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【かるた】く/栗好き

【く】
栗好きの くるくるおめめの 食いしん坊

〈子供の宝物の話〉
子供というものはどうもお散歩にでると宝物を拾わずにはいられないようで、いやむしろ宝探しにお散歩に行くような気さえする。

小さい人も例に漏れず

「小石(赤色がお気に入り)」「どんぐり」「きつねの小判」「猫じゃらし」「南天の赤い実」「BB弾」「おしろい花の種」「蝉の抜け殻」「松ぼっくり」

など見つけると絶対に置いて帰るなんて事は出来ず、いつまでも満足するまで拾っている。それはまだ抱っこ紐に入って移動していた1歳か2歳くらいから見られた習性で、

近所の公園でさんざん遊んでからの帰り道、坂道を登りながら「今日はやけに疲れるなぁ」と抱っこ紐に揺られている小さい人を見ると拳程の小石と言うには大きすぎる石を掴んでいた事がある。その時は自分の目を疑い幼児の執着心と握力に驚いた。


5歳の今もそんな宝探しに夢中で、出先で手に持てるだけ持って行こうとするので我が家では「ポケットに入るだけ」というざっくりしたルールが出来た。

そして、そのポッケいっぱいに詰まったガラクタにも思える宝物を「玄関前の「石ボックス」に入れること」というルールも追加され、日々平和に暮らしているのだが、すでに溢れそうな上に半分石、半分生物(燃えるゴミなんて言ったら怒られそうだけど)なので分別がしづらい。というか、しおれたたんぽぽやつくしの眠る奥の方がどうなっているか考えたくも無い、、。

だからもう少ししたら自分で片付けをやってもらおうと思ってるのだが
「全部要る!宝物だから!」
と真っ直ぐな瞳を潤ませながら言われるんじゃないかとうすうす感じている。

しかし、それでも母は絶対に2つに増やす事はしないようにしなくてはと今から強く心に決めている!(片付かない時点で負けてそうな気もするけど)


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