HSP、HSCをご存知ですか?もし知らなかったら、是非知ってほしくて~私の例~

 だいぶ迷いました。ここに載せるかどうか。

 自分が鑑賞したもの、読んだものについてや、体験してきたこと、身体の不調なことは完全に客観的になれているから平気で書ける。でも自分自身の心のことだけで終始して埋め尽くすことにはだいぶためらいがありまして。

 私が、自分の細やかな心の内側のことを書こうとすると自己憐憫になってしまいそうです。この年になって厚かましい自分やグイグイ行く自分、イタい自分もいるわけで。なので多分、自分の特性について長々と書くのは、今回のこの話だけになるでしょう。もし次にそういう機会があったとしても、今の時点では考えられない。

 そんなわけで、少しの間お付き合いいただければと思います。これが終わったら、また気楽な雰囲気で続けます。そんな大げさなものじゃないんでしょうけど、ちょっと私にとっては勇気と覚悟が必要でして。

 何故書こうと思ったかと言うと、kokokaku(斎藤 暁子)さんの活動も読むにつけ、お子さんのことを考えると、そしてその親としての気持ちを考えると、少しでも多く認知されてほしいと思いまして。

 HSPってご存知でしょうか。

 今どきネットで調べられるが、 Highly sensitive personの略で、簡単に書けば敏感な人だ。苦しめられている人がたくさんいるようです。文章書く人の中にも多いようだから、ここnoteで活動している人たちの中にも、思い当たる人はけっこういるのではないだろうか。私はほとんど当てはまるのだけど、全体的に軽いみたい。多数派と共に日常生活を送れてきたので。でも支障きたす部分も本当はある。

 5人に1人と言われるこの特性。印象はいかがでしょう。

 5人に1人。

 多数派ではないけど、この人数は意外と多い。そう珍しいことではないですね。ただ軽いものか大変なものか、どこが強く出るかも人それぞれ。

 あと、HSP同士って何となくわかります。私の友人でもガッツリの人がいる。彼女とは親しいので、お互い特性が出てしまうと、笑い合っている。

 よくある診断の項目は、どこでも9割チェックが入る。当てはまらないことの方が簡単に挙げられる。

kokokaku(斎藤 暁子)さんのご自身で開設した『HSC子育てラボ』https://xn--hsc-qb4bpxncv211bpr2c.net/というサイトや、個人ブログ(Highly Sensitive Child=とても敏感で繊細な子)https://www.kokokaku.com/entry/nyuen32

 を見ていただければと思います。(勝手に載せて大丈夫なのだろうか……)
 さて。私は私のことしか詳しく書けないから今回は真面目になって書いていきます。
 まず当てはまらないのは、ちょっとした人混みならそれほど苦にならないこと。
 ロックやうるさい音楽が好きなこと。正確に言うと、怖い音楽は苦手だ。映画音楽の中の怖さを表現するオーケストラとかものすごく怖い。怖いというのは「圧倒されて負担になる」といった感じ。あとヴァイオリンの音を聴くと泣きたくなるので、ヴァイオリンの先生だった母は私にヴァイオリンを勧めなかった。苦手な音、怖い音は他にたくさんある。
 まだあります。嫌なことは割と簡単に断る。これは幼少期に外国で暮らしたことが影響しているのかもしれない。断らないとバカにされる場面が多かったからだ。
 もう一つ。思い立った時、体調が良ければ、割とすぐ行動できる。エネルギーが普通の状態だと大丈夫。10代半ば~20代半ばまで私の中では元気な時期だったので、その頃の行動力はありました。その後ほぼずっと体の調子が良くなく、なかなか思い通りに動けない。
 最後に、気遣いができないこと。でもいつも気づいていないわけではなくて、気づいた上で「ここは、気遣いを見せることで相手に気を遣わせてしまうのでは」と考え、遠慮して身動き取れなくなっちゃっていることが多いので誤解も多い。なので気づいていないフリをして流す。でも本当に気づいていないこともあるけど。ボンヤリしていることも多いので、そこも多分HSPの特徴を考えると気が付き過ぎずに助かっている部分かもしれない。きっとボンヤリしていることも必要なのだ。おかげで、男女問わず私の周りはしっかりしたタイプの人が自然と集まる。ありがとうございます。お世話になっております。


