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うつ病大学生、ポーランドへ行く

2018年8月、二週間ポーランドに行ってまいりました(初海外✨)。医師に復学を反対される中復学し何とか前期を乗り切った一週間後にはポーランドにいるという全く従順ではない患者でしたが、結果として

◎頓服を一回しか使用しなかった(その使用理由も日本に帰りたくなさ過ぎて不安定になったため)

◎日本にいる時の二倍以上食べていたのに便通がよくなり痩せた

◎ずっと心が軽く疲れが出ず、旅行中の写真が全部いい笑顔

で、まあもうめちゃくちゃにポーランド大好き人間になり(数か月前まではどこにあるかも知らなかった)、更に私のうつ病は家庭的原因というより日本社会が原因なのでは?と自国を見つめなおす機会になったので大変すばらしい経験となりました。

今回紹介したいのは、私が二週間ポーランドでホームステイ&ホテルで過ごして感じた、

*治安

*英語は通じるか

*物価

*空調設備

*清潔かどうか

*驚いたこと(カルチャーショック)

*気を付けること

です。私はWarsaw→Lublin→Krakow→Opoleを訪ねて回ったので、その地域中心の話になります!では早速~

*治安

いやめちゃくちゃ良いです。日本よりいいのでは?

具体的に紹介すると、

Warsaw⇒アパートの一階の部屋を貸してもらったのですが、壁の三分の二を占める大きさの出窓が開けっ放しになっていました(到着は深夜)。寝る時は閉めた方がいいよね?とホストファミリーに聞くと、「どちらでもいいけれど、開けていた方が涼しいよ」と言われたので少しビビりながらも宿泊中ずっと開け放しでいました。その貸してもらった部屋は普段はその家の5歳の双子が使っているようですが、何も問題ありませんでした。すごい。

Lublin⇒夕食後、外が暗くなってからホームステイファミリーの母娘と一時間ほど散歩しましたが、変な人と遭遇することもなくのんびり安心して歩けました。

Krakow⇒夜十時過ぎに日本人女子学生だけで散策に行きましたが、怖い雰囲気の場所にあたることもなくのびのびと散歩できました。そもそも夜にはほとんどのお店は閉まっているから、あまり人がいない。(海外旅行でやってはいけないこと上位に入ることをやっていたのではと今更ながら思います。)

Opole⇒朝七時ごろに一人で一時間ほど散歩に出たが、特に何事もなく大丈夫だった。

この旅行は女子大学のフィールドスタディとして行ったのですが、同行者たちと「日本より全然治安良いね??空気が違う」と何度も言い合うほどでした。初海外の方にはとてもおすすめ。

*英語は通じるか

中学英語が理解できていたら、旅行するうえで何の問題もない程通じる。

たまにポーランド語を耳にして、あれここって第一言語英語じゃなかったっけ??と思うほど皆旅行者に対して英語で話しかけてくれるし、癖が少なくわかりやすい。どれほどわかりやすいかと言うと、海外旅行経験ゼロ&先生以外の外国人と話したことない私が、Lublinで入ったカフェでフルオーダー式のタピオカを店員さんに説明してもらいながら注文できるレベル(ベースやタピオカの有無、トッピング、選ぶものが沢山あった)(入るときは知らんかったんや…)。

多分ポーランドの人にとっても英語が第二外国語ってところがわかりやすい所以なのかなあと思う。ポーランド人英語ネイティブ並みに身につけている人がほとんどだったから大人と赤ちゃんの会話みたいになってたけど。

あとポーランド人めちゃくちゃ優しくて素敵な笑顔を向けてくれるので、多少まごついても待ってくれるしわかってくれようと耳を傾けてくれるので英語を話すハードルが低かったのがとても嬉しかった。

ポーランド語は「Dziękuję(ありがとう)」と「Dzień dobry(こんにちは)」位は覚えていくと、現地の人に感謝を示したり話すきっかけになってよかったです。

*物価

日本と比較すると、やっぱり安い。

日本で言う京都的な都市である、古都Lublinの観光地でお土産を大量に買ったのですが、日本のお土産の値段を考えると断然安い。思わず買おうとしていた木箱をのサイズを一回り大きいものにチェンジしてしまうほどには安かったです。

ただ、Lublinの名物であるアンバーのアクセサリーなどはまあこんなもんかな、という値段でした。そこそこ。洋服屋ではおしゃれな服が千円以内で買えるところもあって、閉店間際でしたが滑り込んで服を二着とスカーフを二枚買いました。安い。

スーパーマーケットなどでは、なんといっても果物が安い!!!!!!こんなにおいしいフルーツがこんなに安くていいの!?!?これ日本で買ったら箱詰めされて贈答用になるレベルのだよ!?!?え、この値札グラム単位じゃない!?本当にこの値段!?とホストファミリーに何度も何度も質問してしまうほど、質のいい果物が驚くほど安く売ってありました。
安い…感動の安さ…あまりの安さに自由行動の日の夕飯をたっぷり買った果物で済ませてしまうほどの安さでした…

