ラップミュージックのミックスの結論
ラップミュージックのミックスは僕の中では結論が出ている。
そのイメージをお伝えしようと思う。
とその前にラップミュージック界隈では音圧が高いものを求める人が多い。「音量上げて!」
「もっと音量上げて!」
「あと少し音量上がらない?」
という要望が多いのだが実は、エンジニアが使う共通言語と、ラッパーが使う言語は全然違うので要注意だ。
エンジニア的にはdBやラウドネス値を上げて、の意味で捉えてしまうが、実はそうじゃない事がある。たんにスピーカーのマスターボリュームを上げればそれで良い可能性すらある。
それを勘違いしてデジベルやラウドネスを上げてしまうと当然ダイナミクスがゼロになってピークギリギリをウロウロすることになって、しまいには歪ませた音でマスタリングに持ち越してしまうことがある。
この共通言語を勘違いしたままミックス→マスタリングと進むと、音圧を上げたかったはずなのにリミッターで潰されすぎて音圧が低く感じる音源になることがある。
とてもとても危険なのだ。
ボーカルの音圧が高く感じられるミックスは、やはりうまく住み分けができたミックスの時だ。マスタリングエンジニアが「ほぼ何もしない」状態にすることが大事だ。
例えばこのように、ボーカルとドラムを先にミックスして音圧をMAXまで上げてしまう。プリマスターしてしまうのだ。今回Bassはドラムと混ぜてるという体でイメージを作りました。
そしてその後他の音をサイドに散りばめる。この時音が歪まない範疇で行い、またボーカルやドラムが濁って聞こえなくならないように音量や周波数に気を付ける。
他にもこのように、ボーカルだああああああああ!!!!!
みたいな全振りしたミックスも良いと思う。歌がうまいことも前提だが。発声がうまくない歌手でこれをやると、そんなに良く鳴ってない部分だけ強調することになってしまい逆効果になることも。
あとはこちら、僕の好きなタイプのミックス。
両サイドにサブボーカルを挟んでシンセの代わりに鳴らすようなイメージ。
ボーカルが力強く聞こえるので個人的には好みだ。
最後にこちら。これは1990年〜2010年くらいの第一次ラップブームの時の海外のラッパーのミックス。boom bapとかもこっち系は多かった。
2024年現在ほど音圧パツパツにはしないんだけど必要なものがはっきりしていて無駄がない。そしてボーカルを二重にして存在感と非現実感を演出する。エミネムとか。
今でもUS曲はROCKを中心にこのミックスは人気だ。最近だとPanic at the discoとか。
今回は短い記事ですがかなり有益なイメージ画像だと思います。
是非イイネ押していつでも見られるようにして役立ててください。
Sound Swift
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