【け】
ケンカして　けっこう怪我する　ケラトサウルス

〈こどもの怪我と穴だらけのズボンが捨てられない話〉

小さい人は歩き始めが比較的早く（検索したら個人差があるが1歳の誕生日で50%の子が1人歩きをはじめるらしい）確か10ヶ月で歩き始め誕生日を待って公園に連れて行き地面に降ろすと「靴は嫌がらないか」とか「はじめての外で歩く事を怖がらないか」とう親の心配をよそにすくりと立ち上がりダッシュで走り出した。

そして、それからスクスク成長しても移動は常にダッシュしていたからいつも追いかけていたし、ダッシュしているから派手に転ぶ事も日常茶飯事で某量販店のレギンスパンツは２回も履くと穴が空いた。
たとえデニムですら1シーズン過ぎると両膝がぱっくり割れて口が開いた。

だから夏でも半ズボンは履かせられず、長ズボンか膝下までの綿のズボンを自作していたのだが
幼稚園にあがり水曜と金曜は「体操服の日」という事で体操服の半ズボンを履かせて登園させたら擦り傷だらけの怪我だらけになった。
すると小さい人自ら「長ズボンがいい」というようになり今は常に長ズボンを履いている。

しかし長ズボンにも合う合わないがあり、細身の小さい人はなかなか合うものに出会えない。ウエストはリブ（ゴム）、素材はデニム（4歳の間は青色デニムは幼稚園に履いていかないと言うマイルールを持っていた（謎））、スウェット素材のものは履いてくれない。

するとまた穴の開いたズボンばかりになり、仕方がないので裏から当て布をしてなんとかかんとか履けるようにしているのだが、そのままだとなんとも情けない状態なのであるとき黒いズボンに黄色い当て布、破れた隙間からチラリと見えるように赤いてんとう虫の刺繍をいれた。

ありがたい事に小さい人はそのズボンを大変気に入ってくれてヘビーローテーションで履いたのち、成長して足首がでるようになった。
そろそろお役御免かなと思っていた矢先、小さい人が憧れる同じクラスの美人ママがその刺繍を見つけて「カッコイイね！」と褒めてくれてしまった、、。その事があってますます破れて裾の短くなったズボンを愛すようになった。

たぶんきっともう絶対に捨てさせてくれない気がする。
（結果的にまた片付けられない話になってしまった、、。）