前回の続き

さて、お世話になった会社が配車・配達専門の合同会社を作るとのことで、そのシステム開発部に異動することになりました。
確かに配車システム作ってました。きっと期待されていたのだと思います。
でもですね、皆さん想像してみてください。配車、配達拠点ってどんなとこにあると思いますか？

想像できました？

大体、地方の高速道路沿いとかコンビナートあたりなんです。
駅とか近くにないです。駅から会社のバス。
来る時も帰る時もそれに乗ります。
私はこの時、やっと自分を知ることができました。

「あ、通勤嫌いなんだ・・・」

最初の会社は代官山にあり、家から遠かったですが若いので気になりませんでした。代官山は歩くのも楽しいですしね。
次の会社は悪名高い埼京線沿い。確かに混んでましたし、現場に遭遇したこともありますが、会社が駅から歩ける距離ですし、近くの商店街とか小さな動物園とかもあって楽しい。
さてここ。
家からも遠い。駅から会社まで歩ける距離ではない。周りに何にもない。
電車を待つ時間。電車に乗ってる時間。バスを待つ時間。バスに乗ってる時間。
これを往復。
私にはもう続けることは無理でした。時間無駄すぎ。
そう思った私は後先考えず、さっそく上長にやめる旨を伝えました。

今思えば自動車通勤すればよかったのでは・・・とかも思いますが、
これもまた人生。後悔はしていません。

後先考えなかったので次とか決まってません。なので無職です。
当時、池袋の雑司ヶ谷というところに住んでいたのですが、
2Kで月12万円。貯金は・・・まぁ２、３年くらいは大丈夫。

あ、一応読んでくださっている、初一人暮らしとか同棲する方に、
父からもらった役に立った言葉を伝えておきます。

「家賃は収入の３割以下」

これ間違いないです。この後３、４回引っ越すのですが、私は必ず守りました。(無職じゃんというのはあとの文章で）

さて、無職です。
が、幸いにしてプログラムというのは募集が多いのです。そして若い人はかなり優位にあります。
なので転職・・・とはせず、フリーランスになることにしました。

満員電車に毎日乗って・・・とか、もう私には耐えられなかったので、
この道を選びました。

で、初の仕事は携帯電話向けのシステム保守・開発でした。
なんか「前任者が逃げちゃって、DBとか触れないから困ってる。」
そんな感じで話を伺ったので協力することにしました。

もう少し詳しく事業を書くと、
今で言うならYoutubeの投げ銭とかプレゼントができる携帯サイトなのです。
いやー先取りですね。
だって携帯といっても当時はガラケーです。i-modeとかVodafoneという名前が繁栄していたころですよ。

でも当然通信速度がそんなに早いわけではありませんので、
リアルタイム配信とかではありません。
事前にムービーや写真を撮って、アップロードするのです。
そしてそれを見るのにチャリン！応援するのにチャリン。
こんな感じです。・・・わかりますね？

そう。比較的健全ではない方向のサイトなのでした。
あ、でも全年齢対象です。
ちゃんと公式アプリ、サービスとして登録されてます。
表示順位とかこのころから気にしてました。すごい。
そしてYoutubeでもわかる通り、良いビジネスモデルなのですよ。
当然儲かりました。

もう少し歳をとっていれば、酸いも甘いもだったのでしょうが、
若かった。

広告のクリック数かさ増ししたりとか、事務所の子連れてきてサクラさせるとかそんなことが許せなかったんですよ。
で、数か月過ぎたころから副社長とぶつかるようになってお別れしました。

みなさん今頃どうしているでしょうか。
社長は穏やかな人だったのですが、副社長がイケイケでしたし、
きっとなにか成功させていることでしょう。
当時人気だったセシルさんも成功してるんじゃないかな。

そんなフリーランスの幕開け。

つづく

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