かわさきジャズ

神奈川県川崎市で「ジャズは橋を架ける」を合言葉に展開する音楽フェスティバル。 2023…

かわさきジャズ

神奈川県川崎市で「ジャズは橋を架ける」を合言葉に展開する音楽フェスティバル。 2023年9月13日~11月19日開催。最新情報はホームページで。https://www.kawasakijazz.jp/

マガジン

  • 2023ライブレポート

    かわさきジャズ2023のライブレポートです

  • インクルーシブな取り組み

    かわさきジャズが実施しているインクルーシブな取り組みのレポートです。 ★障害のあるなしに関わらず参加できる音楽ワークショップ 「かわさきBRIDGEオーケストラ」(2022年) 「いろいろねいろJAM」(2023年)  ほか

  • 2022ライブレポート

    「かわさきジャズ2022」のライブレポートです。

最近の記事

[ライブレポート]音楽の力でパンデミックを乗り越えた象徴としてのジャズ・フェスティバル「しんゆりJAZZストリーム」JAZZの裾野を広げる4つのカルテットが登場(10/29)

 10月29日、新百合トウエンティワンホールで「しんゆりJAZZストリームDAY2」が開催された。コロナ禍の真っ只中であった2021年に始まった「しんゆりJAZZストリーム」は2日間の公演のうち、1日はスペシャルアーティストの単独公演、もう1日は複数のバンドを迎えてのフェスティバル形式で行われる。さらに、今年は、かわさきジャズ×ザ・プレミアム・モルツ特別イベントとして「サントリー・ザ・プレミアム・モルツこだわり体感セミナー」が行われ、開演前に観客に「ザ・プレミアム・モルツ」が

    • [イベントレポート]いろいろねいろJAM③ 参加者からのレポート ~いろいろねいろJAMに参加して~

      かわさきジャズは、川崎市との協働により「いろいろねいろJAM」を10月14,15日に開催しました。このプロジェクトは、「障害のあるなしや楽器経験の有無に関わらず誰もが参加できる音楽ワークショップと公開ライブ」です。2021年に引き続き、障害のある人の音楽アクセス向上に取り組む英国のアート団体ドレイク・ミュージックの協力を得て、開催しています。 今回は、2年連続で参加した本多理恵さんによるレポートをお届けします。 イベントレポート① イベントレポート②  私は、趣味でクラシ

      • [ライブレポート]11/19 SUPERNOVA KAWASAKI かわさきジャズ PREMIUM NIGHT

        新しい「音楽のまち・かわさき」の拠点からプレミアムな一夜。 かわさきジャズのクライマックスを華麗に彩る唯一無二のカルテット 11月19日(日)、10月にグランドオープンしたライブハウス「SUPERNOVA KAWASAKI」で、かわさきジャズ2023を見事に締めくくる素晴らしいライブが催された。 「PREMIUM NIGHT」と題して行われたこのライブに出演したのは、類いまれな歌唱力を武器に世界各地のジャズライブハウスやイベントに出演する日本屈指のトップジャズボーカリス

        • [ライブレポート]11/19 A Night of Brazilian Music & Jazz@ミューザ川崎シンフォニーホール (第二部)

          ※この記事は<ロビーコンサート~第一部>からの続きです 【第二部】<BLUE NOTE TOKYO ALL-STAR JAZZ ORCHESTRA directed by ERIC MIYASHIRO> エリック・ミヤシロ(tp,flh,cond) 本田雅人、小池修、米澤美玖、高尾あゆ、渡邉瑠菜(以上sax,fl) 中野勇介、小澤篤士、山崎千裕、具志堅創(以上tp) 中川英二郎、高井天音、石橋采佳、小椋瑞季(以上tb) 宮本貴奈(p,kb) 川村竜(el-b) 岩瀬立飛(

        [ライブレポート]音楽の力でパンデミックを乗り越えた象徴としてのジャズ・フェスティバル「しんゆりJAZZストリーム」JAZZの裾野を広げる4つのカルテットが登場(10/29)

        マガジン

        • 2023ライブレポート
          11本
        • インクルーシブな取り組み
          7本
        • 2022ライブレポート
          8本

        記事

          [ライブレポート]11/19 A Night of Brazilian Music & Jazz@ミューザ川崎シンフォニーホール (ロビーコンサート~第一部)

          かわさきジャズ2023のイベントの最後を飾ったのは、ミューザ川崎シンフォニーホールでの「A Night of Brazilian Music & Jazz」。第一部はイリアーヌ・イリアスの予定だったが、怪我で来日できなくなり、急遽、山中千尋トリオ+スペシャルゲストMARIANAに変更になった。山中千尋はイリアーヌの代理を務めるとあって気合十分、いつにも増してホットな演奏を繰り広げた。第二部はエリック・ミヤシロ率いるブルーノート東京オールスターズ・ジャズ・オーケストラ。「オール

