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梅仕事をやってみました

スーパーに並ぶ青い梅を見ると、なんだかソワソワします。

「梅仕事」というものを、私もやってみたい。だけど自分でゼロから準備するのは少し面倒…いやかなり面倒…一生無理かもしれない…
ということで、料理教室に参加することにしました!

女将の料理教室@鎌倉・蕾の家(Instagram)
数時間、水に浸けてあくを抜き、ざるにあげたもの。

縁側に青梅が干されています。いい風景。
どれもまんまるで形がいいし、よく引き締まってる。青梅ってきれいだな〜

そういえば、レクチャーされて思い出したのですが、
生の梅って食べられないんですよね!!(青酸系の毒があるから)

小さい頃、うちのばーちゃんが「青い梅は拾うな、食うな」って言ってた気がするけど、すっかり忘れてました。
だって、梅が青かろうが赤かろうが、落ちてる梅は食わねえよ。私がいかにも拾って食いそうな顔をしていたから注意されたのかもしれないが……うむ。

本当なら食用に向かないものを、発酵の力で作り替える。梅仕事とは、安全な食べ物を得るための、昔からの知恵だったのです。学び。


美味しい梅酒のための作業 その1.

水気をしっかり拭いて、ヘタを取ります。

ヘタ自体は力を入れなくてもトゥルンって取れる。楊枝を差し込む角度が大事。
地味に難しいのは、「ヘタ取れてる? 取れてない? どっちだよ〜!」みたいな判別しづらい実があること。楊枝でぐりぐり押し込まないように注意です。

重量感やばい。

美味しい梅酒のための作業 その2.
梅の実の表面を楊枝でぷちぷち刺して、穴を開ける。

良いエキスが出ますように!
たまに梅の汁が飛んでくるので、目に入らないよう注意するべし。
穴を開けた梅とお砂糖を、交互に瓶に入れていきます。

青梅の香り。この作業をしなければ出会えない。爽やか!
お砂糖入れると気分が上がる。

美味しい梅酒のための作業 その3.
ホワイトリカーを注いだら、蓋を閉めて完成です! わーい!

ひとまず完成。これを家まで背負って帰るのだ…

毎日一回、沈殿したお砂糖を溶かすように、容器をぐるぐる揺らします。
2リットル瓶を持ち上げるのはいい筋トレになりそう。頑張ろうな、明日の私。

奥にある瓶は、昨年仕込んだもの。深い色が素敵。

これから半年寝かせます。
半年と言わず、あえて一年置いて、より深く熟成させるのもいいよなー。

梅に限らずですが、「仕込むもの」って贅沢ですよね!
「仕込む」→「待つ/変化する」→「出来上がる」
「すぐ完成、はい終了!」じゃないのがいい。ひとつ仕込むだけで、何倍も楽しくなるね。

あじさいの季節が始まりました。
梅酒が飲みごろになるのは、十一月の終わり。

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