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KYOTOGRAPHIE 2024

今年も春の京都へ。
目的は、KYOTOGRAPHIE 京都国際写真祭

KYOTOGRAPHIE 2024のテーマは「Source(源)」。2023年の「Border」が内外の境界線や関係性をテーマにしていたのに対し、今年はより内側、全ての源や始まりに焦点を当てることで、より深い核心に触れたいという意図が込められているそう。

今年も二条城を出発点にして、一筆書きのように周ります(以下の記録はKYOTOGRAPHIE 2024のプログラム順)

00 Information Machiya インフォメーション町家

八竹庵(旧川崎家住宅)

1 Birdhead(鳥頭)
Welcome to Birdhead World Again, Kyoto 2024

誉田屋源兵衛 竹院の間、黒蔵

2 James Mollisonジェームス・モリソン
子どもたちの眠る場所

京都芸術センター

3 Claudia Andujarクラウディア・アンドゥハル
ヤノマミ ダビ・コぺナワとヤノマミ族のアーティスト

京都文化博物館 別館

4 Lucien Clergueルシアン・クレルグ
ジプシー・テンポ

 嶋臺(しまだい)ギャラリー

5 Viviane Sassenヴィヴィアン・サッセン
PHOSPHOR|発光体:アート&ファッション 1990–2023

京都新聞ビル地下1階(印刷工場跡)

6 Thierry Ardouinティエリー・アルドゥアン
種子は語る

二条城 二の丸御殿 台所・御清所

7 Tetsuo Kashiwada柏田テツヲ
空(くう)をたぐる

 両足院

8 Yoriyas (Yassine Alaoui Ismaili)ヨリヤス(ヤシン・アラウイ・イスマイリ)
カサブランカは映画じゃない

ASPHODEL

9 Iranian citizen and photographersイランの市民と写真家たち
あなたは死なない─もうひとつのイラン蜂起の物語─

Sfera

10 Jaisingh Nageswaranジャイシング・ナゲシュワラン
I Feel Like a Fish

安藤忠雄建築TIME'S

11 Kikuji Kawada川田喜久治
見えない地図

京都市京セラ美術館 本館 南回廊 2階

12 Tokuko Ushioda潮田登久子
冷蔵庫+マイハズバンド

潮田さんの写真で私が一番好きな写真

12 Rinko Kawauchi川内倫子
Cui Cui + as it is

思わず目を背けたくなるような内容の展示もあり、色々な衝撃や感動が心の中で渦巻いていて、まだうまく言葉にできずにいます。
改めて今年のテーマは「Source」。自分のコアな部分に触れるということは、深層にある感情や思考にしっかりと向きあうことであり、自己の存在を受け入れること。また、それはつながることだと思いました。社会と、自然と、他者と、etc…
社会や自然や他者等との関係性のなかで、自分の暗くて深いコアな部分にじっと目を凝らしてみると、愛というものが潜んでいるのだとも思いました(愛の形は様々です)

それから、今年もKeringが「ウーマン・イン・モーション」の取り組みとして展示を支援していました(12 潮田登久子さんと川内倫子さん)。

芸術や文化の分野で活躍する女性の才能に光を当てることを目的とするケリングの「ウーマン・イン・モーション」は、KYOTOGRAPHIEにて開催される本展への支援を通じて、日本の芸術分野における女性写真家の認知度を向上させる取り組みを続けます。また、あらゆる芸術分野において男女不平等が深く根ざしていることから、写真界のみならず、文化・芸術全般における女性アーティストの貢献と認知について議論を促します。芸術はその多様性という点で本質的な豊かさを携え、変化を生み出すための力をもっています。

Kering

普段、女性性について語ることはあまりありませんが、自分のやりたいことを続けること、家庭を持つこと持たないこと、子供を持つこと持たないこと、それらを終わりにすること、自分らしく生きること、時に弱い立場になりうること。これらはとても複雑で、葛藤に満ち、戦いであるとも言えると思います。
きっと色んなことを乗り越えて活躍されているお二人の作品は、何度見ても私にはとても眩しいものでした。

会場ごとに異なる会期や休館日、開始時間に頭をフル回転させながら、今年も全然スマートに回れませんでした…そんな中でも、偶然が重なって会えた方がいたり、わざわざ会いに行きたい場所があったり、ハナミズキと新緑が気持ち良いお気に入りの小道ができたり。毎年通ううちに、京のひとり歩きにも随分慣れました。

今年は会場の分布的に、徒歩ときどき電車で(毎年レンタサイクルをしていました)。最終日の歩数は33,336歩でした、何だか惜しい。歩き疲れても、お茶休憩に困らないことも京都の良いところ。

体調が思わしくない日が続いていたのですが、無理をしてでも行って良かった、お天気にも恵まれた、束の間の京都でした。

靴を脱ぐ会場も多く、その度に「コンバースのハイカットを禁止!」と自戒しつつ、きっと来年も大好きな紐靴で京都に行ってしまうのだと思います。KG+についてはまた別途。


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