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泣きたい時に読む小説「私が描く君色の軌跡」vol.4

前回のお話 ↓


第3章 さくらの絵


クラウドファンディングで集まった700万円。手術費用には足りない金額だが、新たな展開が訪れた。

ある富豪が春樹のニュースを知り、残りの300万円を私立基金を通じて支援してくれることになったのだ。

「本当...ですか?ありがとうございます」

「さくらちゃんには、なんてお礼を言ったらいいか...」

病院のベッドで喜び合う春樹とその両親。ついに春樹に手術の望みが訪れた。

主治医から説明を受け、来週初めから検査期間を取って手術日を設定した。

「成功率は60%くらいだ。半分はリスクを伴うが、この手術で救える可能性が一番高い」

私はその言葉に、成功してほしいと祈る思いで一杯になった。

手術5日前。手術を控えた春樹が、こんな話を持ちかけてきた。

「僕はさくらの絵が好きだ。お願いがあるんだけど聞いてくれるかな?」

わたしが「なに?」と微笑むと

「手術前に僕の絵を描いて欲しい」

「えっ...でも時間的に」

「お願いだから。さくらの絵を見て元気をもらいたいんだ」

春樹の瞳が真剣そうだった。ためらう私に笑顔を見せ「お願いだ」と、言った。

その熱意におされ、私は必死で新作の絵を描き始めた。

テーマは「いのちの祈り」。春樹の命がきっとこの絵とともにあるように――そう思いを込めながら、私は一心不乱で筆を走らせた。


春樹の手術まで、あと4日間。

時間との戦いの中、少しずつ形を成していく絵。

私はイメージ通りの世界感を描き出せずに苦悩することもあったが、春樹の笑顔を思い浮かべれば前向きな力がわいて来た。

ついに手術2日前、私は作品を完成させた。

その絵は、心臓を示す胸の辺りに、星と月が描かれ、命と祈りを表しているものだった。

病室へ駆けつけ、キャンバスに描かれた絵を春樹に見せると、彼は感動の表情を浮かべた。

「さくら...ありがとう。この絵を見てると不思議な力がわいてくるよ」


「本当に...?よかった。きっと春樹くんは大丈夫!」


二人で作品を眺め、励まし合う。

不安と戦う春樹の背中を、そっと抱きしめたのだった。


泣きたい時に読む小説「私の描く君の軌跡」vol.5 最終話
第4章 さくらの涙 へ続く…

続きは ↓


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