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息子と同い年の作業療法士 濵崎烈士さんとの対話  スナックはつかいち5日目

ジーサンになってるわけだ

昨日は、スナックはつかいち5日目のzoom開店

お客さんは、34歳の作業療法士 濵崎烈士(はまさきかつし)さん。最初は2歳半の子どもを育てている若いお父さんっだと思って話し始めたんだけど、よく聞いてみると私の息子と同じ年の生まれ。

家を廿日市市内に建てたばかりという点も息子と重なって、もう息子の世代が社会の主役になっているんだと改めて実感。

私のような、孫が4人もいるジーサンがマスターやってる店が流行るわけもないか…。

今日は、13年間作業療法士として廿日市市で頑張っている濵崎さんの活動や街づくりの興味などについて話しました。

自分の技術をもっと役立てたい

作業療法士についての私の基本的知識は、病院で手や指の動きの回復(リハビリ)を助ける専門家というところ。

しかし、今は作業療法士、理学療法士や言語聴覚士などの中の区分もさほどはっきりはしていないのだそうです。病院でもリハビリはチームで行うんだそうです。

そんな中で、濵崎さんは、職場以外でも県域を越えたグループに参加して保険外で安心して施術できる取組をしたり、リハビリの知識や方法をSNSで広めることもされていて、日々の仕事に加えて、必要な人に的確にリハビリが届くようにと活動されてます。

先日ご来店の車いすの徳さんからも聞きましたが、リハビリってとても大切で、適切なリハビリを受けることによって、生活の質を保てるかどうかが決まってくるんだそうです。

これからの街づくりにリハビリは欠かせない

濵崎さんや徳さんとの話から、ちょっと思ったことがあります。

リハビリは、病院の中で行うものという理解がまだまだ普通なんじゃないかと思いますが、これからの高齢市民や障がいある市民ができる限り自宅で生活の質を保ちながら暮らしていくためには、これからもっと、リハビリを日常に届けることが必要になってくるんじゃないかということです。

ここらあたりのことは詳しくないので、間違っていたらごめんなさいですが、うちの親父の場合、交通事故で足首を骨折して2か月入院して、その後リハビリを病院で受けて、自宅で介護保険の訪問リハビリを受けましたが、要介護から要支援になってからは医師の指示もなくなり訪問リハビリは受けられなくなりました。

治療として不必要になったからサービスが受けられなくなったと言ってしまえばそれまでなんですが、本人や家族からするともうしばらくリハビリを受けられた方が安心だし、セラピストの方に直接相談できる仕組みがあるとより安心だったと思うわけです。

もちろん医療としてのリハビリが最も重要であることは当然ですが、昨今の医療現場は、急性期医療が中心で医療費を抑えるためにできるだけ早く診療行為から離脱してもらうことが原則になっています。

この傾向は今後ももっと進むだろうと思いますが、濵崎さんのようなリハビリの専門家からすると、もっと生活の質を上げるためにできることがあるのに、医療行為が早く終わてしまうので、提供したいサービスが提供できないというジレンマがあるようです。

今の制度では、セラピストは医師の指示がないところで活動はできないというのが私の理解でしたが、生活者の側からも、もっと気軽にリハビリが受けられることが必要なんじゃないかと改めて思いましたし、それを実践している濵崎さんのような専門家がいることにどこか安心しました。

この場合、濵崎さんは医療保険外での活動をされているわけで、リハビリを受けるとなると、診療を受けるよう一部負担で済むというわけにはいきません。

しかし、自費であっても、より暮らしやすさにつながるのなら、私たちの気づけない専門家のアドバイスや支援は、住みやすい街づくりのためにも必要な時代になっているのではないかと改めて確信しました。

濵崎さんが仲間と一緒に活動しているグループは、西宮市にある脳梗塞、脳出血専門オーダーメイドリハビリ「動きのコツ研究所リハビリセンター」です。

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多くの生活しやすくなったという声が寄せられているようです。保険外なので「お安く」というわけにはいきませんが、人生をより楽に幸せに暮らすことができるようになるのならお金に変えることはできませんよね。

今ある制度がすべてではない

医療保険制度にしろ、介護保険制度にしろ、人材や財源に限りがある以上、そこで提供されるサービスは必要とする国民にあまねく行き渡らせるために最小限になることは仕方がないことです。

しかし、本当に住みやすい街づくりをするためには、不都合な現状に目をつぶらず、課題を見つけて解決できる専門家が、行政の支援の下に活動できることが必要になるよね、というお話もしました。

国からも、市役所が官民連携のプラットフォームになるべき、というビジョンが示されています。

今ある制度を最小限のものとして、その制度の上に、地域独自で市民の様々な不都合を解決していく官民の知恵の連携が本当に必要になってきています。

思い付きですけど、脳卒中後のリハビリについて、国家資格を持つ専門家の保険外の施術や指導を、安くうけられる相互扶助の制度(共済か保険あるいは補助)って、できないもんなんでしょうか。

ともあれ、若い専門家のセラピストの皆さんの益々の活躍を期待したいと思いました。

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