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保守的なスウェーデンとベンチャー企業

アップルがヒュンダイ傘下の起亜自動車と提携したらしい。自社の電気自動車との競合が懸念されていたが、最終的には下請けに甘んじることを受け入れた形か。日本のメーカーは、直近では電気自動車よりもプラグインハイブリッドなどが中心。スウェーデンでは、テスラは多く見かけるが、それ以外の電気自動車はまだほとんど見かけない。

電気自動車と言えば、ここ最近ノースボルトという電池メーカーの増資が話題になっている。ノースボルトとは元テスラ幹部らが立ち上げたスウェーデンの電池ベンチャーだ。EU域内での電池の調達を志向した資本をバックにした会社。日本の田中化学研究所が提携していたりして、なかなか面白い感じ。EUは持続可能社会への指向性が強いので、電池のリサイクルも目指しているとのこと。

スウェーデン発のベンチャーといえば、SkypeやSpotifyが有名。スウェーデンは最近、様々な規制緩和が功を奏してベンチャー投資が盛んで様々なスタートアップが育ちやすいという。

個人的にスウェーデン人の思考として保守的なイメージがあるが、確かに他人の意見もきちんと尊重する土壌があるからスタートアップを育てようという素地もあるのかもしれない。いつも思うのだが、スウェーデンはこういったバランス感覚がとてもいい。

このバランス感覚が、私がスウェーデンを気に入っているポイントの一つだ。次回は、もう少しここを深掘りしてみたい。

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