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なぜ「ITパスポート」教材を無料で提供するのか?


最初にちょっとだけ自己紹介

はじめまして。
私は株式会社UZUZ(ウズウズ)で、「ウズウズカレッジ」という教育研修事業を行っている川畑という者です。(早口言葉みたいですが)

UZUZという会社は、若者に向けたキャリア支援や就職支援を行っている会社です。
私も創業から10年以上、現場でキャリアアドバイザーとして「第二新卒」「既卒」と呼ばれている方々のキャリア/就職支援を行ってきました。

このUZUZという会社が行っているIT分野の教育研修事業である「ウズウズカレッジ」を私が統括しているのですが、ざっくりこんなことをコロナ禍となった2020年から約3年間行ってきました。

  • 個人ユーザー向けのITスクール(開発エンジニア/インフラエンジニアを目指す方向け)

  • IT分野の動画教材、演習テストの提供(Javaシルバー/CCNA/LinuCレベル1などの専門資格)

  • 企業向けの新人エンジニア研修(開発エンジニア/インフラエンジニアを対象)

  • 企業向けのリスキリング採用支援(IT分野の学習を行っている人材の紹介)

  • 専門学校へのIT教材の提供、講師派遣

  • 自治体向けの公共事業(デジタル人材育成/IT教材提供/自治体業務のDXなど)

この3年間で、IT分野において「個人」「企業」「学校」「自治体」に様々なサービスを提供してきました。
その結果として、IT分野の動画教材や演習テスト、学習支援のノウハウ、学習支援できる講師陣を蓄積することができました。
「次の3年間は何をしようか?」と考えたとき、サービス拡大はもちろんですが、できればサービス提供を通じて生まれた副産物(といっても商材ですが)を使って、社会全体になにか貢献できんもんだろうか、なんてことを考えています。

その第一弾として考えたのが「ITパスポート教材の無料提供」となります。
このキャンペーンを考えたプロセスは後述しますが、一言でいえば「経済活動で生まれたサービス(商材)を社会貢献にも流用する」ためです。

「ITパスポート」ってそもそも何?

「ITパスポート」とは、国家試験である「情報処理技術者試験」の一つのカテゴリーであり、令和4年度には年間応募者数が253,159人と、25万人を超える人が受験している注目度が高まっているIT資格です。

参照:IPA 独立行政法人情報処理推進機構「令和4年度「iパス(ITパスポート試験)」の年間応募者数等について」 https://www.ipa.go.jp/shiken/reports/ip-oubo2022.html

「ITパスポート」と聞くと、「いやいや、自分はIT分野関係ないし」と思う人もいると思いますが、この資格で学ぶ内容は「IT分野の人材が学ぶべき知識」ではなく「情報化社会において生活している人が学ぶべき知識」だという点が重要です。
つまり、ITエンジニアやIT業界で働いている人向けのものではなく、「少しでもIT技術が関わる仕事やツールを扱う人すべて」に関係した知識なので、少し乱暴な言い方をすると「社会人にとっての義務教育」だと言えます。

学校においても、小学校はプログラミング教育が、高校では「情報Ⅰ」が必修となり、大学入学共通テストに「情報」が加わったことで、小学校から大学まで「情報教育のレール」がつながったと言えます。

今後、学校で情報分野のリテラシーが向上した新社会人がどんどん社会に出てくることは歓迎される一方、その新社会人を受け入れる企業側のITリテラシー欠如が問題となっています。

このような動きもあり、ニトリはITパスポートを「2025年までに約1万8千人の社員の8割に取得してもらうようにする」と発表したニュースも話題になりました。

また、自治体の間では職員向け学習教材の導入が広がりを見せており、大阪府や広島県、横浜市でもITパスポートの取得を促進しています。

https://www.soumu.go.jp/main_content/000818223.pdf

つまり、「個人」にとっても、「企業」にとっても、「学校」にとっても、「自治体」にとっても、ITリテラシーを向上することは今後避けられないものであり、ITリテラシーを向上した方が仕事が効率的になり、働きやすくなると言えます。

そのためのはじめの一歩が「ITリテラシー」なのです。
もし「ITパスポート」についてもう少し詳しく知りたい方はウズカレマガジンでも解説していますので、こちらをどうぞ。

なぜ「ITパスポート」教材を無料で提供するのか?

では、本題に戻ります。
今回ウズウズカレッジが「ITパスポート」を個人向けだけでなく、団体(企業、学校、自治体)に対しても無料で提供しようと思ったのは、このような社会の状況があり、「学ぶ教材と機会を広く提供した方がいい」と判断したからです。

「ITリテラシーを向上することが重要だというのはわかる」
「はじめにやるならITパスポートの学習が良いらしい」
「でも、時間もないし、学習しようにもお金がかかるんだよな…」
※このプロセスを通じて、やる気や行動力が高い個人や団体だけがITパスポートの学習、ITリテラシーの向上に進む

このプロセスのボトルネックは「機会」「費用」だと私は考えました。
2029年問題のような社会の動きだけでなく、ChatGPTのような生成AIの出現によって、ITリテラシー向上へのプレッシャーは今まで以上に高まっています。(「機会」は十分)

では、最後のボトルネックである「費用」に関しては、一旦期間限定でもいいので「無料で提供」すればいいという結論に至りました。
こんな風にいうと、「企業が無料でサービス提供するなんてなにか裏がありそう」と思われると思っています。

もちろん「裏」と言うほどではないですが、ビジネスメリットもあると考えています。
ウズウズカレッジでは、日々新しいIT分野の教材を作ってはサービスとして市場に投入しています。
であれば、ITパスポートを無料で提供することで、個人だけでなく団体の方々に「ウズウズカレッジの教材(サービス)を使ってもらうこと」はビジネス的にもメリットがあるとも考えています。

後から料金を取るようなことはしませんので、無料期間中に個人でのスキルアップ、団体でのITリテラシー向上を希望する方はぜひともご利用ください。

<想定される活用例>

個人:現職における業務効率化、リスキリングによる転職のために活用
企業:社員のITリテラシーを向上することによるスキルアップ、新入社員研修のために活用
学校:教員の業務効率化による労働時間の削減、情報分野の授業対応のために活用
自治体:自治体DXを進める上で職員のITリテラシー向上に活用

「ITパスポート」教材の無料提供のお申し込み

以下ページよりお申し込みいただけますので、ぜひご利用ください!

20代を中心にキャリアサポートをかれこれ10年くらいやっています。「キャリア」だけでなく、その人の「人生」という視点で、いっしょに考えられたらと思っています。仕事/キャリア/就活/転職あたりのテーマでnote書きます。