復職(2)

復職をするにあたって、医者に言われたことは、
試し出勤(リハビリ出勤)期間が終わったら、定時で帰りなさい。
ということだ。

これは、主治医にも産業医にも言われたことで、産業医は職場(管理職)に直接意見を言うことのできる立場の人なので、
定時で帰らせるように(残業をさせないように)と診断をなさった。

私の主治医は、働いている人を尻目に帰ることができるかどうか(あなたの性格から見て)、そこがまず懸念事項だというような話をしてくれた。

この文章を読んでくださっている人で、私のような性格の人がもしいたとしたら、私の主治医の話は当たっていると書いておきたいと思う。
定時で帰ることが当たり前の職場で働いている人もいると思うが、日本の多くの職場(中小企業)では、今なお残業は当たり前なのではないかと思う。

別に休職からの復職に限らず、子育てのために時短出勤をなさっている人もいらっしゃると思う。
そのような人も、働いている人を置いて自分だけが帰ることに後ろめたさを感じるという人もいらっしゃるのではないかと思う。

私は医者の言葉を胸に刻み、ほとんど定時で帰っている。早朝出勤もしていない。
日々のバランスが崩れてまた休職しなければならなくなったら元も子もないからだ。
場合によっては、そういう診断が降りていることを同僚にも言うことにしている。
言うことによって風当たりは弱くなるし、また私の日々の勤務中の姿を見て同僚も思うことがあるのではないかと感じる。
復職直後より、泡立つような気配は感じなくなってきたからだ。

要は、復職からしばらくは自分も周囲も働きにくい。前のように働けない自分を自分で受け入れ、周囲にも受け入れてもらうしかない。
日々働けるということが大切なのであり、体のリズムが戻ってきたら職場を変えてみるのもありだと思う。
(もちろん、休職から復職する際に職場を変えるのもありだ。その方がストレスなく気分転換できるかもしれない。私は同じ職場に復帰したので、私の場合について書いている)

そして復職からしばらく経った私が思うのは、ひとり残業なしで帰っていると、だんだんと孤立していくなーということや、私が休職前にやっていた仕事の痕跡は消えていくなーということで、それはもうどうしようもないので新しい風が吹いていると思うことにしている。私は私の次を作れば良い。これまでを捨てて新しく作り出すことはエネルギーが要るけれど、自分のエネルギーを信じてみても良いのでは。

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