【スーパー銭湯で働いていた時のこと③/銭湯で仕事をするということはこういうことかと気づいた話】
おはようございます。
今日は全国的に暖かくなるようですね。
あぁ、露天風呂で風に吹かれながら青空を眺めたーい✨って思っちゃいますよね。
ということで、②の続きです。
銭湯で働く以前は、銭湯へ行くのは限られた場面でしかなかったわたし。
そもそも湯船に長く入るとのぼせるタイプだったので、家での入浴でさえ短時間で済ませていました。
だのに、なぜ銭湯で働く流れになったのだろう。
それは、神さまのおぼしめしとしか思えません。
(後々、天からいろんなギフトをいただきますが、この職場の選択がおおきなカギとなっています)
さて、あらためて②の話の続きなんですが。。
浴場の清掃に入る時には、わたしは制服だけど、お客様は服は着ていない。
これが最初はすごい違和感があって、ドギマギしていました。
例え、女湯であってもです。
銭湯に行くことがないわたしは、家族以外の裸を、、、。
いえ、あらためて考えたら、家族の裸さえ見ることはないわけで。
ましてや、他人様となると緊張しまくりでした。
「そうか!銭湯で働くとは、そういうことなのか!」
と、働き始めて実感したのでした。
お客様から浴場で
「よう頑張っとるね。長くここで働いてね。仕事の後はお風呂にも入って帰りんさいよ」
と、ねぎらいの言葉をかけていただいても、目が泳ぐ泳ぐ。
「はい、ありがとうございます。お風呂、、入ります。今度。」
と、言いながら、心の中では
「どこを見たらいいか分からなーい!いや、わたし、見てませんから、はい、見てません。お願い、この場で話しかけないでぇぇぇ!いや、しかも、お客様とお風呂ですか?!いや、それ、どうかなー、無理じゃないかなー!」
と叫んでいました。
今、思い出しても、そんな自分が微笑ましい。
あのドギマギ感、忘れないようにしておきたいな、と思います。
仕事を始めた当初は、寝て見る夢がおかしくて(笑)
大浴場の夢をよく見ていました。
浴場で、たくさんの人のオーラに包まれていたからだと思うのです。
服を着ている時の人のオーラと、お風呂でのオーラはちょっと違っていると思います。
そのオーラに当てられて夢に出てきていたのだと思います。
老若男女、大勢が登場して、踊ったり歌ったり。
「テルマエ・ロマエ」みたいな大浴場なんですけどね♨️
が、しばらくすると、大浴場の「風景」に慣れてくるのです。
大浴場のお客様たちは、すでに風景の一部ともいえるまでになり、話しかけられても、普通に対話できる自分になっているのでした。
というのも、浴場での清掃の仕事は、マジで時間勝負!
決まった時間内に、キッチリと仕事を終わらせなくてはなりません。しかも、完璧に。
ドギマギしとる暇など、なーーい!!
フロント仕事1時間→浴場清掃1時間→フロント仕事1時間→浴場清掃1時間→‥
というエンドレスなわけですが、浴場清掃の時間内では、ボイラー室のチェックや、タオル洗い&タオル干し、タオルの取り込みなどの雑務も入り込んできます。
キッチリ終わらせないと、お姉さま(職場の大先輩)の指導がすぐさまに飛んでくる〜!
「遅い!自分の時間に清掃が済まんと、次の清掃の人に負担がいくんよ!清掃がキッチリできとらんとお客さんも気分がようないじゃろ!」
「はい、ごもっともです、頑張ります!教えてくれて、ありがとうございます!」
というご指導を受けながら、1ヶ月も過ぎる頃、わたしは仕事終わりには、お客様とお風呂で談笑するまでになっておりました。
お客様「あなた、ここで働きよっての人よね。よぅ頑張っとるねぇ、ええ人が入ってきたねぇって、みんな言いようってよ」
わたし「ありがとうございます。まだ分からないことが多いんで、できてない所は教えてくださいね」
お客様「すぐに慣れてじゃわ。若いし。すぐに覚えてじゃわいね。これからも宜しくね」
嬉しい気持ちが胸いっぱいに広がる、あの幸福感。
お役にたてているというあの気持ち。充実感。
有難い、ねぎらいの言葉をかけていただきながら、日常の会話をポツポツと楽しんで、良い汗をかく。
「なんで、今まで、銭湯が苦手だったんだろう。なんで、人と一緒にお風呂に入ることが、嫌だったんだろう」
と、不思議な気持ちが湧いてきます。
銭湯って、心と心の垣根がなくなる場。
一言でいうと、そんな場所です。
「わたし、今まで、自分に硬い殻をかぶせまくっていたんだなぁ。人との間に高い垣根を作ってグルリと囲んでいたんだなぁ」
と、気づいてしまったのでした。
そして、銭湯って、心とカラダをとてつもなく癒してくれる場所だと知ったのです。
ということで、この続きはまたいつか💐
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