商業高校生ーその実像に迫るー
最近、そろばんを弾いている。
(そろばんで計算をすることを"そろばんをはじく"と言う)
実家を畳んだ時に、母愛用のそろばんが出て来たのだ。
暫し、思案。
処分するのは勿体ないなー。
と言う訳で、みはる宅にお持ち帰り。
パチパチパチパチ。
小気味よく弾いている…のであれば格好良いが、実際は絶妙に無駄珠(むだダマ)を弾き
おいっ!昔取った杵柄はどーした?!
と言う有様である。
無駄珠とは、読んで字の如しで、弾く必要の無い(計算する必要の無い)珠を弾くこと。
そろばんは小学2年生から始めた。
みはるはよく習い事の話をnoteに書くが、理由は簡単。
小学生から中学生に掛けてのみはる。
なんと!
スーパー·ウルトラ·ハイパー·スペシャルな習い事少女だったのだ。
1日にふたつの習い事掛け持ちは、最早あたりまえ。
学校が終わるや否や、大型団地街をチャリンコをぶっ飛ばして塾から塾へと渡り歩いていた。
なんでこんなことになったのか?
元凶は勿論、母。
「みはるちゃんは沢山習い事をさせて貰って幸せな子だね。」
と母親は後々までもみはるに言うが。
ホントに習いたいことを習わせて貰えなかった!
故に、ひとつも有り難くない!
と言うみはるとの見解の相違は埋められそうにない。(残念である) (ㆀ˘・з・˘)
まぁ、そんな訳でそろばんだが小学生時代に3級まで取得した。
そんな珠算経験も有ったので、高校選択の折り。
先日のnoteに書いた通り、"家庭不和"の問題に直面していたみはるは、大学進学を断念して"商業高校"に入学した。(勿論、母の第一志望の商業高校)
かくして、みはるは商業科目と格闘する羽目に陥る。
何と言っても
簿記!!
これに苦しんだ。
簿記に苦しむだなんて、商業高校生にとっては致命的とも言える残念な症状なのだが、3年間に渡る高校生活の日々のなかで、お世辞にも一度足りとも"簿記"と友好的な関係が育めなかった。(#・∀・)
それでも、"留年はしたくない!"と言う切実な思いが身を結び、最終的には2級の免状を手に入れた。( •̀ㅁ•́;)
(コレ、自慢でも何でもなく、高校生が手にすることが出来る最上の級だそうです)
ここで話は商業高校特有の科目の話になる。
商業高校とは、つまり"将来、お仕事をする"ことを目的に通う学校なので、普通高校では考えられない科目がゴロゴロ存在する。
その最たるモノが
実践!!
さて、これは何ぞや?!
もう捻りも何もない科目名なのだが、実際の会社を想定して、(その)会社を運営する。
即ち
実践形式で会社(仕事)のイロハを学ぶ。
なので、実践。
ネーミング、最悪。
然し、最悪なのは実はみはるの方だった。
会社は3人ひと組で組織される。
みはるのポジションは
社長!!
ここで敢えて書いておく。
断じて、社長になりたかった訳ではない!
なんでも、社長になるには条件が有ったらしく
それは"工業簿記"を学んでいるか、否か。
説明するとただでさえ長い文章がもっと長くなるので割愛するが、2級の簿記を取得する為には工業簿記を学んでいなくてはならず、みはるは要するに学んでいた、と。
ナンデコンナコトに…。
簿記は学んでいても、経済の仕組みが解っていなかった為に(おいっ!)
とにかく何でも良いから、製品を買えば良いんでしょ!
とばかりに、テキトーに買い付けをして、あろうことか出金した伝票を経理の子に渡さなかった…と言う大失態をやらかしたのは、みはる。
株式会社と名乗っているからには、株の運用をしなくてはならず、しかもそれは社長の仕事なので、ヤケのヤンパちで苦し紛れに株を買い、みはる宅に届くホンモノの新聞で株価を確かめては暴落に泣き
会社を潰した
のも、みはる。
(因みに、潰した会社は再建出来ます)
返す返すも、ナンデコンナコトに…。_| ̄|○
まっ、向いてないんでしょーね。要するに。
こんなコテンパンな
"会社運営下手くそ野郎"みはる…。
所が、大ドンデン返しが巻き起こる。
"年度末"と言う設定(3学期の2月中旬頃)で、"会社の状況"を報告=プレゼンするという、つまり"株主総会(もどき)"が行われた。
報告するのは勿論、社長であるみはる。
ふたつの教室をブチ抜いた、だだっ広い部屋でスクリーンを前に喋るみはる。(実践は、2クラス合同授業)
会社の業績が悪かったことをどうにか詫び、その他説明しなければならない諸々の事項を
「この件に関しましては、〇〇頁をご参照ください」
と逃げ切った。
すると、総ての発表を聞き終えた先生。
「〇〇会社の社長をやったみはるは良かった。"〇〇頁をご参照ください"なんて、なかなか言えるもんじゃない。流石!と言う感じだ。皆も将来のことを考え、みはるの今日の発表を覚えておきなさい!」
えぇーっ?!\(◎o◎)/
社長業に恐ろしく向いていなかったみはる。
社員(クラスメート)を恐ろしく手こずらせたみはる。
大嫌いな"実践"
その授業の意外過ぎる顛末。
お陰で、実践の授業の成績はヨカッタです。(ははは…^_^;)
その後
金融業務だけには就きたくない!
と喚いていたくせに
まさかの金融機関に勤め
今でも"札勘"(お札を数えること)が特技だなんて、ホント未来は予想出来ない。
「〇〇商業(高校)だなんて、みはるちゃんは頭が良いんだね!」
って、入社早々に職場の先輩に言われましたが、実はこんなモノ。
何一つ役に立たなかった"簿記"と"実践"だったが、卒業後32年経って、このエッセイのネタになり、あの地獄の日々が漸く日の目を見た!(この為であったか…)
世の皆様、ここに記した"商業高校生の実態"は、あくまで一つの実例(失敗例?!)に過ぎません。
現実には、もっともっと優秀な"商業高校生"が数多居るので、これからもどこかの"商業高校"が高校野球に出たら、応援してあげてね。(笑)
若かりし蒼き日々を振り返り、みはるが如何にトボケていたかを思い出す執筆の時間。
今日の執筆は、とびきり楽しかったぜぃ!
本日も最後までお読み頂いた皆様
心より感謝致します。
ありがとうございました。m(_ _)m
みはる
〜2019'9'1(日)深夜
9月になっちゃいましたねー。
これからも、みはるのnoteを宜しくお願い致します。
本日の写メ→毎夜、弾いているそろばんと、毎月、中身が大惨事の家計簿…(; ・`д・´)
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