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やる気スイッチ入りました


私がnoteを始めるきっかけをくれた
ナオコさんが、
以前紹介していた本がある。

「家事か地獄か」

とても興味があったので、
本屋さんで購入し、
少しずつ読んでいた。
すると、
40年振りにピアノを再開した話が出てきた。

ん?
40年振りにピアノを再開?
どこかで聞いた事あるぞ?
本の表紙の帯にある稲垣さんの写真。
私が以前noteで紹介した、
私の愛読書「老後とピアノ」の表紙の絵と
シルエットが似てないか?

慌てて著者を見比べた。

稲垣えみ子さんだ‼︎

そこまで気付かないのもどうかと思うけど、
なんと、
同じ方が書いた本だった。

面白い訳だ‼︎

稲垣えみ子さんはチャーミングなアフロなのです

期待MAXで、
一気に読むのが勿体なくて、
少しずつ少しずつ
大事に大事に読んだ。

なるほど。
家事こそ最強。
家事こそが生きる力。
私はもう老後を怖がらなくてもいいんだ。
少しずつ変わっていけばいい。
今は無理でも、
必ず人生を変えることが出来ると
心の支えが出来た。

ナオコさんにも、
なんと本の著者が一緒でした!
などと報告してみた。
そしてその1週間後。
私が住んでいる市の広報誌に、
稲垣えみ子さんの講演会開催の案内が!
これはもう行くしかない!
興奮してこれもナオコさんにご報告。

問題は、
先着80人、受付が平日の正午。
個人情報を扱う職場なので、
個人のスマホはロッカーに入れて自席に持って行く事が出来ない。
1月は私はまだ時短勤務で、
お昼休憩もない。
これは時間を気にしながら仕事をし、
絶妙なタイミングでトイレに行き、
ササっとロッカーに寄り、
先着80人枠に入れるように
スマホを操作するしかない。

1月9日、
私は時間ばかり気にしながら仕事をした。
11時頃にトイレに行きたいと思いつつ、
今は行けないと我慢までして、
11時55分に、さあ、実行!と
トイレに行こうと思った。
運悪く、
私宛の電話がかかってきてしまった。
雑に対応して逆に時間がかかってはいけないので、(子育てと一緒)
いつも以上に丁寧に感じ良く対応し、
終わって時計を見たら12時5分。
この5分で先着が埋まってしまってるかもしれない。
トイレよりも先にロッカーへ直行。
大急ぎでスマホで
専用フォームにアクセスすると、
残枠8
と表示されている。
慌てて名前やら住所やら、
入力しなくてはいけない項目をいくつもクリアし、
応募ボタンを押した。
間に合いますように!

これは間に合ったのか?
抽選ではないから、
予約を受け付けてくれたという事は、
行ける、という事ですね⁈

その日から1カ月。

嫌な事があっても、
疲れ過ぎて倒れそうな日があっても、
2月からフルタイム勤務が始まって、
とにかく大変になっても、
2月10日を楽しみに、
なんとか過ごす事が出来ました。


さて、
やっと講演会当日。

家から自転車で
10分もかからない会場だったのに、
朝からソワソワして、
まだまだ早いのに我慢出来ずに出発。
会場に着いたら、
まだ開場前で、
4番目に受付。
私の後から急に皆さん到着し始め、
あっという間に長蛇の列。
いよいよ入場。
せっかくなので一番前の席に行く。

目の前で話が聴けるではないですか

稲垣さんの人柄がとても良くわかる、
素敵な講演だった。
少し前にお誕生日を迎えて59歳とのこと。
私より7歳、年上。
そのくらいの年齢の方が私の周りにちっともいなくて、いつも若い方達の中で、
年齢を感じながら過ごしているので、
このくらい人生の先輩の話を聞くのが、
とにかく楽しかった。

