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なんの違和感も覚えず「カス」を連発していて驚かれた話。[1000文字コラム]

わたしの地元には、「カス高」「カス女」と呼ばれる学校があります。
それぞれ「かすこう」「かすじょ」と発音します。
決して蔑称などではなく、むしろ特にカス高という言葉には憧れのニュアンスが込められることが多いです。
ちなみに他にも「カス東」「カス共」と呼ばれる学校があります。

夫はわたしと結婚するまで埼玉県にはまったく縁もゆかりもなかった人なので、この「カス高呼ばわり」には大変驚いたらしいです。
わたしは(自分で言うのもなんですが)基本的に言葉遣いは悪くない方なので、余計にギャップが大きかったようです。

「カス高」「カス女の正体は?」

埼玉県民であればなんとなくお気づきかもしれませんね。
上記の高校の正式名称はこちらです。

・埼玉県立春日部高校
・埼玉県立春日部女子高校
・埼玉県立春日部東高校
・私立春日部共栄高校

すべて春日部市内にある高校の名前なのでした。
春日部高校は歴史のある名門校ですし、SSH(スーパーサイエンスハイスクール)の認定も受けたバリバリの進学校です。
春日部共栄はスポーツや吹奏楽が強いので、高校野球で名前をご存知の方もいらっしゃるかも。あとらきすたの主人公たちが通っている学校のモデルでしたね。

3歳から26歳くらいまで春日部市で過ごしたわたしには「外部の人がこの名称を聞いたらびっくりする」という発想自体がありませんでした。
言われて初めて「確かにカスカス言ってる!」と気づいたレベル。

ちなみにアイキャッチは春日部の名所「牛島の藤」をイメージしました♪

内輪でしか通用しない「当たり前」はおもしろい

きっと、そういうことって他にもたくさんあるのだと思います。
でも、ひとつのコミュニティの中にいる間は「これは内輪でしか通じない」とか「外部の人には驚かれる内容だ」とか気が付かないのですよね。

これは一種の文化なのだと思いますし、否定する気はなくむしろ面白いと感じます。
ただし、自分の使っている言葉が汎用的なものなのか、限られた範囲でしか使われないものなのかには、なるべく敏感でありたいですね。

大学を出てからずっと同じ業界で働いてきたわたしは、副業を始めてから多様なお仕事をする方と出会い、日々新鮮な驚きを体験しています。
それが楽しくてしかたないのですよね。
まだまだ新しいことを吸収できるんだな~と嬉しくなります。
もっともっと多くの人たちとコミュニケーションを取って、広い視野を手に入れていきたいものですね。

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