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【海に優しい日焼け止め選び】海外ではすでに進んでいる日焼け止め規制

こんにちは!
川江光です!

梅雨も終わりついに夏本番がやってきますね!
旅行でビーチを楽しむという方も多いと思います。
夏をより楽しくさせてくれる海ですが、実は今ハワイやパラオなど、ビーチが有名な観光名所では日焼け止めに含まれる成分がサンゴ礁の白化につながるとして、日焼け止めの規制が進んでいます。

①世界で進んでいる日焼け止め規制

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パラオやハワイなど、日焼け止めの販売などが規制されている動きがある背景には、日焼け止めに含まれるオキシベンゾンやオクチノキサートなどといった化学物質が原因でサンゴ礁の白化を引き起こすとされているからです。

◎パラオ
自然と海が魅力的として、過去に記事でもあげたパラオ。(パラオの記事についてはこちらから)
パラオでは指定物質を配合した日焼け止めなどのスキンケアの販売、使用が禁止されています。
万が一販売していた場合は罰金が科せられるなど、厳しいルールが設けられています。
また注意が必要なのは、このルールは現地の方だけでなく観光客にも共通するものとなり、パラオでは観光客が指定物質を含む日焼け止めを持ち込むと没収される仕組みになっています。

◎ハワイ
リゾートで最も有名なハワイ。
サンゴ礁の白化現象や死滅に繋がるとして、ハワイ州内では指定の成分が含まれる日焼け止めの販売が禁止となっています。
ですが観光客に対しては、パラオのルールまで厳しくなく、化学物質が含まれる日焼け止めをハワイに持ち込むことは許可されています。

②実は様々な役割を持つサンゴ礁

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きれいな海で美しい景観をつくり出している植物と思われがちのサンゴ礁ですが、実は口や胃がありイソギンチャクやクラゲと同じ刺胞動物と呼ばれる動物です。
そしてサンゴ礁は様々な海での役割を持っています。

海の生き物の生息地
海に生息する50万種の動物のうち4分の1はサンゴ礁に暮らしているといわれています。

自然の防波堤
台風などの高波の力を弱める役目があり、バリアリーフでは海岸線がサンゴ礁に取り囲まれていることで津波や台風などの高波を防ぎ人々を守っています。

海水の二酸化炭素の濃度調節
サンゴがなければ、CO2濃度のバランスが崩れ、海の生き物すべてに大きな影響があるといわれています。

サンゴ礁は「海の熱帯林」「海のオアシス」と呼ばれることもあり、様々な生き物の住む場所を提供し、人々の安全も守ってくれている存在です。

③私たちにできること

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私たちができることは、化学物質を含む日焼け止めの使用をやめる、環境にやさしい商品を選ぶ、といったことがつながっていきます。
薬局などでは「ビーチフレンドリー処方」や「サンゴにやさしい日焼け止め」など、わかりやすい言葉で表示されている商品が身近にたくさんあります。

そしてビーチに行かない、海で泳がないから大丈夫というわけではなく、日常で日焼け止めを使っている場合でも、お風呂で落とした水は最終的には海に流れるということです。
新しい日焼け止めを購入する際はぜひそういった商品も見つけてみてください。

④まとめ

今回は、これからの季節には欠かせないアイテム、日焼け止めに含まれる成分によって引き起こされているサンゴ礁の影響についてまとめました。
パラオやハワイのように、まだ日本では販売・使用禁止といった制限までには至っていませんが、
世界では規制やルールが設けられている国が増えており、日本でも近い将来禁止になる可能性もあります。
今後旅行で海外に行く機会が増える中で、このような日焼け止め選びを想定した生活も必要だと感じます。

■参考サイト
・在パラオ日本国大使館
サンゴ礁に有害な成分を含む日焼け止めの禁止について

・三菱商事
サンゴ礁の役割

・大正製薬 
環境を考える①


以上
川江光

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