【新しい料理】#シロクマ文芸部
【新しい料理】は仕込みも終わったし完成真近かだ。
料理長(シェフ)としての私の自信作となるだろう。
テーブルにはすでに、今か今か?とせっかちな連中が待っている。
前の料理で《神々》だったと言う輩だが信じちゃいない。
落ちそうな涎(ヨダレ)に品位を感じないからだ。
私の新しい料理は前作を踏襲したものだ。
レベルを数段上げたものといっていいだろう。
食卓を囲う彼らも満足するに違いない・・・!
☆☆☆
仕上がった料理に彼らは感嘆の声を挙げた☆
それぞれに向かう行先も、争いつつ決まったようだ。
彼らは食卓を離れ、料理の中へと消えていった・・・☆
☆☆☆☆☆ ☆☆☆☆☆
彼らがこれから味わう料理の名前は【宇宙】。
いや、【新宇宙】と言うべきか。 私の自信作だ。
当初は箱庭サイズだったが、パラレルな隠し味に拘って
大きな球形となった。
彼らも様々な味を体験することになるだろう。
☆☆☆☆☆ ☆☆☆☆☆ ☆☆☆☆☆
寿命を終えた過去の料理に思いを馳せる・・・
あんなにもミクロな隠し味だった【地球】に生きた
生物たちのことを思い出す・・・☆
【人間】と呼ばれた生き物を ふいに思い出し・・・
何故だか一瞬、胸が熱くなるのを感じていた。
【天地創造】
こちらに参加させていただきました。
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