k a w a i d e s i g n s

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k a w a i d e s i g n sです。手縫いの革小物をカリフォルニアのアトリエで制作しています。日々の生活の中でふわりとわきあがる言葉とものづくりにまつわることなどを記していきたいです。https://kawai-designs.com/

最近の記事

I am in a gray area...

ある日のこと、ソファに腰掛けていた夫が爪の脇の皮を噛んでぼんやりしているのを見かけたので、何考えてるの?と聞いたら I am in a gray area. といいました。 ・・・なぬ? この場合のグレーエリアってなに?と聞くと 次にするアクションを決めかねているので、次にやる事と今までやっている事(ソファで休むこと)の中間地点にいる、ということでした。 グレーエリア、日本人だとグレーゾーンと言いますね。普通なら白黒はっきりしない事という風に観念的に

    • The Unbearable Lightness of Being / 存在の耐えられない軽さ

      この春はその光に反していつになく物悲しく、ウクライナの人道支援をしているユニセフ(noteでも人道支援のチャリティーエリアができているので御参照ください)に募金などをしてみるも普通に生きているだけで虚無感が立ちこめてきます。草木は芽吹き、日に日に鮮やかな花や葉に染まっているのに、凍てつく彼の地では戦争が現在進行形であるという事態を誰もが意識的、無意識的に考えているのだと思います。世界の平和な地域に住む多くの人々は明日も普通の日がやってくると疑うこともせずに暮らしていて

      • 風情、佇まい、そしてサラジェシカ再び

        And Just like thatのポスティングをしたら、知り合いの人にSex and the Cityも勧められ、第一話から見始めています。まずは俳優達が別人のように若くてびっくり、90年代のNYに住むシングル達の色んな意味でアクティブなライフスタイル、そしてなぜかどの男子も今と比べてマッチョぎみでなんだかダサい。リビングルームで見てるので、いつローティーンの娘が来るかわからず別の意味でドキドキしながら緊張して見てます。  Sex and the Cityのイン

        • 面倒くさいけど面白い

          以前よく東京で迷子になる夢を見ました。見知らぬ地下鉄の駅で迷い、いつまでも目的地に辿り着けないのです。 「そうだ、乗るはずの電車はあっち側のプラットホームだった」と気づく瞬間にその電車は発車してしまう。 起きた後も途方に暮れるような、多少パニックのような感触を残していきます。日本を離れてしばらくしてから東京にいくつかの地下鉄が開通しました。毎日通勤で通い、全ての近道をマスターしていたはずの渋谷の駅は延々と工事が続いているためにいつしか迷路みたいになってしまい、

        I am in a gray area...

        マガジン

        • ことば
          1本

        記事

          rustとpatina

           cor10(日本ではコールテン。懐かしい生地みたいですね)という鋼が好きです。cor10は半年から数年もの間、風雨に晒されてできる錆で作る建材です。錆から出るざらざらとした質感と赤茶色が魅力のcor10を知ったのはサンフランシスコのGAPの本社にあるRichard Serraというアメリカ人のアーティストが作った巨大な彫刻作品を見たからでした。高さは18.2メートル、1階から5階までの吹き抜けに鎮座していて、数枚のパネルが重なり合うような作りになっており、中に入って声を出す

          go hog wild

           第2回目のポストになります。始めたばかりで投稿が一個しかないので続いて書いてみてます。 つい先日春真っ盛りだったのに昨日ははさらに温度が上がり、30度近くまで上がりました。 カリフォルニアの内陸部は夏は40度の灼熱の日が続くのですが、2月半ばで真夏日近くってちょっと早すぎやしませんか?  このところずっと新しく加えたいバッグに使う革のサーチをしていて、Wickett & Craigという会社のヌメ革が気になっていて買おうかどうか考えていました。調べてみると、創業1867年

          water under the bridge

          まずは自己紹介から。  こんにちは。私はkawaidesignsというブランドをカリフォルニアで立ち上げ、革小物を手縫いをモットーに制作・販売してしています。noteでは日本人である私がアメリカで生活する中で出会ったいろいろな事柄について、言葉とものづくりを交えた視点から書いていきたいなと思っています。 ***    water under the bridge このフレーズを聞いたのは先週のことでした。私はほぼ週2でアメリカ人の義姉と午前中にパワーウォークをしており、

          water under the bridge