見出し画像

#5 【休日版】好きな台湾のアーティスト:張震嶽(stand.fm配信用原稿)

(これは、stand.fmに開設した「kazの研究室ラジオ」の配信用原稿です。音声配信については、以下のstand.fmの僕のページから聴いていただけます)

01 あいさつ・番組紹介

(この番組は、とある地方の私立大学で教員をやっている僕、kazが大学教員や研究者としての視点から、日々の生活や、いつも考えていること、たまに学問的な関心や学術的なことなどをマイペースに発信していく番組です)

が、今回は休日バージョンで、研究者じゃない視点からお話ししたいと思います。

02 本編:張震嶽を紹介します!

・僕はもともと、台湾に興味を持ったことから研究の世界に入りました。

・もっと言うと、台湾のことをもっと知りたい!台湾に何らかの形で関わりたい!と思って、研究を続けているといっても言い過ぎではありません。

・実際にこれまで、留学や在外研究などで合計3年ほど、台北に住んでいたこともあり、ホント、研究やっててよかった!っていう感じです。

・そんなわけで、台湾に関することだったら基本的にどんなことにも興味があります。

・毎日、台湾の情報を追いかけながら過ごしているのですが、たとえばちょうど今は台湾で、この1年の映画界で活躍した人や作品を表彰する「金馬奨」が開催されています。

・台湾では優れたテレビドラマを表彰する「金鐘奨」が9月、優れた曲やアーティストを表彰する「金曲奨」が10月、そして今回の「金馬奨」が11月と、この3か月は台湾のエンターテインメントの1年を振り返る時期になっています。

・だいたいこの3か月にそれぞれの賞にノミネートされる作品を見ながら、振り返って楽しむみたいなことがルーティーンなのですが、なかでも「金曲奨」でこの1年の台湾のミュージックシーンを振りかえるというのが好きです。

・今年もベテランから新人まで、知ってる人も知らない人もたくさんいましたけれど、「おー、この人、まだ頑張ってるんやぁ」「やっぱりいい歌うたうなぁ」「へー、こんな曲が流行ってるんやなぁ」っていろいろ思いました。

・今年、ノミネートされたなかで「まだ頑張ってるなぁ、やっぱいい歌うたうねぇ」って思ったのは、男性歌手部門にノミネートしていた張震嶽さんでした。

・張震嶽さんがノミネートされた「遠走高飛 Gone Away」という曲、あらためて聴いてみましたが、近年の張震嶽さんらしい、いい曲でした。

・張震嶽さんは1993年デビューのシンガーソングライターなんですが、デビュー当時はアイドルっぽい感じで出てきて、桑田佳祐さんの「悲しい気持ち」のカバーを歌ったりしていました。

・その後、兵役のために3年ほど、活動を休止していたのですが、兵役から帰ってきた1998年に出した「秘密基地」というアルバムが衝撃的でした。

・それまでのアイドル路線から一変して、アンダーグラウンドな雰囲気を纏ったロックな曲調になっていたんです。

・ちょうど僕が台湾に留学したときにこのアルバムを手に入れて、めちゃめちゃ聴き込んで、カラオケでもめっちゃ歌ってました。

・このアルバムに収録された「自由」や「愛我別走」は今聴いてもいい曲です。

・ここ最近は、自分のルーツである台湾先住民族のアミ族のカルチャーを取り入れた曲調にまた変化していて、時代ごとに常に新たな要素を取り入れているところが、また魅力的です。

・今回の「金曲奨」の授与式にもアミ族の伝統的な衣装をまとって参加されていました。

・張震嶽さんは残念ながら最優秀賞受賞とはなりませんでしたが、今年、受賞した呉青峰さんも人気バンド「蘇打綠」のリードボーカルとして有名だし、今回の受賞曲「太空人 Spaceman」もいい曲だし、MVもめっちゃいいので、受賞は当然かなと思いました。

・台湾にはまだまだいいアーティストがたくさんいますから、これからも少しずつ紹介できたらなと思います!