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男50歳、剣道をはじめる。剣道を始めるまでの話

親との思い出で覚えているのは、
どこか遊びに行ったとか観光地とかレストランとかに行ったことよりも

キャッチボールしたとか、バドミントンしたとか
一緒に何かをしたこと。

キャッチボールした時の父親の投球フォーム、
ボールを受けたミットの感触。
バドミントンで空振りした時の弾ける笑顔。

数少ないそんな思いは
何十年経ってもずっと覚えています。

だから自分も子どもができたら
一緒に何かをしたり遊んだりすることが子供にとって絶対に嬉しいことだって思っていました。

でも息子が5歳8ヶ月の時に離婚してしまって、一緒に何かをすることができなくなってしまいました。

そんな彼は14歳になって、この10年くらいは月に1回会って、
一緒にラウンドワンで遊ぶとか、ご飯を食べるとか、シュノーケリングするとか、一緒に何かをすることから何かを感じてくれていれば良いなあと思います。

上下白い胴着です

剣道始めました

そして僕は今年の1月から全くの超ド初心者から剣道を始めました。ㅤ
先に彼女の8歳の息子が入会して、僕も見学で行って、

その後一緒のクラスに入りました。
小学生のコースに51歳のおじさんが混じって
小2の男の子に「頑張ってね」っていわれながら奮闘中です。


きっかけは、剣道そのものに興味があって面白いと思ったので、
チャレンジしてみたかったからなのですが、

始めてみてしばらくして
「ああ、それだけの理由じゃなかった」って思いました。

剣道やってる子って、両親のどちらかが経験者の場合が多くて
他の見学父兄の方(ほとんど経験者)も

(昔やってたのなら楽しいの分かってるじゃん、一緒にやればいいのに)
って思ったのです。

その時に、子どもからみた『父親と一緒に何かをする経験』は絶対に嬉しいし、それ以上の何か意味があるって、「それ」を感じてもらいたいとものすごく強く思っていた自分がいることに気づきました。

特に息子にとって父親は、チャレンジする背中を見せるとか、一緒に何か同じ思いを共有することで、
父親みたいになりたいとか、大人っていいなとか
そんな存在であるべきっていう僕の美意識みたいなものがそうさせているのだと思います。

家庭でも、父親が活き活きと過ごしている姿を見せられていないから、母親が起業したり外に出て活き活きしてる姿を子どもに見せてるんじゃないかもしれないねって彼女とも話しました。

男は社会で生きる生き物です。
だから社会で、仕事で人間的な成長を感じられることが何より大切。

会社とか組織の中で自分を殺して生きていたら、自分が普段どう感じていて、何に喜びを感じているのか分からなくなってしまう。

色々有ると思います。
でもまずその組織の中で、自分が自分のあり方を整えて、それに沿って仕事をしていったら、
最初はたった一人のイノベーションでも、周りを動かしていくことができる。

でも自分の現在地が分かっていないと、こうやりたい、ありたいだけ決めてもうまくいかない。

まずは自分の現在地をちゃんと知ること。
そこからイノベーションが始まるのかなって、そんな話でした。


それから感じたことは、
剣道の稽古を含めて、道場は男の空間です。
男性的なやり方で子どもを成長させていく。

具体的にはあまり細かいことは言わずに、とりあえずやらせる。
これ以上やったらダメなラインとか、団体を著しく乱す行動をした場合は
叱りますが、そこまでは堪えて見守ります。

親があまり介入しない、子供たちと先生だけの空間。

できない、できない、と言っても、
とりあえずやらせてみる。

そんな男性の空間もとても好きですし、
子供が、少年、そして大人に成していくプロセスで
必要なことだと思います。

そして世の中のルールを学ぶことができます。

剣道やってる子は、反抗期が少ないって先輩母さんにも言われました。
とにかく大声出す競技なので(声が出てないと勝てない)、
エネルギーをものすごく発散できます。

お子さんの習い事としての剣道。
めちゃめちゃおすすめします。




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