          [ライブレポート]11/19 A Night of Brazilian Music & Jazz@ミューザ川崎シンフォニーホール (ロビーコンサート~第一部)

          [ライブレポート]11/3山中千尋Special Live 偉大なミュージシャンに感謝とリスペクトを込めて。川崎の地にエレガントに『ジャズの橋』を架ける唯一無二のライブ

          11月3日、カルッツかわさきで“山中千尋Special Liveかわさきジャズ2023”が行われた。リリースしたアルバムは、すべて国内のあらゆるJAZZチャートで1位を獲得する、日本が誇る世界的なジャズ・ピアニスト山中千尋の、満を持しての“かわさきジャズ”への登場だ。2017年から山中のツアーに参加する山本裕之(B)と、その歌心溢れるドラミングへの評価が高い桃井裕範(Dr)のトリオでの演奏。2,000人を収容するホールは早くに満席になり、観客は、皆今か今かとおなじみのフラッグ

          [ライブレポート]11/3山中千尋Special Live 偉大なミュージシャンに感謝とリスペクトを込めて。川崎の地にエレガントに『ジャズの橋』を架ける唯一無二のライブ

          [ライブレポート]菅野浩がいざなうポール・デスモンドの世界

          菅野浩(A.sax)、紅野智彦(P)、佐瀬正(B)、利光玲奈(Dr)、田辺充邦(Gt)が11月10日に川崎市アートセンターアルテリオ小劇場にて【しんゆりジャズスクエアvol.61名曲テイクファイブで人気を博したアルトサックス奏者ポール・デスモンドの演奏が蘇る!】を開催した。  今年で9回目を迎える【かわさきジャズ】のホール公演の中で、ジャズ史に残るレジェンドたちの楽曲が生演奏で楽しめる【しんゆりジャズスクエア】。19時になり、オーディエンスの大きな拍手のなか、バンドメンバー

          [ライブレポート]菅野浩がいざなうポール・デスモンドの世界

          [ライブレポート]11/11「Senzoku Jazz Heritage Vol.5 金管楽器とジャズ」その喜びを金管に託して

          Senzoku Jazz Heritageシリーズは、2018年のビッグバンドジャズを皮切りに2019年のレジェンド・ジャズ・ボーカリスト特集と回を重ね、2020年に入っても世界の音楽シーンを応援する "Never Stop The Music"や飛散防止シールドを活用した“Big Band JAM”と、洗足音大教員陣を中心にオンライン配信で世に音楽を送り続けてきた。2023年に入りようやく“Senzoku Jazz Heritage Vol.5 金管楽器とジャズ”を11月1

          [ライブレポート]11/11「Senzoku Jazz Heritage Vol.5 金管楽器とジャズ」その喜びを金管に託して

          [ライブレポート]Double Rainbow=小沼ようすけ×宮本貴奈 with special guest 沼澤尚

          日本を代表するトッププレイヤー、ギタリスト小沼ようすけと国際的に活躍するピアニスト・作編曲家、宮本貴奈によるアコースティック・ジャズ・デュオのDouble Rainbowが、かわさきジャズ2023の公演【Double Rainbow=小沼ようすけ×宮本貴奈】に登場。スペシャルゲストに多才なスーパードラマー沼澤尚を迎え、さらに特別な一夜となった。 19時。老若男女のオーディエンスの期待が溢れるなか、拍手とともにパープル系のワンピースにシルバーラメのアクセントが美しい衣装の宮本

          [ライブレポート]Double Rainbow=小沼ようすけ×宮本貴奈 with special guest 沼澤尚

          [ライブレポート]須川崇志、林正樹、松丸契 Plays Music of Paul Motian

          11 月2 日にラゾーナ川崎プラザソルで開催された、須川崇志(bass)、林正樹(piano)、松丸契(sax)によるスペシャル・ユニットのライブに行ってきました。 全曲Paul Motian の作品で構成されたかなりマニアックな企画、出演者も実力者揃いなので期待大でした。1st は「From Time to Time」から。ゆっくりとした曲で、小節線を感じさせないビート、混沌とした中で畳み込むように曲が進行していきました。一方「Kalypso」は明るい曲調で、非常に心地よ

