見出し画像

#010 「幸福学」をテーマにしたアーサーブルックス教授の回答が秀逸だった(2/3)

ハーバードの教授だけど「幸せについて」質問ある? | Tech Support | WIRED Japan

ハーバード大学で幸福に関する講義を行なっている社会科学者のアーサー・ブルックスが、「Tech Support」(#テックサポート)に登場。Twitter上の「幸せ」に関する質問に回答する。

について紹介する第二弾です!第一弾はこちら。



Q:結局幸福って何なの?

この質問に対してアーサー教授は、

Happiness = Enjoyment, Satisfaction, Purpose

と回答しています。

Enjoymentは「自覚のある充実感」、Satisfactionは「頑張ったことに対する報酬」、Purposeは「人生に意義を見つけること」を意味するのだそう。


Q:SNSはうつを引き起こしますか?

アーサー教授は、はいと答えています。SNSを「高カロリーですが栄養価が少ないジャンクフード」と例えています。

  • 全てのプラットフォームに対して1日30分の制限時間を設けること

  • 実生活の人間関係を補完するためのみ使用すること

The misuse of social media can make you dipressed, anxious, and cause other mood disorders. Only use social media to compliment your in-person relationships.

ソーシャルメディアの誤用は、あなたをうつ病や不安にさせ、他の気分障害を引き起こす可能性があります。ソーシャルメディアは、対面での人間関係を補完するためにのみ使用してください。

SNSにて新しい人格を表現して、実生活にはない人間関係を形成するのはリスクが大きいという意見。理解はできますが、時代の変化は大きいので、自分の息子たちが大きくなった時にどのような定説になっているのかは気になるところです。

Q:年齢と幸福度は関連がありますか?


人々の年齢と幸福度の平均値を測定すると、上記グラフのようになりますが、それらはケースバイケース。20代よりも30代以降の方が幸福度が高い人もいれば、逆も真実の場合もあるとのことでした。大事なことは、精神的に不調の場合は、きちんとした治療を受けることなのだそう。


Q:年を取るにつれて、私たちはどのように期待を調整すればよいのでしょうか?

質問の意図は、歳を重ねるに従って人生の期待値をどのように設定するべきですか?ということでした。これに対してアーサー教授は、

歳を重ねると、物事の道理についての解像度が上がる。50歳を過ぎると、物事は持続しないしそのことはたいしたことではないと理解する。全ての感情は平衡状態になる。良いことに対して賢い選択をし、悪いことに対して心配しないことが大切。

と回答。30代にはちょっとしっくりこない概念でしたが、感情の量は同じなので、「心配事はおこらないと考えて悲しいことに思考を巡らせるのをやめた」上で、「嬉しいこと幸せなことに関しては賢い選択をして持続させた方が良い」ということでしょうか。ちょっと難しかったです。

今日のところは一旦おしまい!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?