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今すぐ読んでほしい『コロナの時代の僕ら』という本

こんばんは。久しぶりに読書感想文を。

『コロナの時代の僕ら』(パオロ・ジョルダーノ著)

タイムリーな話題ですので、すぐに読みました。それほど、読むのに時間はかからないです。イタリアの作家さんが、2月末から3月初めくらいの日々感じた事を書いているエッセイです。

科学者でもあった著者らしく、冷静に文章が綴られています。今の日本人にも伝わると思います。私も著者の考え方には納得しながら、読んでいました。

『誰もひとつの島ではない』

という言葉が印象的でした。グローバル化がが進む現在だからこそ、ウイルスがあっと言う間に世界に拡がり、たった1人の行動が世界に少なからず影響を与えている事を改めて感じました。

SNSの事、外国人差別の事、ウイルスの起源の話(地球環境の問題、温暖化などと絡めて)などもあり、また、著者自身の経験も書かれており、時には文学的に時には数学的に書かれており、印象深い本との出会いになりました。

皆さん、本屋でも、ネットでも、電子書籍でもいいので、ぜひ読んでください。

今回のコロナの件について、この本を読んで、静かに一人一人が考えてほしい。大切な事が書かれている本です。

『われらにおのが日を数えることを教えて、知恵の心を得させてください。』

と書かれおりました。この日々が無駄にならないようにしなければ、私も思います。

あとがきの

コロナウイルスが過ぎたあとも、僕が忘れたくないこと

ここは本当に読んでほしい!

たぶん、これからどういう形になるかはわかりませんが、復興の話が出るでしょう。
『元の生活にいち早く戻りたい』
皆さんも思うでしょうし、私も思います。
しかし、このコロナウイルスのせいで、命を落とされた方もいます。体に心に傷を負った方。会社やお店が無くなり大変な方。経済的にダメージを負った方。新しい事に戸惑う方。本当に忙しく心身とも疲れ切った方。スポーツ大会やライブの延期、中止で楽しみを奪われた方。学校、就職活動が影響を受け未来が見えない方。色々な経験をして考えを変えた方。逆に新しい事にトライしようとしている方。

そういう方を置き去りに素早く元の生活に戻りたい、今回の騒動をきれいサッパリ忘れてしまいたい、というのは絶対にありえないと思います。
教訓を得て、より暮らしやすい社会にしなくては、この期間に費やした苦労、悲しみ、汗、涙、努力、新しい試み、この時期だからこそ得た発見下さい感動が無駄になります。
今の日本人はそれをやりかねません。学習せず、勉強せず、同じ過ちを繰り返す危険は十分にありえます。

長くなってしまいましたが、そんな事を思います。

しつこいですが、ぜひとも読んでほしい本です。自粛期間も近いうちにとけるでしょう。その前に心に刻んでほしい本です。

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