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じぶんの想定を越えてものごとが転がりだす時、何がおこっているのか

家族でトランプとUNOが流行っておりましてね。夕食を食べてから必ず1,2戦やるのが日課になってきました。家族プレイのゲームに負けると異常に悔しくて僕はビックリするくらいムキになって戦っています。ちなみに子どもは泣き叫んで床にゴロゴロ転がっちゃうくらい悔しがっています…そのあとのお風呂までがまたカオスなのよね…

おつかれさまです。すないぱーです。

今日は転がりついでに企画の転がし方について考えていることを書こうと思う。企画というのは主にイベントごとを指すのだけれど、主催者が想定しなかった面白い方向に企画が転がっていくことがたまにあって、神ってるとか言いつつも神ではない仕組みがそこにはあるはずだ。そんな話がしたい。

例えば、僕の親族はお盆と正月に実家に集まって宴会をする。盛り上がってくるとオカンが決まってトランプを出してくるのである。何十年も我が兄弟の戦いを支え続けてきたマリオのトランプだ。で、これまた決まってババ抜きをやるわけですね。オカンはババ抜きが大好きなのである。昔は負けると買い出しや犬の散歩に行かされていたなぁ。

さてババ抜きが一通り盛り上がり、オヤジがぼろ負けするというオチがついたあたりで、オカンはトランプを集めて風呂に行く。僕らも冷蔵庫から酒を出したり魚肉ソーセージを炒めたりテレビのチャンネルを変えたりと動き出す。

ここまではよくある風景なんだけど、この時、トランプがどこにあるかでストーリーが変わっていくのである。

テーブルの上にがさっと集められたトランプ。弟は追加の缶ビールを開けると子どもたちを集めてゲームを始めようとする。神経衰弱らしい。今度は子どもが騒ぎ始めて第2ラウンドが始まっていく…

この感じ。おわかりだろうか(全然伝わらないよね)

もしもオカンがトランプを片付けてしまうと、トランプはおしまい。オカンの想定した枠の中で企画が終了するわけなんだけど、トランプを出したままで誰かにゆだねることによって別のゲームが始まっていくのである。結果オカンの想定を超えてトランプが遊ばれていき熱狂が生まれるというわけである。

企画もの(特にイベント)はきっちりプロプラムを決めて参加者の満足度を上げたい!と考えると思うんだけど、実はかっちり内容が決まっていると企画者の器以上に場を盛り上げるのが難しい。

そこで、アイスブレイクやディスカッションのような参加者を巻き込んだコンテンツや懇親会を入れて企画が場の力で広がりを持たせられるようにする。いわゆる余白の設計だ。

うまく人を巻き込める人はうまく参加余白を作れる人であり、企画の熱量を高めるポテンシャルまで考えられて設計されている。

仲間の力を借りて、想定外の方向に場を盛り上げていける企画者になりたいなぁ…。そんなことを考ええたのでした。

今日も読んで下さりありがとうございました!




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