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2023年10月感想雑記

 こまごまとした軽い感想を残しておくための記事です。新しいものを上にして追記していきます。長くなったやつは別に独立して書くつもりです! 本も映像作品も一緒くたですが、分けたほうがいいのか悩んでいます。すべてが行き当たりばったりです!
(10/29に記事内でジャンル分けしてみました)


ゲーム

『ニーアレプリカント ver.1.22474487139...』

「おにいちゃん! おにいちゃん!」で、「とびっきり!」な、「おにいちゃんのことがだーいすき!」な話かと思ったら(?)違ったのでよかった(???)。
 お嫁が隣でヨナの声真似をしてくるのが面白かった。ビビるくらい似ていた。

 いろんなゲーム体験ができるのが面白かったな。カメラワークで、横スクロールアクションみたいになったり、クォータービューのツインスティックシューターみたいになったり、初期のバイオハザードみたいになったり。それどころかノベルゲームになったりと、都度都度で新鮮な気持ちになる。

 正直、サブクエストのお使い感と移動システムがあいまって、なかなか悪いシナジーを生み出していたけど、大ボリュームのゲームではなかったので逆に助かった感がある。このくらいなら片っ端からクエストをやっつけていってもギリギリいけるかな……。サブクエストを放置することに思い悩まない人ならこの辺のマイナス面は弱くなるかな。

 ちょいネタバレになるけど、2週め以降のカイネがとてもよかったなあ……堂々とヒロインというか、むしろ主人公なのでは……? という勢い。思春期に出会うと影響が大きそうなキャラだ。

 ボイスメッセージはうれしはずかし。なんか、古いカルチャーを感じるからなのか、なんだろうね、アレ。

 ゲームだけやってても、謎が残るというか匂わせばかりではあるんだけど、わりとその辺も嫌いではない感覚。それはそれとして設定資料的な本を読もうかちょっと考えている。

『Sea of Stars』

 終わって感想を書こうと思ってたけど、なかなか時間が取れないのでメモ的なここに書いておく。たくさん書きたくなったら(そんな時が来るかな?)、それはそれで改めて。
 ひとことで言うとラブレターのようなゲーム。
 とにかくSFC後期のドット感(近景と遠景の感じとか)に、マジでキュンとしてしまう。
 ゲームシステムもストーリーも良かったのだけど、ちょっと攻略を調べたくて検索して……うおおお盛大なネタバレを踏んだあああ!!! ということに。くそお、最近このへんの「薄目で見るテクニック」に自信があったんだけど、失敗したわーん。なんてこと……。
 あるシーンのスクショを貼って「いまぶっちぎりで話題のゲームをやってます!」と、『Starfield』と見せかけてスター違いをやろうと思ったけど、このスクショもかなりネタバレだな……と思って自重してました。
 あー、こうやって書くと結構言葉が出てくるので、面白かったんだなーと思ってます。ほんとにどうして検索しちゃったのよおー!!!(自分のせいです)

『人魚とビスケット』

 下にある『望楼館追想』の時と同じく、ミランヨンデラさんのnoteを読んで手に取りました。本の紹介が上手すぎる……!

 面白いし迫力あるし続きが気になるんだけど、苦しい展開の連続で、読むのがなかなか大変だったなー。それもまた、作品のパワーなんだけど。

 わたしは相変わらずの仕事をして──三年が過ぎた。この三年という歳月をここでうまく言葉にするのはむずかしい。その間に起きたこととして思い出せるできごとがひどく少ないからだ。日々の一刻一刻は、もてあますほどのろのろとしか過ぎていかないのに、どういうわけか、歳月はかつてないほどの早さで飛び去ってしまう。そんなことがあるのに多くの人が気づいているに違いない。一日一日は這うようにゆっくり過ぎていくのだが、最近のできごとらしきものを思い出してみると、それが数年前に起きたことだと気がついて愕然とするのだ。思うに、
われわれの過ごす日々というものは、折りたたみ式の段ボール箱のようなものではないだろうか。中身がいっぱい入っていれば、箱はかさばって倉庫を満たす。しかし、組み立てたまま中身を入れずに置いておけば、箱はつぶれて重なり合い、実にほんの少しの場所しか占めない。

p.42

 時間について面白かったところ。箱のたとえはなるほど上手いな……。

『スタートボタンを押してください』

 面白いけど(面白いからこそ)、読んでるとゲームしたくなって困る本だった。
 あと、後半の感想が薄くなっていったのは、暮らしの中で仕方のないことなんです……。

・リスポーン

 人間は、「自分が考えて、それから動いている」と思いがちだが、ところがどっこい神経伝達物質の速度というのはそれほど早いものではない。目の前で起きた事象に対して脳で考えてから動く余裕なんてものは実は存在しないのだ。脳というものは、肉体が自動的に動いたことをあとから追認して、「おれはこう考えたからこう動いたのだ」と自己満足に浸る回路にすぎないのである。だったら、他者であるかのように動いた結果、「自分はもとから他者だったのだ」と思い込むことだって十分あり得る話だ……だそうだ。

 止まっちゃってるけど、今読んでる本の『心にとって時間とは何か』を思い出す。第二章の「〈自由〉:私はいつ決めたのか」のところ。よく聞く意思決定の前に脳や身体が動き出している話と似てるかな、と思ったけど、むしろチョイス・ブラインドネスのこととリンクしてるかな……。

 くそったれな世界に向けて、力の限り、おれは棒っきれを振り回した。

 終わりかたがいいね!

