スカウトサービスは「キャリアの定期検診」になる？

はじめまして、川畑です。
「UZUZ」という人材サービス企業で専務をしながら、キャリアアドバイザーをやっています。

常々思うのですが、キャリアにも「定期検診」が必要だと感じています。
必要に迫られた時（「辞めたい」「転職しようかな」）に、急に転職活動を始めるのではなく、常に「転職という選択肢」を保有した状態でいることが重要だと考えています。

そのためには、日々自分のキャリア情報をアップデートしながら、転職市場に「晒す」ことで、自分の市場価値を点検し続けている必要があります。

例えるなら、「予防歯科」と同じ考え方です。

「予防歯科」とは
ムシ歯などになってからの治療ではなく、なる前の予防を大切にすることです。 歯とお口の健康を積極的に守るため、歯科医院などでの「プロケア（プロフェッショナルケア）」と、歯科医や歯科衛生士の指導に基づいた毎日の「セルフケア」の両方で、「予防歯科」を実践しましょう。（※何か広告文っぽい…）

この予防歯科的な考え方で自身のキャリアを「定期検診」するために、使えるのが「スカウトサービス」という転職サービスです。

「スカウトサービス」とは
求人サイトや人材データベースに自身のプロフィール（経歴、職務内容、スキル等）を登録しておくことで、企業や人材エージェントからスカウト（求人紹介）を受けることができるサービスです。

つまり、スカウトサービスに登録していると、自分のプロフィールを元に求人のスカウトが届くので、転職市場における自身のキャリア（市場価値）を測ることができます。
定期検診の精度を維持するためにも、自分のプロフィールを都度アップデートすることが重要です。

「スカウトサービス」と「他の転職サービス」の違い

「スカウトサービス」と「他の転職サービス」の違いも軽く説明します。
図解を見てもらうとわかるのですが、登場人物は「求職者」と「企業」と「転職エージェント」です。

①転職サイト
「求職者」に対して「企業」が求人情報を発信し、その求人に直接応募する形式が「転職サイト」。

②転職エージェント
「求職者」に対して「転職エージェント」が付き、求人紹介をするのが「転職エージェント」。

③スカウトサービス
転職サイトの機能はそのままに、「企業」と「転職エージェント」の両方が「求職者」をスカウトするのが「スカウトサービス（スカウト型転職サイト）」です。

スカウトサービス利用の流れ

スカウトサービスを利用する場合は大体が次のような流れになります。

①スカウトサービスに登録し、経歴や職務経歴、スキル等のプロフィール情報を入力する。（※このプロフィール情報を元に企業や人材エージェントは人材を選別し、スカウトする）

②このプロフィール情報を閲覧した企業や人材エージェントからスカウトメール（求人紹介）が届く。

③求職者側が選考を受けてみたいと思ったら、選考日程を調整して選考に進む。

あとは、定期的（3ヶ月もしくは6ヶ月ごと）にプロフィール情報をアップデートし続けることで、最新の自分のキャリアに対してスカウトをもらえる状態にになります。
スカウトサービスに登録しておき、プロフィール情報をメンテナンスし続けていれば、「転職という選択肢」を常に保有することができます。

営業のスタイルで言うところの「アウトバウンド型営業（こちらからアプローチするスタイルの営業）」ではなく「インバウンド型営業（顧客からの問い合わせを誘導するスタイルの営業）」の体制を整えておく、に似た考え方です。

おすすめ「スカウトサービス」まとめ

スカウトサービスと言っても、世の中にはいくつものサービスがあります。
無制限にサービスに登録してしまうと、メンテナンスが行き届かなくなり、結局使い物にならなくなってしまいます。

なので、ここではキャリアのプロである私がおすすめする「厳選スカウトサービス」を2つだけご紹介します。
これらのスカウトサービスをまずは利用してもらい、必要があれば追加で他サービスも登録してもらえたらとちょうどいいのかなと思います。

スカウトサービスに登録、プロフィール情報を更新して、「キャリアの定期検診」ができる体制を整えていきましょう！

キャリトレ

「キャリトレ」はハイクラス向け転職サイトを運営する「ビズリーチ」が運営する20代若手向けの転職サイトです。

特徴
・ビズリーチが運営しているため、比較的大手求人が多い。
・通常のスカウトとは別に、スカウトする側が課金している「プラチナスカウト」がある。
・プラチナスカウトの場合、9割程度は面接が確約している。（特に企業からのプラチナスカウトは要チェック）

ミイダス

「ミイダス」は転職サービスのdodaなどを運営する「パーソルキャリア」が運営しているスカウト型の転職サイト。

特徴
・3つの診断コンテンツを使って市場価値分析、自己分析ができる。（ミイダス市場価値診断、コンピテンシー診断、パーソナリティ診断）
・アプリで比較的簡単に登録が可能。
・面接確約オファーのみが届く。（ただし、自分から企業にはアプローチできない）

ちなみに、有料キャリアコーチングサービス「ニューキャリア」やってます

キャリアの定期検診として「キャリアコーチング」も、その手法の一つ。客観的なプロの視点で自身のキャリアを棚卸しすることで、現状の課題が解決したり、具体的なTODOが見えてくるもの。

「ちょっと今の自分のキャリアは具合が悪いな」と思っているのであれば、医師（キャリアコーチ）の診断を受けてみるのもおすすめです。

「ニューキャリア」では、キャリアの悩みによってコースが分かれており、悩みに合わせたサポートを受けることができます。

①転職すべきか迷ってる人、キャリアプランをしっかり作りたい人
⇒「キャリア"PLAN"コース」で現状分析、キャリアプランづくり

②転職したいと思ってる人、エージェントではない転職支援を希望する人
⇒「キャリア"DO"コース」で転職活動をトータルサポート

③仕事で活躍したい人、定期的なキャリアコーチングを受けたい人
⇒「キャリア"CHECK"コース」で定期キャリアコーチング

もし、このサービスに興味がある方は下記フォームより「無料キャリアカウンセリング（1時間）」をお申し込みください。
まずは「キャリアの現状」や「今抱えている課題」に関して、色々と聞かせてください。