自分だけの旅の経験で情報を上書きしよう
「百聞は一見に如かず」
私はこのことわざが好きです。好きというよりは実感する機会が多いです。
景色が綺麗だと調べて訪れたら、思っていたよりも綺麗で自分好みだった。
情報をみて観光に行ったら、載っていなかったもっと面白い場所を見つけた。
観光ルートを調べて旅に出たが、道が変わっていた。
美味しそうな写真をみて訪れたが、写真映えしているだけで美味しくなかった。
このように、どんなにたくさん聞くよりも、調べるよりも一度自分の目でみる方が確かで、自分なりの情報を上書きすることができます。
逆をかいせば、自分で経験しないと、聞いていること調べていることが真実であるか、自分だったらどう感じるかがわからないということになります。
ベトナム旅行での話を例にあげてみます。
ハノイ市内からハロン湾に移動するのに、9.5割の日本人はツアーに参加し片道2時間で移動すると言われています。一般的にはツアー移動が効率的で良いとされている情報を知っているのが「百聞」の状態です。
しかし実際は0.5割の人が経験していることの方が面白いのではないかと思い「一見にしかず」を経験してみたくなり、市民が利用する高速バスを利用して片道6時間かけて移動してみました。これが面白いことに6時間の移動中に友だちができ、たくさんの情報を入手できたことで次の日には夢だった空を飛んでいたのです。
この6時間で何があったのか気になりますよね。
空を飛べた理由は、高速バスで出会った現地の方と話しているうちにスカイダイビング施設があることを知り、予約を取ってくれたからです。他にも20人以上の人と出会い、美味しいお店や観光スポット、現地のことをたくさん教えてくれました。移動で4時間も無駄にするなんて、と思うかも知れませんが結果的には人との出会いが体験に繋がり、調べただけ、聞いただけの状態ではわからなかった貴重な経験になりました。
また、ツアーに頼らず自ら調べて行動することは現地の人々の暮らしをより身近に感じることができ、旅するその地をより深く知ることができます。
普段地元の車で通り過ぎている場所を歩いてみたら、見えていなかったものがたくさん見えてきてより詳しくなる経験があるのではないでしょうか。
旅先でも一緒で、どのようなバスに乗るのか、バスの金額はどのくらいなのか、どんな服を着ているのか、日常会話は何を話すのか、家はどんな感じか、何を食べているか、現地に溶け込むことで思いがけないような出来事があったりその地への理解が高まってくるはずです。
効率的に動いてたくさん観光名所を回るのもいいですが、一つの地を深く知り文化に触れることも旅の醍醐味だと考えます。
外食だけではなく、地元民が行くようなスーパーマーケットに行くのもリアルな暮らしを知るヒントがたくさんあっておすすめです。
自分で考えて行動する旅は簡単ではないけれど、ツアーよりもネットでみた前情報よりも、私は良かったと感じます。実際に訪れて経験したことで自分なりの感想や感情を上書きすることができました。
今、旅に行きたいと思って調べたり、人に聞いたりしている人はそれだけでわかった気にならずに、実際に現地に出向き、自分の目で確かめて、自分なりの情報を上書きしてみてください。旅は人生でかけがえのない経験をたくさん教えてくれますよ。
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