          [ライブレポート]須川崇志、林正樹、松丸契 Plays Music of Paul Motian

          [ライブレポート]しんゆりJAZZ ストリームDAY1 オルケスタ・デ・ラ・ルス

          10 月28 日、新百合トウェンティワンホールで「しんゆりJAZZ ストリームDAY1 オルケスタ・デ・ラ・ルス」が開催されました。 オルケスタ・デ・ラ・ルスは日本で最も有名なサルサバンドの一つで、私はずっとライブに行きたかったのです。この日は念願が叶って、ライブに参加することができました。期待が高まりました。 1st ステージでは、「Amor De Secreto」からスタート。NORA さんのボーカルは会場に響き渡り、リスナーの手拍子も2-3 Son Clave(ソン

          [ライブレポート]しんゆりJAZZ ストリームDAY1 オルケスタ・デ・ラ・ルス

          [イベントレポート]いろいろねいろJAM② ワークショップで音楽づくり

          川崎市では、「いろいろねいろ」をキーメッセージに、市内の学校、施設、イベント等の身近な場所で、多くの市民がインクルーシブ音楽に触れる活動を展開しています。 かわさきジャズは昨年、障害のある人の音楽アクセス向上に取り組む英国のアート団体ドレイク・ミュージックの協力を得て、東京交響楽団との協働により障害のあるなしに関わらず誰でも参加できる音楽ワークショップ「かわさきBRIDGEオーケストラ」を実施しました。今年もその続編として、川崎市との協働により「いろいろねいろJAM」を10月

          [イベントレポート]いろいろねいろJAM② ワークショップで音楽づくり

          [ライブレポート] スティーヴ・ガッド BHGプロジェクト@ミューザ川崎シンフォニーホール

          かわさきジャズが盛り上がっている。今宵はスティーヴ・ガッド(drs)、ミカエル・ブリチャー(sax)、ダン・ヘマー(H.org)から成るユニット、"BHG"をミューザ川崎シンフォニーホールで聴いた。 BHGというのは、ブリチャー(Blicher)、ヘマー(Hemmer)、ガッド(Gadd)の略で、3人のイニシャルを並べたもの。発端は、ミカエルが14年前に生地デンマークを訪れたスティーヴのワークショップに参加した折に、ダンと共演したCDを渡したらスティーヴが気に入って、1年半

          [ライブレポート] スティーヴ・ガッド BHGプロジェクト@ミューザ川崎シンフォニーホール

          かわさきジャズの横断幕がバッグやポーチにアップサイクル!(Kawasaki Saori Art)

          かわさきジャズでは毎年、横断幕を作成してフリーライブで掲示したり、かわジャズLIVE!Rainbowでは出演者のみなさんのサインをいただき、会場をつなぐシンボルとして活用しています。 しかしそんな横断幕も、使えるのはその年かぎり。捨てるのももったいない、、、というわけで何年分も保管してありました。 そんな中、2022年にKawasaki Saori Art プロジェクトが立ち上がり、布廃材を織物にしてそこから製品を作るという素敵な企画にかわさきジャズも参加させていただくこと

          かわさきジャズの横断幕がバッグやポーチにアップサイクル!(Kawasaki Saori Art)

          [イベントレポート]グレーを享受することから始めよう  ジャズアカデミー第1回「白鍵と黒鍵の間に何が見えるか」

          自身の自叙伝「白鍵と黒鍵の間に ジャズピアニスト・エレジー銀座編」が大胆にアレンジされ映画化したことを記念して、ジャズピアニスト 南博氏がかわさきジャズ2023ジャズアカデミー第1回に登壇、「白鍵と黒鍵の間に何が見えるか」をテーマに講義をおこなった。 「ジャズはセオリーを壊してきた音楽、僕にアカデミックな講師など務まらないよ」と皮肉を交え謙遜するが、エッセイストとしての評価も高く多数の本も出している同氏。自叙伝には、真面目なクラシック少年の主人公がジャズに目覚め、ピアニスト

          [イベントレポート]グレーを享受することから始めよう  ジャズアカデミー第1回「白鍵と黒鍵の間に何が見えるか」

          [イベントレポート]体育館が熱狂的なライブ会場に! ジャズを通じて子どもたちに伝えたい「音楽を自由に聴く」経験

          かわさきジャズでは毎年、川崎市内の小学校で出張ライブを行っています。コロナで中止になった年もあったため、今回で7回目。毎年1つずつ区を周ってきたので、今回で7区全てをコンプリートすることができました。 10月19日に伺ったのは、川崎市で最も古い歴史をもつ宮前区の川崎市立向丘小学校。 寺子屋をルーツとする同校は今年で創立151周年。創立年の明治5年は、新橋横浜間に鉄道が開業したのと同じ年です。現在は600名あまりの児童が学んでいます。 出演メンバーは福本純也チョコ・ラ・テ・

          [イベントレポート]体育館が熱狂的なライブ会場に! ジャズを通じて子どもたちに伝えたい「音楽を自由に聴く」経験