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泣きたい時に読む小説「知恵の実をかじる私」vol.1


前書き

今回の小説は昼ドラでしょうか?そんな感じの小説ですね。内容も捻りはありません。淡々と続きます。

泣き所は、ほんと最後だけだと思います。それも泣けるかどうか人それぞれだと思います。

vol.1~vol.5でお届けします。

それでは本編をお楽しみください。


プロローグ


私はその日もいつも通り、息子の翔太を小学校へ送り出した後、スーパーで買い出しを済ませ、自宅アパートに戻ってきた。最近は主婦業もだいぶ忙しくなってきたが、翔太は活発な我が子。毎日いろいろな話をしてくれるので、決して苦にはならない。

台所で夕食の支度をしていると、ポケットからスマホが鳴った。番号を確認し、幼馴染みの凛からの着信だと知る。ふとした衝動で出ることにした。

「もしもし、久しぶり」

「おう、夏希か。元気そうだな」

懐かしい凛の声に、昔の思い出が蘇る。アメリカへ留学してから音信不通だったが、変わらぬ口調に吹き出しそうになる。

「私は変わらずよ。凛はいつ帰ってきたの?」

「今朝の飛行機だ。10年ぶりにこの街を訪れたんだ」

「そうなんだ。じゃ、久しぶりに会おうか?この前オープンしたカフェがあるの」

久々の再会を楽しみに、約束の店へ向かった。

カフェに着くと、凛の姿がすでにあった。学生時代からあまり変わらない容姿だが、外国風の服装としっかりとした雰囲気を漂わせている。

「ずいぶんと成長したね」

「夏希は昔のままだな。懐かしい」

過ぎ去りし日々を偲び、二人で街へ散策に出た。

凛の渡米中にこの街も変貌を遂げ、思い出の場所の多くが姿を変えていた。

「浜辺はまだあのままだろう?」

「うん、あそこだけは昔の姿のままよ」

真夏の思い出が蘇る浜辺へと歩みを向けた。

波音に誘われ、砂浜を歩いていると、凛が口を開いた。

「夏希、俺、ずっと君のことを忘れられなかったんだ」

ふとした凛の告白に、私は驚いた。なぜ今頃、と聞き返したくなるが、言葉が出ない。

「アメリカにいた頃もずっと君のことが頭から離れなかった。再会できて良かった」

凛の瞳が私を見つめる。そこには、以前と変わらぬ真摯な思いがあった。

「でも...私たちにはそれぞれの現実があるでしょう」

ひとこと、重い言葉を返す。私には愛する家族がいる。凛の気持ちは嬉しいが、これ以上先へは想像もつかない。

「そうだな...」

しばらく二人は沈黙する。過ぎ去った日々を振り返り、これからの日々を思い描いている。

やがて凛が口を開いた。

「でもまた、こうして二人で過ごせる日が来ることを願っている」

ドラマチックな言い回しに思わず吹き出してしまう。それでも凛の真剣なまなざしに、胸は高鳴った。


泣きたい時に読む小説「知恵の実をかじる私」vol.2
第1章 想い出の街 へ続く…

続きは ↓


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