見出し画像

朝の電車でオッサンと出くわす話。

最近の私は週に2日、地下鉄+電車+徒歩で計2時間かけて通勤している。

いや、遠い…遠いんよ……

これは経験があると思うのだけど、
同じ曜日なものだから、
同じ車両から乗ろうとするとメンバーが決まってくる。
そのスタメンがオッサン。

このオッサン、はじめは人違いで駅のホームで近づいてきた。
「○○社のひとですか?」
○○の部分は聞き取れなかったが、
このオッサンは知らないのでおそらく違う。
「違います」
「いやあ、一緒に働く人も同じような格好をしてるものですから…ゴニョゴニョ」
この日はサヨナラ。

そして、翌週。

「またお会いしましたね」
じゃねえええええ
電車に乗り込むとこまでついてくんなや。
こちとら寝たい。
オッサンと二人がけの座席に座るの嫌過ぎて、ずっと立ち話。
どうやら同業者らしく、ものすごい仲間意識を持って頂いたみたいだが、こちらにその気はない。座りたい。
しかもこの電車、割と走行するときの音が大きいのでオッサンが喋っていることがところどころ聞きとれないし、途中から聞きとろうと努力することに疲れた。座りたい。

そして翌週。

いつも端っこの車両に乗車するのだが、
その車両と正反対の車両に乗る作戦。
成功。

そして二週間後。

オッサンのことはすっかり忘れており、
正反対の車両に乗る作戦を怠ってしまい、
うっかりいつもの車両を目指す。
…と、視界の端にホームのベンチに座るオッサン。
しまった!と思い、ベンチよりちょっと手前の自販機の陰に隠れて電車を待つ。
電車がきたので、乗ろうと一歩前に出た次の瞬間、歩み寄ってくるオッサン。
いや嘘やん、結構距離あるよ!?
「お久しぶりです」
んんんんんお久しぶり!
「最近お見かけしないから、出勤先変わったのかと思いましたよ〜」
それを演じてたつもりだった〜チキショ〜
立ちっぱなしの30分スタート。
座りたいヨォ、、
しかしここに来て私はある認定を受ける。
「いやあ、あなたのような通勤友達ができて嬉しいです」

(((通勤友達)))

そして別れ際に
「また来週!」

そして今週である

来週、この戦いは最後を迎える。
果たして私は逃げ切れるのだろうか。

to be continued…

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?