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【MLB】大谷選手(ドジャース)の今季の「打撃成績」を予想・・・移籍で生じる配球の変化も考慮して

1.はじめに

 先日、ドジャース対パドレスの韓国シリーズで開幕した2024年度のメジャーリーグ。今季は野手のみでチームの勝利に貢献する大谷選手(ドジャース)の成績は、どの程度の数字を残すのか?所属球団(エンゼルス→ドジャース)やリーグ(アメリカンリーグ→ナショナルリーグ)も変わり、成績はアップするのか、それとも・・・。いくつかの要素をピックアップして、今季の最終成績を予想してみた。

2.過去2年間の打撃成績

 2022年、2023年の打撃成績(いずれも所属はエンゼルス)は以下の通り。

 《2022年》
157試合 打率.273  160安打 34本塁打 95打点 11盗塁

 《2023年》
135試合 打率.304  151安打 44本塁打 95打点 20盗塁

3.今季の打撃成績予想

 《2024年》
155試合 打率.284  171安打 27本塁打 105打点 42盗塁

 上記の数字が今季の最終打撃成績の予想。大雑把ではあるが、今季の打撃の調子だけでなく、対戦相手の配球予想も含めて分析してみた。

3.(A)開幕〜5月下旬頃まで

 1番のベッツ選手、3番のフリーマン選手の間の2番を任され、相手バッテリーの警戒はやや分散されるように思われる。しかし、昨年の本塁打王の印象から、「大谷=本塁打」のイメージは間違いなく相手バッテリーに刻まれており、特に有走者の場面では、「本塁打を避けたい」相手バッテリーによる外角低め中心の配球で、3番フリーマンの調子次第ではゾーン内への投球も消極的になる。必然的に本塁打は出にくくなるが、配球は読みやすく、低めのボールゾーンに沈むチェンジアップの見極めができれば、安打は放てる。ただ、本塁打にできる球は多くなく、本塁打数が伸びずに他の打者が数字を伸ばすようだと、焦りからボール球へのスイングも多くなり、スイングの形が乱れる事が心配な点。

3.(B)5月下旬頃〜8月下旬頃まで

 開幕序盤に本塁打数が伸びずに、焦りも見え始めた大谷選手の打順を5番に固定。チームは順調に勝ち星を伸ばし、打順を5番にする事で、走者のいる場面での打席が多くなり、安易に四球を与えられる配球から、ストライクゾーンでの勝負が多くなる。地区優勝が決まる頃まで、この打順でチームにとっても、大谷選手にとっても望ましい結果を得る期間となりそう。

3.(C)8月下旬頃〜シーズン終了まで

 チームの地区優勝も決まり、チームが理想と考える本来の2番へ打順を戻し、プレーオフの戦いに向けて打線を入れ替え。夏場に本塁打を放つペースを上げ、昨季のような豪快なスイングも見られるようになり、本塁打の数も増えてくる。打順を戻して開幕当初の打線を組むが、順位が決まり、相手投手のレベルも下がる事が予想され、配球が読みづらくなる事から、本塁打の数は伸び悩みそう。その分、四球や安打での出塁が増え、盗塁数は相当伸びると思われる。

3.(D)予想したくないが・・・

 以上が3つの期間に分けての予想だが、最も恐れているパターンも考えられる。開幕から、本塁打を避けたく、外角中心の配球となり、大谷選手は強い打球を放つべくホームベース側に踏み込むスイングが多くなる事が考えられる。ドジャースは強力打線のため序盤に大量得点を奪い、試合の勝敗が決した場合、相手マウンドには大きくレベル下がった投手の登場も多くなり、踏み込むスイングに慣れた大谷選手に対して内角要求の投球を投じた際に避けきれずに死球になる可能性も高くなりそう。当然、死球にする事を前提に投球する事はないと思うが、同地区のチームが点差の開いた余裕のある場面で内角投球を試す事は十分あり得る。状況や対戦相手によって、配球が大きく変わる事も考えられ、死球による戦線離脱を避ける事も非常に重要になってくる。万が一、死球を受けた場合、踏み込むスイングが増えていると、身体に受ける衝撃も大きくなるため、長い離脱も頭に入れておかなければならない。これは、大谷選手に限らず、前後を打つベッツ選手やフリーマン選手にも当てはまる事で、怪我を防ぐためにも対戦前に相手バッテリーの配球を想像しておく必要性は高い。

4.最後に

 新たなチームで開幕した大谷選手。フィジカルの成長は誰もが認めるが、それと比例して成績を残せるほど甘い世界ではない。努力した結果が少しでも成績に反映されるよう、今季も大谷選手の活躍に期待したい。
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