【短文】三分間を、待ちながら
三分間を、待ちながら。
心に小さな穴が開く。
いろんなものを選びながら。
好きながら、嫌いながら、
アタシはアタシを全うしてきた。
思う様に生きるために、
素敵な夢を見るために。
数えきれない取捨選択の
戦いの先に「アタシ」になった。
三分間を、待っている。
焼きそばを食べようと。
浮かれもせず、喜びもせず。
一人。
後悔なんてしていない。
アタシはアタシで、あれたのだから。
ただ、
今、三分間を待つアタシの、
選択とは、アタシとは、戦いとは、
一体何だったのか。
それがアタシ自身にも、
あまりよく、
分からなくなってくる。
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