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熱めの哲学を持った上司好き

新卒で入った会社の最初の上司が熱めの哲学を持っていた方で大変恵まれていたと今になって思うのだけれど、なんにせよ哲学を持った上司は素敵だと思う。哲学を持ってこの漫画の石沢課長みたいに哲学を表現してくれる上司は人口比でいうと大変少ないので、実際いたとしたら結構キザに見られるけども、いてくれたら嬉しいなと思う。「優しい」「叱らない」だけだとちょっと違う。普段厳しいし、部下に求めるレベルも高いのだけれど、部下想い、というところが素敵な漫画。

繰り返すと、単純にホワイトだったり仲が良かったらいいというわけでは全然ないな〜と思う。それは単純にゆるいだけで、サボりが横行してしまうし低い熱意は周りに伝染してしまう。「基本は締めている」というのが大事。ちゃんとチームとしてプロジェクトを完遂させていたり、周りに多少なりとも誇れる仕事をしているかどうかという感覚は全員持ち合わせている前提。

この漫画の「今どきの若いモンは(1)」の石沢課長は熱い哲学を持っているし、あんまり叱らないところが好感持てる。上司の恐怖政治によって統治しているチームは、成果としては上がるかもしれないけれど、働いている側はただただしんどい。愚痴もこぼれるし、仕事が終わってもやり切った感が残らない。自分の性格的なところも大きいと思うのだけれど、プロジェクトの区切り区切りでは祝勝会をやりたい。

どうすれば、根性論を突き付けずにこんなことが言えるのか。「ちゃんと自分の物差しでプロジェクトを測っているから」だと思う。必要な仕事の量を把握していて、部下の仕事のペースがちゃんと測れていれば、人手が足りていないのかどうかは早い段階で分かる。早い段階でわかれば、増員するとかタスクを絞るとか対策もできる。根性論の上司は、必要な仕事の量も曖昧な記憶だけども、完遂意識だけは高いからオーバーワークによって成立させようとする。

顧客視点を業務のなかでどれくらい意識できているか。開発をしていると、「お客さんにとってはきっとこんな機能があったら便利だと思うけれど、開発工数はかかりそう」みたいな場面はかなりあると思う。AIのプロジェクトであれば「ここの精度をもう少し上げたほうが良い気がする」みたいな。

こういったときに、顧客視点で本当に良いかどうかちゃんと直接レビューもらえる環境は大事。開発側の思考だけだと、独りよがりな結論に辿り着きがちだけれども、もしかしたら顧客にとって、AIの精度が数%上がることはどうでも良い(価値と思っていない)かもしれないけれど、アプリのUI部分でどうしようもなく不便を被っている箇所があるかもしれない。そういった顧客の意見を拾える環境は積極的に構築していきたい。

これもカッコ良い。「裁量権は与えるけども責任は取る」スタンスの上司になりたい。いざというときには庇ってくれるような。上から言われたことをそのまま流すとか、横から流れてきた仕事を優先順位つけたりコントロールせずにそのまま部下に流す上司は(大体の人はそうだけれども)好きになれない。上司のマネジメント力は結構部下からは見られているし、できていないことはすぐにバレる。大手でも転職組でも、上司が変わる環境は大体の人はあるから、そこで比較もされる。良い上司に巡り合うかどうかは縁だけれども、良い上司に巡り合ったら積極的に取り入れていきたい。そして美味しいお酒が飲みたい。

なんかいろんな感想を抱いた漫画。もっと続きが読みたい!
おしまい。

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