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管理栄養士 病院実習 後半

日々の実習と、大量の課題によって

頭も体もボロボロになってた病院実習後半…
(ボロ雑巾の実写化映画があったとしたら主演に選ばれていたと思う)

ついに栄養指導を見学できる機会が来た!

栄養指導見学
栄養指導とは!!
例えば生活習慣(糖尿病や高血圧症など)の人に

「普段の食生活はどうですか〜」「塩分や糖分を取りすぎてませんか〜」

とご様子伺いをした上で、その人の食生活に対して指導していくもので。形としては面談に近い。

それまで大学で学んできた栄養指導では
「相手の意見を尊重しましょう!」
「無理に食生活を改善させるのではなくできることから頑張っていきましょう!」

と言う感じだった。
だからてっきり私は

きっと栄養士の話なんか聞いてくれない人達ばかりなんだろうな…と勝手に思っていた
(なんて失礼極まりなかったんだろう…)

でも実際、そうではなかった。

聞いてくれないのではなく。変えることが難しい。

昔は【成人病】と言っていたものが
近年では【生活習慣病】と呼ぶようになった

成人を過ぎたら誰でもかかるような病気ではなく、生活習慣によって予防できるもの。また、生活習慣によってかかってしまうもの。

として認識されてきた。

生活習慣病はだいたい管理職世代(40〜50代)に多く発症して、そこからどんどん悪化していくケースが(私が見てきた症例では)多かった。

基礎体力も落ちてきて、骨格筋率も落ちてくるから代謝が悪くなってきてるのに…

ストレスが多かったり、忙しかったり、飲み会もたくさんあったり……と食べ過ぎたり動かな過ぎたりして…
生活習慣が乱れがちだからだと思ってる(自己解釈)

もし仮に
1人暮らしで忙しく、自炊なんかしてられないからファストフードをよく利用する。同僚との飲み会はとても楽しくて飲み過ぎてしまう。

なんて言う人がたとする。
んでその人が生活習慣病になったとする。

じゃあいきなり「飲み会はやめてください体に悪いので」「油の多いファストフードはなるべく食べないでください体に悪いので」「体に良いので自炊してください」って言われて…

(そりゃもちろんできる方もいると思うが)
その人の体の為を思ってだとしても
その人の生き方を否定していることにつながるのではないかと思った。

50年間の生活習慣を今日明日で急に変えろったってそうは行かないし、その人にはその人なりの楽しみ方があるのに…
今の状態で「良い」と思っている人にこちらの「良い」を押し付けるのはあまりにも一方的すぎでは???

私だって
「明日から毎日22時に寝て5時に起きてください」って言われたら 
「私のこと何にも知らないくせに!!別に困ってないし!!深夜2時寝10時起きでもいいじゃないか!!自春休みなんだぞ!」
って言うと思う!!
(早寝早起きは大切です。私のは悪い例です)

どれほど栄養の勉強をしても、誰かの役に立つためにはまず、その人のことをよく知らないといけないんだなと栄養指導を聞いていて思った。

追記

実際に栄養指導を受けている患者さんの中には食生活を改善して、血液検査の値も良くなってきた。と言う方が何人もいた。

皆口々に「先生(管理栄養士さん)のおかげです」と言うが私は大好きだったお菓子を週3回にまで減らせたあなたが偉いんだよ…と言う気持ちが強くあった。
(もちろん病院の管理栄養士さんのお力添えあってこそ改善したと思います。)

『その人がどうなっていきたいか。そのために管理栄養士は、自分は、何ができるか。それを考えるのが大切だ』と…そんなことを学んだ気がする。

最後まで読んでくださってありがとうございます。