 で、他は全部当てはまる。素直とか無邪気とかも人に言われ、否定的な意味で使われるので、自分でもあまり良い部分として受け入れられていない。相手に驚かれて返って不信感を抱かせたり、カンに触ることもよくあるようで。でもその瞬間はわからないので周りに申し訳ないとか恐縮しながら暮らしている部分がある。そこをバカにされると心底悲しいし、腹を立てていることもある。無邪気で素直だと、あまり感じていないだろうとか幼稚だとか思われるようで、カンにさわることは割と表に出してこられるんです。でもそれは相手も腹が立ったのだろうと私も申し訳なかったと反省し、お互い傷ついてしまう。

 最近はよく発達障害やそういった「チェック項目」が多くて、「どれも当てはまらなくはないよね」「こんなの誰にでもあるんじゃない?」って指摘する人も少なくないのを知っているが、私みたいなタイプの人間に言わせれば、そう言っている時点で当てはまってないです、大丈夫と笑える。

 当てはまっている人って、そんなものじゃないのだ。

 書きながら思い出しているのだが、ハラスメントを受けている人がそのチェック項目を見た時に「こんなのほとんど当てはまる」と苦笑いしていたことがあった。私は「当てはまるかなあ?」「なくはないかも」「場合によるし私の方が当てはまっちゃうかも」など迷いながら、少しはあるのかなあどうだろうとか思っていたので驚いた。つまり当てはまっている人って、そんなものじゃあないのだ。迷いなどない。そうとも言える、そんな時も場合によってはある、みたいな答え方がない。私はそれをHSPのチェック項目によって知る。

 私の場合、それぞれに対し、自分でそれなりに対処する方法を知り、対処しつつ楽しむこともあり(映画なんかは特にそう)、さすがに47年くらいこの性格と付き合っていれば、良い意味で諦めもついている。何より自分のことだし心配はしていない。


 では支障をきたしているということ。挙げてみましょう。

 一つ、典型的なのではと思われる体験がある。

 空いている電車に乗っている時、「ここにいる人の思いや気持ちを、漫画の吹き出しみたいに風船にして表現したら、この電車がパンパンになって空いているこの電車がいっぱいになってしまう! うおお、エライこっちゃ!!と急にびっくりしちゃったことがある。パニックにはならないのだけど、ああそうだわと気付いて圧倒されたわけです。だいぶ謎のびっくりだ。
 HSPを表現するならこんな感じなのではないだろうか。多分。
 自分が敏感なことに「圧倒される」ことが多い気がします。これを多くの方に知っていただきたいです。


 ウーン。そうか。書きたくなかったのは、私はもう大人であるのと、私と接する人はあまり考えないでほしいからということも、理由の一つなんだろうと思う。そうやって考えて接してこられると、それもまた感じ取ってしまって疲れるので。私は幸い嫌なことは嫌と言えるし、言えない場合でも自分で判断して遠ざけることができるので、自然にしてもらっている方がありがたい。その後は自分で判断できる。


 でもHSPの中でも強い症状に困っておられるお子さん(HSC)、まだ対処できない人は大変困っておられると思う。皆と同じ環境にいると、きっと毎日大変な、使わなくても良いはずの労力を使ってヘトヘトに疲れているだろうと想像する。

 長くなってきたので、また次に書くことにする。ここまで惰性でも良いから読んで下さった方は、是非次回も読んでいただきたい。kokokaku(斎藤 暁子)さんの活動を知ってもらいたいなんて思いながら、自分のことばかりですが。


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読んでいただいて、ありがとうございます! 心に残る記事をまた書きたいです。