆カオ・トム…米(カオ)を煮た(トム)いわゆるおかゆ。これはホテルのが美味しくて散々頂いた。ナンプラー入れると尚よし
☆カオ・パッ…米を炒めたもの。焼きめし。普通に屋台で主食的に食べてた感覚
☆バーミー・パッ・クロープ…中華麺を炒めてくるんだ(クロープ)もの。長崎の皿うどんみたいな感じでイカ風味だった

辛い物が案外少ない、日本人の口にも合う、そして大衆的な味が多かった。
果物もジュースもたくさん食べたり飲んだりしたよなあ。
他にもフカヒレスープ、ツバメの巣のシロップ煮、グリーンカレー、北京ダック、トムヤムクンなど、今まで一度も/ほとんど食べたことのない料理もレストランで堪能したし。

「でもあの市場の山積み玉子、気になったよね~」
 とNが急につぶやいた。

短くもあまりに濃い旅は、こうして終了。

日本の小島がみえてきた


タイ、またいつか行けるといいなあ。





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