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本"とか"読みます?

川口市出身の自称読書家 川口竜也です!

先日、いつもの通りに神保町をふらっと散策している時、ふと街行くアベックが「本とか読みます?」と話し合うのが聞こえた。

自分もついそう訊いてしまいがちではあるのだが、そもそも「本とか」って何だろう。他にも読むもので選択肢があるのだろうか。

まぁ簡単に考えると、本以外の雑誌や漫画などを含めるという、抽象度高めの質問である。

ただ本を読まない人と、本を読む人にとでは、「本とか」の定義が異なるのではないかとふと考える。

本を読まない人にとっては、自分は読まないけれどもあなたはどう?という感じか。

神保町での実体験をもとに、状況要因なども含めると、それはすなわち、神保町に並んでいるような本以外で、何か読むのでしょうか的なニュアンスを孕んでいる。

自分が読まないからこそ、書籍をどこか自分の中には存在しないもののひとつとして捉えている。それ故、「本とか」という広い質問になるのではなかろうか。

一方、本を読んでいる人からしたら、私が読むような小説や純文学を以外にも、何かお読みになりますかという意味があると思う。

読書が好きな人にとっては、少なくとも、自分の身の回りに本がある分、自分が読まないジャンルで何か本とか読みますか?と聞くのかもしれない。

なぜなら、神保町で同じ状況になったとき、自分と同類か否か聞くならば、実際に手にとるなり、指を指すなりして「こういう本読みます?」って聞くと思う。

結論、「本とか」という言葉には、本を読まない人にとっては、自分は読まないからという意味合いで、本を読む人にとっては、もしかしたら自分が読むジャンル以外でというニュアンスがあるのではなかろうか。

とか言いながら、実際の状況では「え?小説"とか"読みます?」って聞いているんだろうなって。それではまた次回!

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