野菜やドライフルーツも果物同様安く、お肉も日本に比べると少し安かったです。ポーランドは海がないので、お魚はすっごく高い。お魚好きな人にはちょっときついかも。

ミュージアムの物品販売は、日本に比べるとびっくりするほど安かったです。美術館や博物館が好きなので、次は大きなスーツケースで行ってたくさん買い込もうと思います。

*空調設備

私が行ったのは8月上旬だったので、夏真っ盛りだったのですが…

一般家庭にはクーラーがない

ということがわかりました。
夏と言っても、日本と違い日陰に入ったり、夜になれば涼しいのでクーラーは家にも学校にもないそう。
私が行ったときは珍しく猛暑といわれる夏だったそうですが、家の中は窓を開けていれば十分涼しいし、外では日傘やつばの広い帽子をしていればそんなに暑さは気になりませんでした。
大きなショッピングモールではクーラーがついている所もありましたが、小さな料理店などにはありませんでした。

*清潔かどうか

街も交通機関も清潔です。東京より清潔と感じた。

私は東京はいつも池袋・新宿駅付近をうろついているのでひとくくりに東京と比べるのもどうかと思ったのですが…。ゴミや吐瀉物が道路に落ちているのを見たり、「汚い」と感じたことは一度もありませんでした。

驚いたのが、道におしゃれなゴミ箱が設置してあること!数メートル間隔で設置してあるので、ポイ捨てもあまりないのでしょう。
日本では道端にゴミ箱なんて考えられないので驚きとともに、日本にもあればいいのになあと思いました。

*驚いたこと(カルチャーショック)

特に衝撃的だったものを紹介します。

・空港に到着しステイ先に移動する際、ホストファザーが私と先輩のスーツケースを持ってくれようとしたので、二人してレディーファースト的扱いにびっくりして"It‘s OK. Thank you."と断ると、少し進んだ後「なんだか悪いことをしているみたいだ。女性に荷物を持たせるなんて」と困ったように言われたこと。

・レストランでは女性に先にサーブされること

・男性が飲み物の準備や食事におけるいろいろな準備をしてくれること

・電車で上に乗せた荷物を取るとき、後ろの席に座っていた男性がにこっと笑って手助けしてくれたこと。その後降りる際も、スーツケースを降ろすのを手伝ってくれたこと。

・知らない方からも扉を開けてもらったり先にどうぞと促されたり、レディーファーストが徹底されていたこと

・16歳の少女と40代後半の男性が対等に議論していたこと。きちんと話を聞いてくれるし、一人の人間として真面目に向き合っていた。

レディーファーストに不慣れすぎて、逆にこれは男性にとって差別的なことではないのか…?と混乱して馬鹿な事を考えてしまい、ポーランド人男性に「なぜレディーファーストをするの?嫌ではないの?」と質問をすると、
「なぜ?そんなことは考えたことがない。女性を大事にするのは当たり前のことだから。」
と答えてくれて、愚かな自分に膝から崩れ落ちました。

多分、欧米のレディーファーストは日本の男性ファースト的なものとは違い、女性を尊重するものだから嫌な感じがしないのだなあと思った。
日本の男性ファーストは女性を下げることによって自分を上げている感じだから差別的なのかなと思った。

*気を付けること

海外旅行において気を付けることはたくさんありますよね、私も海外旅行保険にちゃんと入ったし精神科で英語の診断書も書いてもらって万が一に備えて行きました。
でも今回紹介するのは、ひとつ。ポーランドでの移動手段のことです。

バスの切符は時間に気を付けて!

ポーランドのバスの切符には70minや90min、24hなどと書いてあるのですが、最初に乗って機械に切符を通してからその指定の時間内だけ使えます。機械に通すと、切符の裏にうっすらと通した時刻が印刷されるので、それを確認しながらのるといいです。

私たちの場合、数人は24h切符、残りは90min切符を持っていたのですがよく使い方がわからず、途中で私服警官が抜き打ち切符チェックをした際に発覚しバスを降ろされ、一人約5000円の罰金を払うことになりました。
ホストシスターと一緒だったのでまだ安心でしたが、私達だけで警察に止められたらパニックでどうもできなかったと思います。使い方をしっかり調べて使いましょう!



本当に書ききれないほどいろいろなところに行って、ポーランドの文化・歴史を勉強し、楽しんできました!今後どこか海外旅行に行きたい、という方に是非おすすめです!
ちなみに私は関西空港から十時間かけてアムステルダムへ、アムステルダムの空港で五時間待機したのち二時間かけてワルシャワのショパン空港に行きました。Amsterdam Schiphol Airportは広くて快適でお店もたくさんあり、五時間があっという間に感じられました。

今年またポーランドに行きたい、というか将来的に移住をしたいと真剣に考えています。この旅行に一緒に行った先輩が今月からポーランドの大学へ留学するらしいので、様子をみつつ…。
まだまだポーランドについてWW2の時のことや教育、文化、伝えたいことが沢山あるので少しずつnoteにまとめられたらいいなと思います!

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