・救助よろ
 半分ファンタジーの世界が面白い。
 冒頭でメグが剣を持ってるので、ゲームの中なのかなと思ったらちがうようで、作中作品のMMORPGについてこんな説明がある。

 ゲームの一部は現実どおりにつくられている。人々は魔剣を持っており、狼やゴブリンや巨大蜘蛛などの実在する敵が出てくる。ノームがときどきあらわれて、クエストやヒントやアイテムをくれるのも現実とおなじだ。しかしドラゴンやユニコーンや歩く木や悪魔の王など、完全にファンタジーの部分もある。

 作中の現実世界には魔剣があり、ゴブリンも巨大蜘蛛もいて、クエストやヒントやアイテムをくれるノームすらいる。
 というか、やはりこの作品の現実世界はひどくゲーム的で、いくつもの冒険と戦いを経て、いつのまにか目指すパワー砦(ゲーム内の場所じゃなかったのか?)にたどり着いて……あれ、ここはやっぱりシミュレートされた世界で……と、ここまでくると「もしかすると僕やあなたのこの現実世界も……?」な気配がして嬉しくなってくる。

・1アップ
 あーくそお、これは面白いというか刺さる! ゲーマーのひねくれかたと友情と希望!

 セーブポイントにもどってやりなおせる場合は、こんなふうにときどきある。もう一度生きなおせるのだ。

・NPC
 これもちがうかたちで刺さるやつだった。現実の自分のNPC具合に嫌気がすることもあるけど、まあ、それでも……。

・猫の王権
 いやー、これはうまく受け止めきれない。

 そのときつかのま、シェアリーが手に持った猫の頭から顔を上げて、不透明のプラスチックの目のむこうからひねくれた理解の笑みをわたしにむけた気がした。その瞬間、わたしは強い愛を感じた。耐えがたいほど強く。

 ときどき思い出す。

・神モード
 美しく悲しい。

・リコイル!
 ううーん、憧れのシチュエーション。
 どの短編そうだけど、特にこの作品は中高生の頃に読んでたらヤバかったろうな、という刺さりかたをするな。

・サバイバルホラー
 中断できるんかい! それはそれとして世界設定面白そうね。

・キャラクター選択
 これもゲーマー憧れのシチュエーション。たしかにテーマの扱いかたが面白い。

・ツウォリア
 ふふってなるやつだった。

・アンダのゲーム
 これもゲーマー憧れシチュエーション。MMO RPGのことを思い出す。夢があったなー。

・時計仕掛けの兵隊
 文体とか仕掛けとか話とか……まあざっくりいって雰囲気が、この前やった『ニーアレプリカント』とどことなく似ていた。

『変な絵』

 オモコロで有名……と思ってたけど、もうすっかりYouTubeで有名なのかもしれないライターさんの本。前に『変な家』も読んだ。web記事だとこれが好きかな……。

 サクッと読めて楽しい。
 寝袋の上から縛られて、執拗に石で殴られるシーンが怖かったな。テントって防犯難しいし、たしかにマミー型って結構どうにもならんよね……。

 足の中で『メリッ』という音がした。骨が軋んだ。痛みで息が止まりそうになる。
 精一杯の抵抗で、縛られた全身を暴れさせた。すると女は、強引に体の上にまたがってきた。そして何回も何回も、激しく石を脚に打ちつけた。

p.206

『そいねドリーマー』

 裏世界ピクニックから続いて読んだ。だいぶ百合に慣れてきたかもしれない。
 ホラーではないんだけど、夢独特の不条理さがあって、やはりというかそこらへんの描写がとても上手くて好き。

「大丈夫ですけども! スルガフキのおくさを塗って、そのまま朝でいれば大丈夫です」
 私は冷静に答えた。こういうときの対処はよくわかっている。今日『月刊ここ恵みSP』の巻頭特集で読んだからだ。
「先輩もおくさを塗りますからじっとしていてください。いつも持ち歩いてるんです私。ほら」
 私が愛用のおくさチューブを取り出してキャップを外し、中身を指先に絞り出すのを見て、蘭が言った。
「あ、だめだこれ──翠! お願い!」

 私は思い描く。核が炸裂し、一瞬で睡獣の巣を蒸発させるところを。
 その想像通り、頭上で閃光が走った。毒々しい赤と黄色の火球が生まれ、膨張し、山頂を呑み込み、クレスピー・クラークくん反応によって私たちの生涯年収を下げていくのだ。銀行が次々に破綻していく。市場から魚が消える。子供部屋のテレビ画面に映る爆発がどんどん大きくなっていくのを見ながら、私たちは不安に打ち震えた。

 こっわ! めちゃくちゃ怖い!

