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【かるた】か/考える

【か】
カンガルー かわりにぼくが かんがえるー

〈生活に根付いた足し算の話〉

5歳の小さい人は毎日たくさんの事を考えている。楽しい事も余分な事も。
そのアイデアにびっくりすることや感心する事もあるのだが、今日の晩ごはんのこと。

「3足す3足す3足す3は?」

最近この手のクイズにも似た算数問題を突然出題されることがよくあるので、コロッケを口に運びながら内心〈またかー〉と聞いていた。

すると心やさしい夫は
「サンタとサンタとサンタと?なんだっけ?」
と発泡酒を飲みながらにやけて返す。
小さい人はちょっとムッとして
「ちゃんと答えて!」と苛立って返した。
「えーと12?」
今度はちゃんと答えてあげている。

ふむふむとナスの味噌炒めに箸を伸ばしながら微笑ましくやりとりを見守っているとおもむろに小さい人は

自分のお皿に並べた「3つ豆の入った枝豆4つ」をひとつづつ指差し数え始めた。
あー「3つと3つと3つと3つ!」納得。
「ホントだ!12!」
小さいは答え合わせができてとっても嬉しそう。4つ並んだ枝豆はまるでそろばんのようにも見える。

自分の食べる枝豆が全部でいくつあるのか、8個に切り分けたピザを家族3人いくつ食べても良いのか、きっと数の関心はそんな所から芽をだすのかも知れない。

これからも母は出来るだけその芽を枯らさないように「よく分かったね!すごーい」と大げさにやさしく水をあげよう思うのです。

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