“先手必勝”は保育の世界でも必勝なのか

全然更新できておらずすみません!

8月はのこのこ夏休みに入っております。


そして、私はのこのこの他にも仕事をしておりまして、今日はそちらのお話を少し。


今日は2歳児さんと、3歳児さんのお話です。


私の現在勤めている場所は、おかず持参でお米と汁物だけが出るという保育室です。
ふりかけなども自由にご家庭から持ってきます。


今日も2歳児さんと、3歳児さんがふりかけをそれぞれ持ってきていました。


2人が食べすすめていると、3歳児さんが手を滑らせ、3歳児さんのご飯の中にお茶が入ってしまったんです。

ご飯のおかわりはあるけど、ふりかけは各自で持ってきているものなのでもうない。


「ふりかけはないけど、ご飯はあるからね」と伝えて、ご飯をその子の前に置いたんです。

すると、少しして隣に座っていた2歳児さんが私の前にふりかけの袋を見せたんです。

私は「ん?どうしたの?」と伝えると、その子は「これ、◯ちゃんに半分あげる」

と言ったのです。




え?!今なんて??? 






「そうしたら◯ちゃんの分少なくなっちゃうよ?」と言うと、「◯はいいの、半分あげる」とその表情は決意が固まってる表情で、私はこの気持ちをしっかり受け取りたいなって思いました。

「◯ちゃんが半分ふりかけくれるんだって」と伝えると、3歳児の子も思っても見なかったことに、嬉しすぎてうまく笑えないみたいな表情で2歳児さんを見つめていました。
(人って嬉しすぎるとこんな表情をするのね!と思った)



そして、嬉しい表情の3歳児さんと2歳児さんがしばらく見つめ合っていると、突然2歳児さんが「どういたしまして」と言ったんです。



3歳児さんは何も言ってないのに、「どういたしまして」と言ったんです。


何が起きてるの?!?!




私は言葉って本当に大切だと思ってはいるんですけど、やはり言葉ではない心で繋がる?テレパシーみたいな?不思議なものも子どもの世界には(人の世界には)あって、子どもたちはお互いにそれを受け取っているなと思うことが多々あります。


今回2人を見ていて、私はそれで十分と言うか、それ以上何も求めるものはないと言うか。心にすごく優しい風が吹いたと言うか。


みんなが幸せに包まれたんですよね。



こう言う時に、“先手必勝”をしなくてよかったと思うのです。

子どもたちといると、先手必勝はないなって思っています。
先手してしまうと子どもの本当の姿、考えていること、感じていること、行動する力、そう言ったものが見れなくなってしまう。


手を出すところと、見守るところ、その塩梅がとても大切だし、本当に難しい仕事だなと保育士をしながら思っています。


たかが、半分のふりかけ、されど半分のふりかけ。ですね!

次回ののこのこのは9月1日(木)からとなっております。
新しい月になってすぐスタートですね〜!
なんか、ワクワクしますね。

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