『望楼館追想』

 こちらのnoteを読んで面白そうだったので手に取りました。

 ずいぶんヘンテコな話? 語り口? だけど面白かった! とても屈折した感じがあるけど、愛の話かなあ……。
 アンナの追憶、孤児院の先輩たちの話がかなり引っかかったな。新しく入った子たちが先輩に身の上話をしたあとのこと。

 ひとつの話が終わって何日か経つと、同じ話がもう一度繰り返されることになる。今度は、当の先輩がその話を自分の身の上話として話すのだ。そして、それに疑問を差し挟まれると、先輩はこれは命に賭けて本当に自分の身に起きたことなのだと誓った。(中略)
それで、その身の上話をした当の本人は、先輩がその話は自分のものだと言うのを耳にして激怒する。その身の上話が本当にあったことにせよなかったことにせよ、そのなかに真実が含まれているのは確かなことだったし、えてして神聖にして侵すべからざる人物や動物、宝物のように大事にしている物や出来事がその話に含まれていたから、自分の大事な話が他人の口から語られるのを聞くと、自分の人生を盗られてしまったように思うのだった。アンナ・タップはこう言った。あの子たちは自分の物は、何ひとつ持っていなかったのよ。
(中略)
 うまくだまされて話してしまった身の上話を盗まれてしまうと、その子たちは、肌身離さず持っていた写真や手紙を失ってしまったような気持ちがして、急に、自分には過去も故郷もなく、ひとりぽっちになってしまったように感じる。身の上話と思い出は、その子たちに残された最後の持ち物だった。

p.175-176

映画

『パラノーマル・アクティビティ 呪いの印』

 5作目だけど5ではない。
 急に探索型ホラーになったので驚いた。舞台が固定されてなくて、あちこち行く。予算が増えたのかしら……。
「女どもをぶっ殺す」のセリフが強い! アメリカといえば銃!
 ラスト……ええっ、結局どういうことなんですか?

『パラノーマル・アクティビティ4』

 まーた実家が太い! アメリカって裕福だなあ!(偏ったイメージ)
 あとまたボインボインしてました! これがエロとホラーの親和性……知らんけど適当に言いました。

 なんと4になってついに猫が出てきました! が、可愛がってるシーンとかそういうのがまったくない。「好感度上がるからちょっと出しておくか……」くらいの感じなのか? 終盤になってようやくアレックスが猫を撫でただけ! 監督は犬派かな?

 プリウスに轢かれそうになって笑いました。

 このシリーズいつもだけど、「もうちょっと話し合って……!」って。

 お母さんの「アレックス」の声で我が家のアレクサが起動したのがいちばん怖かったかなー!

 えーと、ラストシーン、結局なんなん!? 友だちがたくさんいるのかな!?

『パラノーマル・アクティビティ3』

 過去の話。
 昔のビデオテープで親がハメス・ロドリゲスしてるのを知るのはちょっとアレだね……アレ……。

 2でも思ったけど、なんかいろいろ不穏なことが起きるのに、子どもを置いて出かけちゃったり親とは別に寝かせがちなのは、これがアメリカのやり方ってこと?
 ようやく母ちゃんもヤバいことに気づいて、みんなでおばあちゃんちに避難したけど、それでもやっぱり子どもとは一緒に寝たりしない。アメリカ……!(イメージ)

 ラストシーン、姉妹そろってこんなだったかー! もうおしまいだね!(これはナイスなダジャレです)

『パラノーマル・アクティビティ2』

 またボインボイン! ボインシリーズなのかな!
 2はパワーアップしてカメラが増えた……ことより、ワンチャンが出てくるのがいいな! アカチャンの近くで座っててえらいなーーーーー!

 しかし金持ちがすぎるけど、儲かってるのかな? 前作もやたら金持ちだったしな。前作はデイトレーダーで大儲け。今作は……バーガーキングってそんな給料いいのか。実家が極太とかもあるかな……?
 とか思ってたら、そうか、悪魔パワーで実家が悪魔的に太かったのか……!
 しかしやっぱ洋ホラーは悪魔の話が好きだなー。とはいえニホンジンもオバケダイスキネー!

 もうちょっと映像見て確認したらいいんじゃない? 毎日プールクリーナーが上がっててさあ……を一回プールの映像確認したけど、なんやかんやあるんだからもっと見たらいいでしょ!
 あと、1と同じく男がぜんぜん信じなくて状況悪くなるな! 話し合いなさいよ!

 キッチンの棚がバーン! ってなるところ、胸がギュッと苦しくなるくらいビックリした!!!

 ともかくこれで少し話の背景がわかったな。3はどうなるんだろう……。

『パラノーマル・アクティビティ』

 かなーり昔に見たけどほとんど覚えていない。女の人が夢遊病みたいになるのは覚えてた。ベッドサイドでゆらゆら立ってるシーンとか。
 終始ケイティがボインボイン。
 あとミカが悪魔祓いをどうしても嫌がるのでなんなのって思うよね。わりとシリーズ通して、もっと話し合えよ……! って思っちゃう感じはある。まあ面白いんだけどね!

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