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人の課題を背負いこまない

三つ子の魂百まで、と言われるのは正しいらしいです。

三歳までに自分中心に過ごせて周りの大人に承認してもらえる経験をすると、自分を確立した大人になれるんだそうです。

松本元さんという脳学者のエッセイに書いてありました。

さらに、そのエッセイには、自分を確立し損ねると他人中心に生きるようになる、とありました。

自分軸で生きるか、他人軸で生きるかが、物心つく以前に決まってしまうんですね、驚きです。

私は、自分を確立し損ねて他人軸で生きることになったみたいです。

子供ながら周りの大人たちの感情や人間模様を敏感に感じて気になったり、心を痛めたりして、いつまでも忘れられないでいました。

周りの人たちの感情を吸収しやすかったみたいで、他人事も自分事のように感じてしまう子供でした。

自分自身で居られるのは一人遊びをしている時ぐらいでした。

ですから子供らしい子供時代ではなかったですね。

私には三つ上の姉がいますが、私とまったく違っていて、この姉は自分軸を確立しています。

自分の幸せは何かがはっきり分かっていて、自分が決めたテリトリー以外のことには手を出しません。

家庭の主婦として盤石の幸せを築くことに集中していて、一貫してブレません

感情表現を当たり前のようにします。

私と大違い。怒るときは起こるし、だから何を考えているか周りから見て分かりやすいです。

境界線もはっきりしていて、私が親に相談すべきことを姉に相談しようとしたら、「私はあなたの親ではないから」ときっぱり断ってきます。

あくまでも自分が中心。

私から見ると割り切っているというかドライというか、潔いほどです。

それはやはり自信があるからです。

自分は愛されて当然だと思っているし、NOと言っても嫌われないと思っているし、生きることにいささかの迷いも不安もありません。

姉を見ていると、幸せな人の考え方と行動はどういうものかが手に取るように分かります。


優しくて人が良いのは、自分が無いからです。

私はテレビドラマに出てくる人の身の上話に耳を傾けて一緒に泣くような子供でしたが、共感力があり過ぎました。

自他の区別がつかないと、他人の課題まで背負い込んでしまいます。

気がついたら他人の問題を解決するために奔走するとか、行き過ぎたことをしていました。

そんな事はしなくていいことです。

自分は自分のことを遣っていればいいのです。


それにしても姉は気分の切り換えも早かったです。

掴み合いの喧嘩をしてもすぐに機嫌を直して「ごめんね」と謝って、次の瞬間にはけらけら笑っているのは姉で、私は何時までもしんねりむっつり怒っていました。


いつまでも嫌な感情に引きずられない、周りの嫌な感情に汚染されない、そんな自分軸で爽やかに生きられたらと思います。


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