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見ても解らない人 無知の知

人にはそれぞれ得手不得手という事が有るし、知らない事も有る。

だからそれは別にその人が批判される様な事ではない。

どういう事かと言うと、

例えば野球を見て、野球に詳しい人なら、

この選手は選球眼が良いだの、バッティングが上手いだのと言うけれど、

解らない人にとってはどの選手もみな、

ただバットを振り回しているだけにしか見えなかったりする。

シンクロする競技などを見ても、良く解らない人は、

「凄く揃ってるね」と言うのが精いっぱいだったりする。

自分は男子新体操のファンなのだが、これを見た時の反応も人によって3つに分かれる。

世界では通常、新体操というのは女子のスポーツで、日本の男子新体操を見て、

「これは新体操ではない」と言う。それは当然で、女子のものとはルールも内容も違う。

また、見て「すばらしい」と感動する人も居る。

そして、「男性が女性の様な事をするのは良くない」という人も居る。

よくよく見て貰えれば解るだろうと思うのだが(いや、見ても解らないわけだが)、

男子新体操は女子のものとは随分違う事をやっている。

にも拘わらず、先入観が強すぎて

「男性が女性の様な事をやっている」としか思わない、という事が起こってしまう。

見ても解らない人、というのは、知らないのだから仕方が無い事で、

批判される事ではない。

映画などでもそうだ。

この映画、クソつまんねぇ、とか言う人と、凄い、素晴らしい映画だ、

と言う人が分れるのは、人それぞれ得手不得手が有るからだ。

演劇というものを深く理解している人が賞賛する様な映画でも、

ストーリーがつまらないからクソみたいな映画だ、としか思わない人も居る。

というように、見ても解らない人というのはたくさん居るものだ。

そしてそれは仕方が無い事であって、批判される事でも善悪でも無い。


以前、自称社会学者という若者が、

「人間力なんていうわけわかんない事を言う老害」

という様な発言をしていたのを聞いた事が有る。

「人間力」という言葉を聞いて、少しでも人生経験が有る人なら、

ああいう事を指して言っているのだろうな、と容易に想像がつくだろうと思う。

まだ人生経験が足りないから解らないのは仕方が無い事だ。


ただし、解らないのであれば解らないと言えば良いのであって、

自分が解らないからと言ってそれをダメなものだ、と言ってしまうのはちょっと違う、ということだ。

しかし、これにも問題が有って、自分がそれを理解できない、解らない、

という事自体が解らないのだ。

自分が知らないという事を知らない。

理解できないという事を理解できない。

無知の知、などと言う言葉が有るが、それだ。


良く知らないのに批判をする人は、SNSなどを見ているととても多い気がする。

知らないのに何言ってんだ、という事なのだけれど、

言っている本人は自分が知らない事を知らない。

知らないのに「何わけわかんない事言ってんだ、バカじゃねーの?」とか言っちゃう。


なので、どうかみなさん、自分が知らないのは仕方が無い事だけれど、

世の中の事全てを知っている人など居ないのだから仕方が無い事だけれど、

見て、なんじゃこりゃ、へんなの、と思っても、

自分が理解できないだけなのかもしれない、これを知っている人なら良いと思うのだろう、

くらいの事はちょっと考えてみても良いのではないでしょうか。

自分が知らないという事は別に悪い事ではない。

ただもうちょっとだけ考えれば良いのだと思う。

ちょっとした事です。

そんな感じでよろしくお願い致します。




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