50歳で朝日新聞社を
早期退職された稲垣さん。
人生の幸せ=自由と考えている。
お金があり、
物をたくさん持つ暮らしをしている時は、
好きな物が手に入るのが
自由と思っていたけれど、
老後のためにいくら必要か等、
常に老後に対して不安ばかりがあった。
退職し、暮らしを小さくしていくと、
何もなくてもやっていける、
それこそが自由だと気づいた。
先の心配をしてそれに備えることはしない、
毎日その日その日を幸せに暮らしていく。
今は老後の不安はゼロです、
とおっしゃっていました。

稲垣さんの日々の生活の様子を
写真で紹介してくださった。
私も独り身だったら、
そんな生活がしてみたいな、
と、思うような、
シンプルで人間らしい暮らしだった。

今の私の状況では
同じ暮らしはもちろん無理だけれど、
とにかくシンプルに生活する、
というイメージが出来た事で、
日々の暮らしの無駄が
わかるようになった気がする。
これから少しずつでいいので、
イメージに向かって
進んで行こうと思う。

講演の終わりに、
質疑応答の時間があった。
私もどうしようかと迷ったけれど、
手を挙げる方が多くいたので、
気後れして挙げられなかった。
12時までの講演会が、
すでに12時半。
これで終わりにします、
と講演会担当の方が打ち切りにした。

次の流れがどうなるのか、
なんとなく間が空いて、
帰る方もで始めた。
稲垣さんも何となく前で待機していた。
私は一番前の席にいたので、
ここでどこからそんな勇気が湧いてきたのか、
咄嗟に稲垣さんのところへ行き、
直接話し掛けてみたのです!

「お話には全く出て来ませんでしたが、
最近ピアノは弾いてらっしゃいますか?」

稲垣さん、
まるで友達に話すように、
気さくに色々お話ししてくださいました!
今も毎日練習しているそうです。
「老後とピアノ」の頃と少し事情が変わったという事も教えてくれました。
そんな話を独り占めにしてしまった私。
本当に贅沢な時間でした♫

最後、講演会担当の方から、
「本日『家事が地獄か』の販売をいたします。
ご購入いただいた方には、
稲垣さんのサインがございます。
ご希望の方は並んでお待ちください。」
とアナウンスがあった。

なんと、そんな事が待っていたのか。

私はすでに本は購入済み。
でもせっかくの機会、
サインはいただきたい!
若い頃なら、
2冊目でもサインを書いていただけるのだから
買おうかな、と
普通に並んだと思うけれど、
50代に突入している私は、
図々しくも、
担当の方をつかまえ、
すでに本を持っているので、
その本にサインをいただく事は出来ますか?
と聞いてみた。
すると、
準備中の稲垣さんに確認してくださり、
もちろんいいですよ!
と快くお返事しているのが聞こえてきた。

すでに出来ている長蛇の列に並び、
いざ自分の番が来た。

すみません、これにサインをいただきたくて…
と「老後とピアノ」を差し出すと、
あら、先程の方ね、もちろんです!
とサインしてくださいました。
嬉しい♫

私の宝物になりました


土曜日の午前中の講演会。
夫がゴルフで不在だったため、
何の心配も気兼ねもなく、
出掛けられた。
家にいる子供達には、
家でお昼食べる人は、適当にお願いね!
と言ってあった。
サインをもらうために並んでいた時、
鳴らないようにしていたスマホの事を思い出し、2時間半ぶりに見る。
真ん中の子(高校3年生男子)から
LINEが届いているのに気付く。

生姜焼きを作ろうとしたのに、
電子レンジが動かなかったらしい。
すでにLINEから1時間以上たっている。
どうしたか気になって連絡すると、
代わりにラーメンを作って食べたとのこと。

結婚した時からずっと使っている、
1998年製の電子レンジ。
この[C20]というエラーは
回復できるのか?
いよいよ壊れたのか?
…涙


電子レンジの件は別として、
とても充実した1日でした‼︎



noteを始めたキッカケをくれたナオコさんが
「家事か地獄か」について書いてます。



稲垣えみ子さん「老後とピアノ」について書きました。




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