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大神神社で三輪そうめん

石上神宮の参拝を終えて大神神社へ参拝する前に、先にご飯を食べましょうということで、やっぱ三輪そうめんでしょ、となり、そうめん探し。

道々、「三輪そうめん」の看板を目にはするんですが、優柔不断でなかなか決められず、気づいたら大神神社の大鳥居が見えてきました。10年位前にプライベートで来た時に大神神社のすぐ近くで三輪そうめんを食べたことがあったので、そこに行くことにして、とりあえず車を駐車場へ。

なんだか人が多い。駐車場にも整理員のおじさんがいて、車もたくさん停まってます。平日だっていうのに。なんでだろ?
大神神社へ続く参道には屋台やお店が出てて、楽しそうな雰囲気。

シュールなマネキン。出店の種類が東京とはラインナップが違っていて、何見てもわくわくします。美味しそうなものもたくさんあったんですが、とりあえず三輪そうめん、ということで、あたりだけつけて10年前の記憶を頼りにそうめん屋を探します。

で、ありました。そうめん処森正さんです。

暖簾をくぐると土間。で、囲炉裏があったりして、土間に直接テーブルが並んでて、奥にお庭があって、なんともいい雰囲気。

メニューを見ると・・・柿の葉寿司もいいよね~なんて言ってたんですが、ありました。

ちょうどいい量です。右はそうめん用のごま。

嬉しそうにごまをする松尾さん。

どうしても首に目が行ってしまいますね。マフラーがおしゃれすぎる。

注文したのはもちろん三輪そうめん。

同じものを注文するのはつまんないので、僕は釜あげを注文。

しかしこれ、そうめんというより、うどん。

これじゃない! 僕が食べたかったのは! と言っても後の祭り。
まあ、美味しかったですけど・・・。

いい感じですね~。なんか『OZマガジン』みたい。(勝手なイメージ)

で、お腹もいっぱいになっていよいよ参拝です。

扁額には「三輪明神」の文字。御祭神のオオモノヌシの話は前回しましたね。三輪明神=オオモノヌシです。

ここは三輪山がご神体なので本殿がありません。あるのは拝殿のみ。普通の神社は拝殿があって、その奥に本殿があります。拝殿から本殿に祀られている神様を拝むわけですが、ここでは拝殿からご神体である三輪山を拝むことになります。自然そのものを拝するという、神道の古い形を今も残しているんですね。本殿ができたりするようになったのは仏教が入ってからです。

拝殿に行く前に、まずは参道にある祓戸神社へ。神社参拝の際にはこちらで身を清めてもらいます。祀られているのは祓戸大神といって、瀬織津比売(せおりつひめ)・速開都比売(はやあきつひめ)・気吹戸主(いふきどぬし)・速佐須良比売(はやさすらひめ)の四柱が祀られています。

ちなみにこちらは出雲大社の祓戸社です。こちらも参道にあり、同じように四柱が祀られています。
大神神社の祓戸神社の写真は・・・撮り忘れました・・・。

こちらが瀬織津姫(松尾たいこ著『古事記ゆる神様100図鑑』より)。記紀には登場しません。でもスピ好きの人の間でなんか人気なんですよね。名前が商標登録されて一時、スピ界隈で騒然としました。一説によると伊勢神宮内宮の別宮である荒祭宮の御祭神とも。

『古事記』の原典ともいわれている謎の古代書『ホツマツタヱ』によると、瀬織津姫というのは天照大御神の奥さんになります。え? アマテラスの奥さん? って思いますよね。『ホツマツタヱ』によると天照大御神は男性神なんです。この話始めるとまた長くなるのでこの辺で。興味のある方は『はじめてのホツマツタヱ』(かざひの文庫刊)をぜひ。

弊社から絶賛発売中です。ちゃっかり宣伝させていただきました。

さて、で、祓戸神社で身を清めた後、いよいよ拝殿のある境内に入ります。で、普通ならすぐに拝殿で参拝するんですが、いい機会なんでご祈祷していただくことにしました。

受付で申し込みをして(僕はいつも「神恩感謝」です)、待つことしばし。松尾さんと待っていたら館内アナウンスが流れてきました。が、会社名の「かざひの文庫」で申し込んだにもかかわらず、なんだかへんてこな名前でアナウンスされました。「かぎろひ文庫さま~」みたいな。これ、僕らだよね? と顔を見合わせ、ご祈祷でこの名前で読み上げられたらえらいこっちゃと思って慌てて受付へ行って確認。受付の方もこりゃ大変と確認してくださいました。

そんなちょっとしたハプニングもあり、ご祈祷所へ案内されました。首からタスキをかけて、しずしずとあがります。もちろん正座。全部で20人くらいでしょうか。ご祈祷が始まり無事に正しく会社名を読み上げていただき、これで終わりかな~と思ったら巫女さんの神楽が始まりました。誰か神楽をあげたんだな~ラッキーだな~と思って見てたら、最後に玉串奉納があって、僕も呼ばれ、この時になって神楽奉納をしたのは自分だったということに気づきました(1万円からは神楽奉納となるようです)。

御神楽、いいですよ。みなさんも機会があったらぜひ。あ、当然ですが、ご祈祷中は携帯の電源はオフにするかマナーモードに。今回のご祈祷中、携帯が2度ほど鳴って、厳かな気分が台無しになりました。ほんと、勘弁してほしい・・・。ご祈祷が終わった後にそっちの方向をみたら松尾さんがいたので、まさか! と思ったら、どうもとなりのおじいちゃんだったみたいで。

で、ほんとだったらこの後、拝殿に移動して、大神神社特有の三ツ鳥居から三輪山を拝礼することができたはずなんですが、あいにくこの日は1日で、朔日参りということで混んでたみたいで、残念ながら三ツ鳥居は拝することができませんでした。残念。これが見たかったのに。次回の楽しみにとっておきます。

ご祈祷を終えて境内をぶらぶら。現在の拝殿は寛文四年(1664)に徳川四代将軍家綱公によって再建されたものだそうです。

御祭神のオオモノヌシは蛇の姿で現れることから、蛇の好物の卵がお供えされています。それに、お酒の神様ということで日本酒も。この杉の大木は「巳の神杉」と呼ばれ、オオモノヌシの化身の白蛇が住むことから名づけられたそうです。樹齢500年とか。

さて、こうして大神神社の参拝は終了。お次は大神神社の摂社へ向かいます。次回へ続く。


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