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【かるた】さ/さかな

【さ】
サメ さけ さんま 3匹 さかな

〈水族館は迷子との戦い話〉

子供のお出かけにおいて「真夏」「真冬」「雨」の日はどこへ行こうかと悩む。まして旅行だと日にちが決まっていて天候に左右されるので冷暖房完備で広くて雨も降らない「水族館」は旅行途中の目的地に最適である。
これまで小さい人を連れてそんなに多くはないけれど色々な水族館を回ってきた。

沖縄美ら海(ちゅらうみ)水族館、京都水族館、岐阜にあるアクアトト岐阜、伊勢シーパラダイス、蒲郡の竹島水族館など

細かいものも入れるとまだまだあるが、水族館は青く光る水槽に幻想的にゆっくりと煌めきながら上っていく空気の泡たち、そのなかで優雅に泳ぐ魚。珍しい生き物の展示にアシカやイルカのショーなど見どころ満載なので時間を忘れて水の中の世界に浸れる所で、生き物好きならば心トキメク場所だと思う。

我が子にもこの素敵な場所で感性を刺激して心と脳の糧にして欲しい。一緒に綺麗だねーと共感したい。そして魚たちの命の光を感じて欲しい。そう思いつれて行ったあれは、たぶん美ら海水族館。

入口をはいるなり非日常にテンションの上がった小さい人はどうなるかと言うと普段に増して歩く速度が上がる。2歳児くらいの子に「歩く!走らない!」は通じない。(いや通じる子もいるかも。注意:個人差があります)

大抵の水族館は魚の入った水槽に照明が当たっていて通路は暗い。
その中を人が居ようが、手を繋いだカップルの間だろうがお構いなしにその90センチあまりの小柄な身長と俊敏な動きを駆使してゴール前のサッカー選手並みに右に左に器用に避けてすり抜けて行く。

親はその暗闇の中を目を凝らして必死に追いかける事になる。それは尾行する探偵というより銀行強盗を追いかける警官並に。

はじめて来て勝手のわからぬ広大な暗闇(美ら海水族館は特に広い)で見失うとそれはそれは面倒なので懸命に追いかける。だから私の水族館の記憶は小さい人の後ろ姿がほとんどで魚や水槽、展示物の記憶がほとんど無い。どうしても見たいものがある場合は夫に小さい人の追尾を頼み、僅かな時間集中してみる。うっとりと眺めている余裕はない。

そして合流する際は携帯にメールして「大水槽の右側通路」とか「赤色くらげの前」というピントを元にだいたいの場所まで行って電話する。すると夫がスマホの画面をペンライト並に振って現在地を知らせてくれる。
そうして合流するのが我が家のいつもの水族館のまわり方である。

本当に携帯電話のある時代でよかったと心から思う。

そんな思い出話を夫にしたら「でも伊勢シーパラダイスは結構楽しんでたんじゃない?」といった。
「そうね、ゆっくり見れて楽しかったね、ってあれはまだ小さくて抱っこ紐に入ってくれてたからだね」
「あぁ〜そうか、そうだったね、、、」と2人して懐かしく遠い目をしてしまった。

でも伊勢シーパラダイスは生き物と距離が近いし勝手に気まぐれなイルカとキャッチボールできたりセイウチに触れたり(今はお休みかな?)カワウソ達がかわいいのでオススメです。
5歳の今なら歩いて回れるきがするので楽しめる時期がきたらまた行きたい。

(水族館に行く際には携帯を忘れずにもっていく話!)

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