3行日記 歯車にさえなれなかった2024.03.05
工場仕事をしている。
囲われているコンベアの中へ入り、その中をひたすら金属ブラシで擦る。
それが現在進行形の業務。
赤サビ、サビ止めの赤ペンキが、粉となり中を舞う。
防塵マスクをし呼吸も苦しい。
害のあるものものを吸い込むわけにはいかない。外せない。
狭い中身動きも取れない。
ブラシを持つ腕もだるく、最後には痛くなる。
全身筋肉疲労だ。
…
その中にある、汚れのこびりついた、
大きなギアもキレイに磨く。
ギアを見つめながら
“わたしはここの歯車になれていたのか?”
自問自答する。
この6年間無駄ではなかったか?
得た経験とは何か?
肉体と精神の疲労だけではなかったか??
…
そうじゃないと信じる。
歯車じゃなくとも、機械の外側を支えるビスくらいにはなれただろうか。
ビスとビスの中間は抜けても差し支えないことが多い。
それが自分。
次のところでは歯車に入りたいと願う。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?