#02 旅と帰路について

旅をするとき、わくわくします。新しい場所や新しい人に出会えることに楽しさを覚えてしまいます。

自分は好奇心と探究心は人一倍だと思っているので、些細なことでもわくわくしてしまいますし、少しでも面白いことは追求したくなります。

旅は自分にとって最高の遊びであり、娯楽であり、生き方のようなものです。ただ、一般的には旅には終わりがあります。

旅の最終日、名残惜しむ人がいます。

「あぁ、帰りたくないなぁ」
「もう少しここにいたいなぁ」

そうしたとき、自分の場合、

「帰るんじゃない。旅を続けるんだ。」

と思うようにしています。

旅先での経験を経て普段住む街に戻ることは、変化を伴っているも思うのです。何かはっきりしたものではないかもしれませんが、きっと自分の中で何かが変わり始める。

だから、旅の終わりに元いた場所に帰ることも、旅の一部だと思うのです。

もっと大きな枠組みで見ると、人生を終えることは、人生が始まる前の状態に戻ることかもしれません。そしてそれはまた始まりを迎えるのかもしれません。

そうしたことを考えると、旅のどこを終わりとするのかを考えることなあまり意味がないのです。

旅は常に続き、人生の旅に終わりはないと捉えた方が、個人的には楽しめると思っています。

人はいつだって、旅をしています。

人生と旅はよく似ていて、始まりと終わりは決まっているけど、プロセスは人それぞれ。そして、始まりと終わりを真っ直ぐに結べることはごく稀。

だから、人と自分の、曲がりくねったプロセスの道を愛せる自分でありたいと思うのです。

それでは、また。
七月一日 沖縄・波照間島


最後まで読んでいただきありがとうございます。