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点が線になるとき

前回、不思議なご縁で学生さんとつながった話を書いた。不思議なご縁の流れで、私とスウェーデンのつながり、接点を振り返ってみたい。


私は神奈川に生まれて日本に育ち、スウェーデンとは縁もゆかりもなかった。親戚とか知人にスウェーデンとの繋がりもない。日本で働いていた会社に入るまでは、スウェーデンと言えばスウェーデンハウス、VOLVO、SAAB、ABBAやビヨンボルグくらいだ。まだIKEAもSkypeも認知されてなかった。


たまたま誘われて入った会社の工場がスウェーデンにあって、仕事の都合でスウェーデンに出張に行ったのが、すべての始まりだ。そして、前にも書いたように、スウェーデンに住むことになったのは、そのスウェーデンの工場で働くことになったからである。


二つ目のスウェーデンとの接点は、通っていた合気道の道場に見学に来ていた留学生のスウェーデン人に出会ったこと。そして、その会った翌日からスウェーデンに出張に行くことになっており、何か運命めいたものを感じたのでした。結局、彼は半年間滞在していたので、都内をいろいろ案内していく中で親睦を深めていた。逆に、彼がスウェーデンに戻った後は、自身がスウェーデンに出張したときに逆にストックホルムを案内してもらった。


三つ目の接点は、私の合気道の先生。そして、スウェーデンに来て、たまたま出会った初老の合気道家。彼は80年代後半、日本に合気道を学びに行ったほど熱心な方。その後、自宅敷地内に道場を建設。その自慢の自宅道場を案内してもらったときのこと。


飾ってあった書を見て愕然とした。書家でもあった、合気道の先生の書が海を渡ってスウェーデンの田舎の道場に飾ってあったのです。書を見たときは震えました。すでに故人となっている先生、そしてスウェーデンとの御縁を深く感じた瞬間でした。


約20年前に転職しなかったらスウェーデンとはほとんど接点もなかっただろうから、人生も随分と違ったものだったのだろう。


縁は異なもの。


さて、これからどんな点と点がつながっていくのか楽しみです。

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